喜んでもらえると嬉しい。
これは、人の性。
ひょっとすると、喜んでもらえることは一番嬉しいのかもしれない。
なんせ、人は、自分のことでは、思いっ切り嬉しくなることは少ないが、誰かのことになると、ものすごく嬉しくなるから。
自分のことよりも、身近にいる人に良いことがあった方が嬉しくなる。
その上、この良いことが、自分が要因となっているものであれば、嬉しさは格別。
人って、喜んでもらえると、すごく嬉しくなる。
なんたって、喜んでくれた人の笑顔を見ることができるから。
心地良い空気に包まれ、良い気分になれるから。
喜んでもらえた人との距離が縮まるから。
喜んでいる姿を見て、自分が役に立ったことを実感できるから。
自分の存在意義を直に感じることができるから。
不思議と楽しくなり、幸せ感が増すから。
よって、喜んでもらうことって、つい、ハマってしまうんよね。
依存する性質を備えており、一種の麻薬のような感もある。
ゆえに、喜んでもらうことに、ハマってしまうと、そこから抜け出せなくなる。
とはいえ、ハマれば、自分も周囲の人も笑顔になり、社会にとって素晴らしい効果をもたらす。
依存する性質があるとはいえ、皆を幸せにすることだから、すごく良いこと。
おそらく、第一線で活躍している人ほど、人に喜んでもらっているもの。
しかも、多くのお金を手にしているもの。
なぜなら、お金というのは、どれだけ人に喜んでもらえたかのバロメーターだから。
世の中を見れば分かるように、多くの人に喜んでもらえている人や企業は、多くのお金を手にしているもの。
喜んでもらえている総量とお金を得る総量には、密接な関係があるんよね。
だから、多くのお金を得ることを求めているなら、喜んでもらえる量を増やしていくことは、必ずといって必要となるもの。
むしろ、喜びを強く意識していると、自ずと、お金は手にするもの。
ただ、これを追求できている人って意外と少ないもの。
多くの人は、途中で諦め、追求することを止めてしまう。
なんせ、喜んでもらうには、自分自身の行動が必要となるから。
それに、行動したからといって、喜んでもらえるとは限らないから。
喜んでもらえる確証がないにもかかわらず、行動が必要となる。
自分の力や自分自身を信じていなければ、中々、できることではない。
自分を疑っていたり、不安や怖れを抱いている人にとっては、ハードルが高い。
もちろん、皆が皆喜んでもらえることは嬉しいことと知っている。
だが、育つ過程で、自信を失うと、喜んでもらえる行動に踏み出しにくくなる。
確実に、喜んでもらえると分かるものしかできなくなる。
これでは、喜んでもらえるものではない。
だって、喜んでもらうには、必ず、相手に何らかを働きかける必要があるから。
それなしに喜んでもらえる人なんていやしない。
どんな人であれ、何らかの行動の先に喜んでもらう、という結果が出るもの。
そのため、行動できる人は、次から次へと喜んでもらえる回数が増え、行動ができない人は、喜んでもらえる機会がほとんどない。
両極端になっていたりする。
喜んでもらえることが習慣になっている人は、そのまま続けたら良い。
ただ、喜んでもらえることが習慣になっていない人は、習慣にすることを意識して過ごせば良い。
まずは、人に喜んでもらうと嬉しいよね、という感覚を思い出すこと。
そして、自分にも人に喜んでもらうことができる、と思うこと。
その上で、今の自分にできることで、人に喜んでもらえることを考え、実践すること。
この時大事なのが、たとえ、喜んでもらえなくても構わない、という心境でやること。
もちろん、喜んでもらえるなら越したことはないが、そこに固執すると緊張感は増し、プレッシャーに押しつぶされそうになり、行動に至らなくなる。
だからこそ、まずは、喜んでもらえるのではないか、と思って、それを検証するために動くだけで良い。
喜んでもらえたら、素直に嬉しくなれば良い。
仮に、喜んでもらえなくても、ちゃんと動いて確かめた自分を誉めてあげよう。
とにかく褒め、その後に、どうしたら良かったのかを振り返る。
すると、大概、「あぁした方が良かった」「あぁやった方が良かったかもしれない」と思えるもの。
こういうことを繰り返し、喜んでもらえることに快く挑戦する流れを作ることが大事。
一度、流れを作ると、後は、この流れに乗って数を重ねていると、次第に喜んでもらえる力を身につけるようになる。
なんせ、人は、成長する生き物だから。
でも、多くの人は、喜んでもらえなかった、と落ち込み、残念に思う。
無意識の内に後ろを向き、自分の力を疑う。
自分には、何もないのではないかと、疑ってしまう。
挑戦する流れではなく、諦める流れを作ってしまう。
これでは、前に進めない。
ゆえに、意識して、喜んでもらうことに快く挑戦する流れを作ることを意識しよう。
喜んでもらうことは、その後。
段階を踏めば、ちゃんと喜んでもらえるようになるんやから。
どんな人でもそう。
皆、その程度の力を持っている。
単に、多くの人は、この力を、信じることができなくなっているだけ。
自分を疑っているから、人に喜んでもらえる人は、力のある人だけ、という誤った思い込みをしてしまう。
この思い込みを和らげていくごとに、自分を信じることができるようになる。
自分を信じて過ごしていると、喜んでもらえる人が増えていき、いつしか、誤った思い込みはなくなり、自分は人に喜んでもらえる人なんだ、と思えるようになる。
ゆえに、時間をかけて、人に喜んでもらえるようになりなよ。
今は、喜んでもらえることに固執する必要はない。
結果を出すことは嬉しいことだが、そこに固執すると、空回りしかねない。
そのことを受け入れた上で、時間をかけ、着実に力を身につけることで、人に喜んでもらえるようになれば良い。
そうして、人に喜んでもらえる人生を歩み、たくさんの嬉しいを感じたら良い。
こんな人生を過ごせば、幸せだよね。
今歩んでいる道が幸せにつながっていると実感できると、今だって幸せを抱くことができる。
こういうことは、すごく大事。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「段階を踏んで人に喜んでもらえるような人間になっていこう」