朝露の名残がまだ草葉に光る頃
蛹からひらりひらりと蝶が姿を現して羽を幾回をも震わせる
世界は目覚めの途中
蝶はそのわずかな隙間をぬうように、羽を広げひらりふわりと舞い上がる
「この一瞬を、どう生きるのか」
地の喧騒から解き放たれたその姿には、自由という言葉すら纏えないほどの美しさがある
蝶は、風を読み、世界の微細な音の響きを感じながら、自らの道を羽ばたいている
自由を選びその道を、全身で生きること
蝶は命は短く、風に弄ばれるように映るものの儚い時間の中で、空を知り、風と語らい、花と出会い、命の舞を舞い切る
私たちもまた、人生という空を舞う蝶のようなもの
今日という風に羽を広げ、明日という光へに羽ばたいてゆく
過去に縛られるのではなく、未来に怯えるのでもなく、「今」この瞬間に羽ばたくこと
それこそが、蝶が教えてくれる生き方なのかもしれない
空に溶けゆく美しい蝶の姿を見送りなが
私は静かに問い直しています
自分は今、何を感じ、どこへ向かうのか
風を信じ
光を信じ
己の羽を信じ
この空を、私なりの舞で生きていこう
