心を開く。


多くの人が望んでいる。


なんたって、心を開いて生きている人ってすごく魅力的に映るから。


どんなところにもいるものなんよね。


心を開いて気さくに生きている人が…


こういう人って、不思議と人が集う。


人として、清々しさを感じる。


そういう人を見ると、「私もあぁなりたいな」と思うもの。


ただ、その想いを貫く人って少ない。


だって、「私には無理だな」と諦めている人は山ほどいるから。


大概の人は、心を開くことを望みながら、心を開くことを諦めている。


すごくもったいない。


なんせ、心を開くことって、誰にでもできることだから。


そもそも、人は皆、心を開いた状態で世の中に誕生する。


心を閉ざしたまま誕生する人なんて一人もいない。


心を閉ざすのは、あくまでも後天的なもの。


決して、先天的なものではない。


では、どうして、人は心を閉ざすようにして生きるのか。


それは、心を傷つけたり、思考が歪んだりするから。


もしくは、心を閉ざした方が生きやすいと感じるから。


心に大きな傷を負うと、人は簡単に思考をゆがめる。


そして、思考を歪めた状態で、以前よりも警戒した状態で生きることになる。


傷が多ければ多いほど、それだけ思考は歪み、警戒は強まる。


こうして、人は、心を閉ざすようになっていく。


しかも、心を閉ざせば閉ざすほど、そういう状態でいる方が楽を感じるんよね。


セルフイメージが完全に心を閉ざした自分に設定されてしまう。


ゆえに、心を閉ざしたまま生きることになってしまう。


多くの人が知らず知らずの内に、心を閉ざすようにしながら生きてしまう。


なぜなら、生きていると色々あり、傷ついてしまうから。


生きていたら、傷つくのは仕方がない。


問題はその後。


傷ついた後に、何も対処せずに放っておいてどうにかしようとする。


我慢することによってどうにかしようとする。


こういう風に対処すると、心に傷は残り続ける。


その上、心を蝕み続ける。


こういうことを小さい時から何度も何度も積み重ねる。


その積み重ねが、心を閉ざすようにしてしまう。


人って、無意識の内に心を閉ざすような行動は取るのだが、心を開こうとする行動は取らないものなんよね。


特に、心を閉ざす生活に慣れている人は…


そういう行動を危険なものとして、選択肢から排除している。


だから、やらない。


やるのは、心を閉ざした上でやれる行動のみ。


ただ、心を閉ざした状態でやれる行動って、高が知れている。


なんたって、心を閉ざしていると、大きなエネルギーを発することができないから。


どうしても、エネルギーを抑えた状態で取り組んでしまう。


だから、心を開いている人と心を閉ざしている人の間では、大きな差が生じる。


時の流れと共に、大きな差となって表れる。


心を閉ざせば閉ざすほど、人は警戒を強める。


警戒を強めると、相手を近づけないし、自分も近づこうとしない。


そのため、双方の距離は一向に縮まっていかない。


そして、心を閉ざすことというのは、敵を作り、敵を増やすことでもあるんよね。


だって、相手を警戒していると、当然相手も自分を警戒するから。


警戒する人を、人は好まない。


むしろ、遠ざける。


ゆえに、心を閉ざしているだけで、人は離れていく。


よって、自分が損を被る。


どんな理由があろうと、心を閉ざして得をする人はいない。


ゆえに、できる限り、心を開きなよ。


とはいえ、すぐできるものではない。


今までの生活で、傷ついた心を癒し、歪んだ思考を修正していく必要があるから。


心を開くといのは、今までのツケを清算すること。


知らず知らず溜め込んでいたツケを清算すること。


例えるなら、人は、心を傷つけるたびに、見えない鎧を一枚一枚着重ねているため、自分でも気づかない内に何枚も重ね分厚くなっているもの。


心を開くって、この見えない鎧を一枚一枚脱いでいく作業なんよね。


見えない鎧を着ていることに慣れると、脱いでいくことを怖れるようになる。


着たままに安心し、着ていることを当たり前とする。


だから、脱ごうとしない。


いつまでも着たままでいるから、心を開くことができないんよね。


見えない鎧が心を開くことを邪魔している。


実際は、鎧がない人の方が強いというのに…


鎧を何枚も着ている人は、それだけ警戒心が強い。


鎧がない人は、警戒心がないため、周囲に安心感を与える。


多くの人は、鎧があることで、自分を守ることができているかのようにとらえているが、実際はそうではない。


むしろ、鎧を着ることによって、敵を増やし、自分を危険に導いている。


確かに、鎧がなければ、防御力はないが、敵がいなければ、自分を攻めてくる人なんていないため大丈夫なんよね。


だから、できる限り、見えない鎧を脱ぎ捨て、心を開いた状態になりなよ。


たとえ、時間をかけたとしても…


心を開くと、敵がいなくなる上に、自分がやりたいことに飛び込むことができるようになるから。


警戒や怖れを抱くことなく、飛び込むことができるようになるから。


そして、大事なのは、普段から、心を開くことを意識して過ごすこと。


意識して過ごしていると、少しずつ心を開いた自分に近づいていくから。


やりたいこともやれるようになるし、仲間も増えていく。


心を開くことって実は良いことばっかりなんやで。


そのことを自覚しなよ。


すると、人生が好転していくから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「心を開けるようになって魅力溢れた人になりなよ」