自分は、独自の価値観を築いている。
そして、相手もまたその人独自の価値観を築いている。
ゆえに、価値観なんてものは違って当然。
だって、育った環境も、会った人も、学んだことも、何もかも違うんやから。
違うことが当たり前。
なのに、価値観の違いがすれ違いの原因に挙げられる。
価値観の違いがイラッとする要因に挙げられる。
そんなのは、最初から分かっていたこと。
だが、一緒にいる時間が長くなるにつれ、そういうことを忘れてしまう。
自分の価値観が正しいと思い、その正しさについてきてくれると思ってしまう。
相手の価値観を認めようとするより、受け入れようとするより、自分の価値観を押し通してしまう。
自分の価値観を相手に強要してしまう。
だから、相手がイラッとし、その反応を見て自分もイラッとする。
自分が築いた価値観は、自分にとって正しいもの。
ただ、それは、相手も同じこと。
自分だけが正しいわけではない。
自分の価値観も正しいし、相手の価値観も正しい。
そのことを忘れると、お互いの間にひずみが生じる。
相手の価値観を否定し、相手自身をも否定することもある。
すると、相手は黙っておれず、反論しちゃう。
自分の価値観を押し通すことは、相手の価値観を否定することになり、喧嘩の火種となるんよね。
よって、まずは、相手の価値観を認めようとすること、受け入れようとすること。
自分の価値観を押し通そうとしても、良いことはない。
自分の持論で相手を打ち負かしたところで、どうにもならない。
結局は、自分が損をするだけ。
相手を論破したところで一瞬の優越感を感じるだけで、あまり意味がない。
優越感を味わう代わりに、相手との関係性が崩れてしまう。
これでは、自分の価値観を主張して相手を打ち負かす必要性が全然ない。
そんなことするくらいなら、相手の価値観を認める意識を持って接しなよ。
認めて受け入れて、そんな価値観もあるんだな、と認識すれば良い。
すると、お互いの関係性はより一層良くなるものだから。
そもそも、自分の価値観は、自分の中だけで正解なんやで。
それが相手にも通じるとは限らない。
むしろ、通じると思わない方が良い。
だからこそ、相手の価値観を認めて、自分自身を成長させるためのキッカケにすれば良い。
自分がイラッとする価値観というのは、自分の価値観にはないもの。
自分の価値観にはないことだからといって、自分の価値観とは違うからといって、イラッとして、否定し避けていては、何にもならない。
受け入れることで、今までと異なるものが自分の中に加わる。
受け入れて自分を成長させるか、拒んで相手を傷つけるか、どちらかを選ぶことができる。
どうせなら、相手の価値観を受け入れて自分自身を成長させなよ。
その方が、これからが楽しくなるから。
価値観が違う人に対しては、受け入れる意識がなければイラッとしてしまう。
相手のことを責めて、否定してしまいがち。
そんな時は、グッとこらえなよ。
そして、受け入れた方が良いんだ、と自分に言い聞かせなよ。
受け入れることで得ることは多い。
それに、自分というのは、完璧な存在ではない。
自分の価値観こそが正しい、と思うことこそおこがましい。
自分自身は未熟、自分の価値観だって完成されたものではない。
これからの自分次第でどうにでもなる。
なのに、完成されているものであるかのように扱うなよ。
自分の価値観を押し通そうとすることは、自分の価値観が完成されているものとしてとらえている証でもあるんやで。
そんな自分勝手な思考はできる限り早くに手放しなよ。
自分を狭い世界に収めるような思考は極力手放しなよ。
不要になった思考を手放すことで、得るものは多いんやから。
多くを得ることができるような思考を身につけなよ。
その術が、相手の価値観を認めること、受け入れること。
自分の価値観と相手の価値観は違うことを認識すること。
自分も相手も、それぞれの価値観を大事にしていることを自覚すること。
こういったことを意識しながら他者と接しなよ。
自分の価値観は、自分が築いた価値観であって、自分だけの正解。
それが相手の正解になるとは限らない。
よって、相手が築いた価値観を尊重し、相手の価値観を受け入れなよ。
受け入れる度に、自分と相手の距離が縮まるから。
相手の価値観を頭ごなしに否定することは、お互いの関係性をぶっ壊すことでもあるんやで。
だからこそ、価値観の形成に大きな影響を与えたものの話題については、強く意識しなよ。
特に、仕事観、恋愛観、家族観、金銭観といったものには…
こういうものでは、ほんの些細なことが原因でお互いの関係性を粉々にすることがあるんやから。
自分と違う価値観を持っているからといって、即座に否定すんなよ。
まずは、肯定してあげなよ。
それがお互いの関係性をより一層深める方法の一つだから。
このことを意識して他者と接しなよ。
きっと、自分の人生が好転していくはずだから。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「自分と他者は価値観が違って当たり前だからこそ、相手の価値観を認めてあげよう」