産後のおっぱいと牛蒡子の話 | 赤ちゃんと一緒

赤ちゃんと一緒

2017年9月に息子を出産しました。
初めてで分からないことばかり。毎日ドタバタ。赤ちゃんは一秒たりとも待ってはくれない!
焦って空回ったり、困って途方にくれたり、挫けそうになったり。
でも、赤ちゃんって面白い!
興味を持ってくれたら幸いです。



 

 

さて、また母の産後の話になりますが、今日はおっぱいの話を。

 

 

 

初産だった母。

 

 

妊娠中はそれなりにおっぱいマッサージもしたし、なんとなく出そうな感じもあり。

 

 

 

授乳のことなど全く知らなかったので、産まれたら自然と出るものなのかなと思っていた。

 

 

 

出産した日は、母の貧血が酷かったのと、息子が1時間おきに羊水の嘔吐を繰り返したので、

 

 

助産師さんに今日は飲ませても吐くから、ひとまず授乳はやめておこうと言われた。

 

{D89EB9E0-4A9F-423E-8ACF-22880041D66F}


 

 

というわけで、はじめての授乳は翌日から。

 

 

最初は助産師さんがやり方を教えてくれて、息子にくわえさせる前におっぱいマッサージをしてくれるのだけど、これがまた拷問のように痛い。

 

 

 

なんとか、出てくれ。

 

にじむようにうっすら出た母乳。

 

 

息子にくわえさせると、力強く吸う。

 

{39BFC477-0B15-4D11-B820-58E4FC67C402}


 

 

良かった、きっと飲めてるんだ。

 

そう思ったが、授乳は1時間しても終わらなかった。

 

 

それどころか、終わったと思ってもすぐに泣く。

 

 

結局、一晩中おっぱいをくわえさせてるような状況がずっと続いた。

 

 

 

既に乳首は血豆ができていて、それでも助産師さんの地獄のおっぱいマッサージは容赦ない。

 

{AF0039E4-7C78-4D3B-BAF3-3145D8CB0DEF}


 

 

 

3日目、搾乳してどれくらい母乳が出てるのか調べてみる。

 

 

搾るのは痛くて痛くて、歯をくいしばりながら30分、にじむ乳を絞りだすと、20cc程だった。

 

ちゃんと出てなかったのか。

 

結局ミルクを足すことになった。

 

 

その日から、自分でもおっぱいマッサージをはじめる。

 

完母にこだわりはなかったが、出ないよりは出た方が良いと思ったからだ。

 

経済的だし。笑

 

 

 

痛みで泣きそうになりながら、つねる、ひねる、つまむ。

 

 

乳よ出ろー。

 

乳よ出ろー。

 

 

 

暇さえあれば、痛みに歯を食いしばりながら乳首をつねっていた。

 

 

 

そのせいだろうか。

 

退院直前の4日目、突然胸がガチガチに張り、岩のようになった。

 

 

 

キタコレ。

 

 

 

助産師さんに、今日か明日あたりに張りで痛みや熱が出たりするかもしれないと心配されたが、

 

 

私はやっとおっぱいが出るのかーと少し嬉しかった。

 

 

 

しかし、

 

翌日、おっぱいが爆発する。

 

(もちろん実際はしてない。笑)

 

 

 

 

まず、最初は何となく重い、痛い、硬い、くらいだった。

 

 

変化はすぐに現れた。

 

何もしてないのに、母乳がタラタラ垂れてくるのだ。

 

 

 

乳が重力で圧迫されて、張って熱を持っている。

 

 

すごい。

 

母乳がすごい速度で生成されている!

 

 

そう思った。

 

 

 

2週間後に母乳外来を予約して退院。

 

その日から、おっぱい地獄が始まった。


 

{FC9AAA49-6EC9-4132-A7B5-F58748CBA0E9}

 

 

 

とにかく痛い。

 

ガチガチの岩のような、中に鉄板でも入っているのかのような硬さ。

 

 

腫れて赤くなって熱を持っている。


 

 

横になっても重力の刺激で痛くてたまらない。寝返りなんて、とてもじゃないけど打てない。

 

 

 

おっぱいの痛みで寝れず。寝ても起きてしまう。

 

 

起き上がる時の刺激がつらくて両手を突っ張って起きた。

 

 

 

乳腺炎一歩手前の状態だった。

 

 

 

ネットで色んな方法を調べては試してみる。

 

 

保冷剤で冷やしたり、適度に搾乳して圧を抜いたり、

 

 

詰まるところがなくなるように授乳の向きを変えたり、葛根湯を飲んでみたり。

 

 

 

 

しかし、一向に良くならず。

 

 

赤ちゃんにとにかくおっぱいを吸ってもらって、詰まりをとってもらうしか方法がない。

 

 

 

それも、痛みを取るためというよりは、これ以上悪くならないように、とりあえず現状維持するためにしかならなかった。

 

 

 

 

2時間おきの授乳は、もはや息子のためではなく、自分のおっぱいのためになっていた。

 

 

 

むくむく大きくなっていく息子あちたん。

 

たまに母乳の勢いに負けて、飲みながらむせる。笑

 

 

母乳外来で相談するも、あと少しの辛抱で、落ち着いてくるはずと言われた。

 

 

その頃に知った、

 

ネットでちらちら見かける牛蒡子(ごぼうし)。

 

たくさんの人が成果ありと言っている。

 

 

 

一ヶ月しても良くならないある日、とうとう藁にもすがる思いで、牛蒡子(ごぼうし)を購入した。

 

 

牛蒡子とはごぼうの種で、漢方の一つらしい。




{21C89380-2869-4A4E-943F-26B26C9F25E9}


 

ヤカンで煎じて飲む。

 

 

2、3日は効果が分からなかった。

 

なんとなく、今日はマシな気がする…。くらい。

 

 

 

また、どんなに泣いても授乳は必ず2時間以上あけ、3時間未満であげるようにした。

 

 

 

乳が作られるリズムと、赤ちゃんの飲むリズムを合わせるようにしたのだ。

 

 

短時間で授乳すると、息子はくわえてちゅぱちゅぱするだけでちゃんと吸ってくれなかったので、間隔をきちんと開けた。

 

 

 

そうすると1週間くらいで、なんとなくおっぱいは徐々に落ち着いていった。

 

 

嘘のように。

 

 

これが牛蒡子の力なのか、たまたま落ち着く時期だったのかは分からない。

 

 

しかし私は今もごぼうしのお茶は欠かさず飲んでいる。

 

 

そして、まもなく生後2ヶ月半の今、徐々に授乳間隔をあけれるようになり、夜間の睡眠も少しずつ長く取れるようになってきた。

 

 

牛蒡子様様だ。牛蒡子バンザイ。

 

 

これはあくまで私の場合なので、人によって違うのだろう。

 

でも試してみる価値はあるかもしれない。

 

 

 

そんな訳で今日の話は、母がごぼうし信者になった話でした。