前回、斬魄刀についてつらつら考えていたときに、
「浅打」のなりたちと「大虚」のなりたちが似てるなあ
と思いました。

数多の死神の魂魄を重ねてつくる「浅打」と
数多の虚(堕ちた魂魄)を重ねて(喰らいあって)うまれる「大虚」

そして「浅打」も「大虚」も数多の「個」が重なり合い混ざることで、一度「個」を失っています。

でもあれ?そういえば崩玉って…?
と思いたち、考えてみます。

そもそも「崩玉」とは。
藍染曰く、
「自らの周囲に在るものの心を取り込み、具現化する能力」を持つ。
その具現化は崩玉の『意志』によって成され、
また対象が元来それを成し得る力を有している範囲でのみ達成される。

「崩玉」を(未完成ながらも)つくったとされているのは2人。
浦原と藍染
浦原がどのように崩玉をつくったのかは全くの謎のままですが、
藍染は少し過程を垣間見ることができます。

藍染は「完成させるために何百という死神、また死神の才を持つ魂魄の魂を削り奪り与えた」と言っています。
そしてそれでも崩玉は満足しなかった、と。

色々考える点はあるとは思うのですが、今日注目したのは
「死神(とそれに近い力を持つ者)の魂魄を与えてつくられた」という点と、
「崩玉には『意志』がある」という点。

これは「浅打」や「大虚」に通じるところがありますよね。

まず、霊力を持つ魂魄を多数重ねてつくられる、という意味では同じです。

そして「意志を持つ」という点については、「大虚」の中でも「個」をもつアジューカスやヴァストローデたち、
そして「個(そして力)」が強すぎて「浅打」になりきれず、「個」を保ったまま斬魄刀になった「已己巳己巴」に近い気がします。
または、「浅打」が死神と寝食・鍛錬を共にすることで独自の「個・意志」を持つ「斬魄刀」。

そもそも崩玉の意志とはどこからきたのか?

数多の個が混ざり合って一つを形成したのか、
数多の個の中でも自我を失わない強力な個だったのか……

もともと個が無くなった上で、藍染や浦原と共にいることで、斬魄刀のように二人の心(魂)を取り込み、「個・意志」を持つようになったのか?

それとも何か意志があるものを「核」にしたのか?

崩玉に「核」があるのかはわかりませんが、
あるとしたら「核」とは何なのか?
まず死神の魂魄をいくつか混ぜて核にしたのか?
(これは浅打に近い)
そしたらその核に意志などあるのか?
(浅打にはないように見える。いや、「個」はなくても「意志」はあるのか?王悦は「浅打たちは怒っている」と言っていたし。)

他に可能性としてありえるのは「霊王の身体」の一部。
だから乱菊さんから奪った魂魄に混ざっていた「霊王の爪」を与えたときに強い反応を示したのか?
それなら崩玉の意志=霊王の意志??

だけど「強い力を持つ魂魄」を与えられて成長する、「霊王の欠片」を欲するというのは、虚に似た特性にも思える。
(なぜ完現術者(「霊王の欠片」を身に宿す者たち)は胎児のときから虚に襲われたと思うか?と藍染が東仙に聞いているので、やはり「霊王の欠片」は強い力(霊力)を発していて、虚を引き寄せるのだと思われる)

そもそも死神の魂魄を重ねてつくった「ホワイト」という虚も存在しているので、浅打か?虚か?という判断基準も怪しいような…



…ということでやはりなんの解決もしていませんが、
とりあえず「崩玉」も
斬魄刀や大虚と成り立ちや存在が似てる気がするよね〜という話でした。