怒鳴り散らすことを頻繁にする人は、どこか可哀想に思う。


だって、する必要ないことをわざわざして自分が損をしているんやから。


怒鳴り散らしたところで、良いことはほとんどない。


なんせ、相手は警戒するようになるし、怒鳴ったからといって効率が良くなるわけでもない。


それに、恐怖での支配は、我慢できる容量が決まっている。


これを超えた途端、自分自身が失うものはすっごくでかい。


そもそも、怒鳴り散らすことってされて嬉しい人なんてほとんどいない。


されて嫌なことを平気で他者にすること自体がおかしなことなんよね。


普通ではない。


自分の思考が歪んで、歪んだ思考を正当化してしまっているんよね。


なのに、当の本人はこのことに気づいていない。


だからこそ、怒鳴り散らすことができるもの。


されて嫌なことはしない、という当たり前なことを当たり前に守る。


すっごく大事なことだが、怒鳴り散らす人は、この当たり前を当たり前にできていない。


ゆえに、機会があるとすぐに怒鳴り散らす。


それが、自分の首を絞めている、ということに気づかず。


ただ、怒鳴り散らす人って、ある意味被害者でもあるんよね。


なんたって、良いことがないにもかかわらず平気でやり続けているんやから。


生きてきたどこかで心に傷を負い、思考が歪み、自分が損する言動を正当化してしまっているんやから。


正しいものとして、やって良いこととして認識している。


本来は、自分が損することであるにもかかわらず、それに気づかず、いつまでも損する言動を続けてしまう。


自分が、気づくまでずっと。


そして、気づく時って、大概、何か重要なものを失った時であることが多いものなんよね。


離婚や退職、事故といったことが起きた時に気づくことが多い。


それまでは、中々、気づくものではない。


なぜなら、気づくキッカケがないから。


何かが起きないと、多くの人は、変わろうと思わないもの。


変わろうと思わないから、今までの自分を同じように続けてしまう。


ゆえに、怒鳴り散らす傾向がある人は、事ある度に怒鳴り散らす。


心に抱えている傷と向き合い、傷を癒さない限りは…


こういう意識を持つことができるかはすっごく大事なこと。


だって、大概の人は、自分の心の傷と向き合おうともしないし、癒そうともしないから。


癒えていない傷を抱え、しかも、心に抱える傷を増やしながら生きていく。


そりゃ、思考は歪み続けるわな。


生きていれば、嫌なこともあるため、心の手入れって重要な作業。


だが、これを怠る人は多い。


なんせ、やり方が分からない人が多いから。


心の手入れを一切せずに過ごしてきた人が多いから。


心の手入れなんて必要ないととらえている人が多いから。


それに、誰かに怒鳴り散らすなど、目に見えて攻撃性が強い人って、様々な場面で攻撃性が目立っている。


職場の誰かに怒鳴り散らしている人って、大概、家族間でも、友人間でも何かがあれば、怒鳴り散らしている。


そのため、人間関係において、溝が生じやすい。


怒鳴ることで自分の正当性を通そうとしているのは分かるが、怒鳴られた方は、嫌な想いが生じる。


再び怒鳴られたくないから、その人の顔色を窺うようになる。


そして、大事なことは、なるべく言わなくなるし、心を閉ざすようになる。


だから、怒鳴り散らすなどの攻撃性が高い人って、人間関係を構築するのが下手だったりする。


もしくは、偏った人間関係を構築したりする。


そうなるのも無理はない。


なんたって、怒鳴り散らした人は、その瞬間、ある程度満足しているから。


怒鳴ったことで、自分の中にある様々なものを発散しているから。


当然、怒鳴った相手に対してのフォローなんて一切ない。


ゆえに、怒鳴られた方は、怒鳴られたことによる嫌な感情が残るんよね。


この違いを認識できないため、時の流れと共に、お互いの間の溝は深くなるばかり。


人を諭す場合、ミスを正す場合、怒鳴り散らす必要なんてない。


仮に、怒鳴り散らす必要があったとしても、最低限、その後のフォローは必要。


フォローをするからこそ、怒られた方は愛情を感じるもの。


怒鳴り散らしたままでは、単に、ストレス発散で、自尊心を傷つける行為でしかない。


平気で相手の自尊心を傷つける行為は、その時は、優越感を感じるだろう。


だが、高い確率で、そういったことが自分にも返ってくる。


けど、怒鳴り散らす人は、返ってきたことにイラッとして、再び、怒鳴り散らすキッカケを探しては、怒鳴り散らす。


負の循環に陥っているんよね。


よって、自分の人生が、思っている以上に好転していかない。


むしろ、イライラすることばかりが増えていく。


家庭、職場、友人との間でイライラすることが増えていく。


よくよく考えてみると、そんな人生はつまらない。


このことに気づきなよ。


その上で、この原因となっているのは、心に抱えている傷であることに気づきなよ。


親に怒鳴られて育てられたのか、抑圧されて育てられたのかは分からない。


だが、攻撃性が高く、相手の自尊心を傷つける言動は、自分のためにならない。


もし、しているなら、できる限り早くに止めなよ。


じゃなきゃ、本当に重要なものを失ってしまう。


心に傷を負うと、簡単に思考が歪む。


思考が歪むと、おかしなことでさえ正当化してしまうから要注意。


とにかく、自分が抱えている心の傷と向き合いなよ。


向き合う意識を持ちなよ。


それが、自分をより良くすることにつながるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「攻撃性が高く他者の自尊心を傷つける人の背景を想像することで分かることがある」