自分が使っている言葉を意識すること。


ものすごく大事。


なぜなら、使っている言葉を知ることで、自分がどんな思考にアンカーを打ちつけているかが分かるから。


また、潜在意識がどういう思考を大切にしているかが分かるから。


なんたって、使う言葉というのは、自分の思考や想いに基づいて出ているものだから。


よって、使っている表現を見れば、その裏にある思考や想いが分かることは多い。


たとえば、「疲れた」という表現を多く使っている人は、疲れることを当たり前とする思考を抱いていたりするもの。


そのため、潜在意識は必死に疲れる現象を作り出すし、引き寄せる。


疲れる出来事が頻繁に起き、「疲れた」とこぼす人を引き寄せる。


無意識の内に、そういう世界を自分で創り出してしまう。


きっと、「忙しい」という言葉を使っている人も同じようなことが言えるだろう。


ただ、「疲れた」や「忙しい」という言葉をよく使っているくらいなら、まだまし。


だって、まだまだ可愛いものだから。


それよりも、「お金がない」「時間がない」「幸せにはなれない」といったように、もっと大きなことについて、アンカーを打ちつけているととんでもないことになる。


なんせ、潜在意識は、その言葉どおりの世界をちゃんと創ってしまうから。


もし、「幸せになれない」という思考に、アンカーを打ちつけていると、幸せにつながる選択肢が選べなくなる。


傍から見ると、「明らかにこれを選んだ方が良い」という選択肢でも、それを選ぼうとしない。


むしろ、その選択肢を排除した上で、他の選択肢を選ぼうとする。


潜在意識において、幸せを得ること、受け入れることを否定しているから、選ぶことができないようになっている。


選ぼうとしても、ブレーキがかかるようになっている。


アンカーが打ちこまれている間は、自らやることができないようになっている。


すると、どうなるかというと、もがき苦しむ道を歩むことになる。


何かがキッカケで、打ちこまれているアンカーの存在に気づき、これを取り除くまでは…


だが、これが意外と難易度が高い。


なんたって、自分がどんな思考にアンカーを打ちつけているのか、自分でも知らないことは多いから。


しかも、抽象度が高いものほど気づきにくいものとなっている。


そりゃそうじゃよね。


「幸せになれない」「お金がない」「時間がない」といった抽象度の高い言葉は、日常会話には中々出てこない言葉だから。


何か特殊なキッカケがある時に、咄嗟に出る言葉。


この咄嗟に出る言葉の裏にこそ、自分が重要にしている思考が存在していることが多い。


ただ、アンカーによって打ちつけられ重要な思考に気づかないことが多い。


普段は、表には出ないが、そこにこそ本音が詰まっていることが多い。


よって、ついつい出る言葉、というのは、自分が思っている以上にすごく大事。


仮に、抽象度の高い言葉が出てきた時には、チャンスととらえよう。


だって、どんな思考にアンカーを打ちつけているかを知るチャンスだから。


アンカーを取り除き、潜在意識にある思考や想いを修正するチャンスだから。


もし、この手法が自分に合わないのであれば、何度も使っている具体的な言葉の裏にある思考や想いを探っていくのも良いだろう。


それを掘り下げていくと、次第に、抽象度が高い思考や想いにたどり着くことができるようになるから。


そうやっていると、「幸せ」「お金」「時間」といった抽象度の高い言葉をどうとらえているのか、なんとなく分かってくるようになるから。


私事ではあるが、僕自身、「幸せにはなれない」といった表現を最近よく使っていたことに気づくことができた。


こういう表現を無意識の内に使っていたということは、こういう思考にアンカーを打ちつけていたことになる。


潜在意識は、必死でこの状況を創り出していたことになる。


知って、愕然とした。


なんたって、誤った思考を貫いていたんやから。


でも、今、気づくことができて良かったわな。


このまま、突っ走っていた可能性もあるんやから。


どんな思考にアンカーが打ちこまれているのかは、自分では分からないことが多い。


なんたって、自分の思考には、ほとんど意識を向けないから。


自分の言葉には、あまり、意識を向けないから。


けど、自分自身をより良くするには、ちゃんと意識を向けた方が良い。


自分から出ている言葉って、ものすごく自分を現しているから。


特に、咄嗟に出る言葉には…


とはいえ、普段の生活で、咄嗟にポロッと出る言葉ってあまりない。


ゆえに、普段の生活では、繰り返し使われている言葉に意識を向けること。


簡単に言えば、口癖と思考癖。


言葉にして表現しているものにはどんなものがあるかを認識しよう。


頭の中で、何度もめぐっている表現にはどんなものがあるかを認識しよう。


口癖も思考癖も、意識を向けたら、意外と気づくことができるもの。


それでも、気づけない場合は、身近にいる人に「自分の口癖って何」と尋ねてみよう。


身近にいる人は、自分のことをよく見ていて、自分の口癖を知っていたりする。


でも、人間関係のことを考えて、言わないでいるだけ。


こちらから聞けば、意外と教えてくれるもの。


そして、口癖に意識が向くようになると、自ずと思考癖にも意識が向くようになるもの。


その上で、どんな思考にアンカーが打ちつけられているのかを探っていけば良い。


実際のところ、良い思考ばかりにアンカーが打ちこまれている人って意外と少ないもの。


だからこそ、自分自身を見直す必要があるんよね。


誰だって、否定的な思考に打ち込まれているアンカーを取り除けば、今よりも素晴らしい人生を歩むことができるんやから。


どうせなら、より良い思考にアンカーを打ちつけてより良い人生を歩めるようにしなよ。


その方が、潜在意識もプラスに力が働くから。


自分にとって良い方に力が働くから。


どの思考にアンカーを打ちつけるかによって、潜在意識の力がどの方向に働くかが決まってくるもの。


潜在意識の力は、プラスにもマイナスにも働く。


ただ、潜在意識の力は膨大であるため、できることなら、プラスの方向に働かせなよ。


そのために大事なのが、プラスの思考にアンカーを打ちつけること。


すると、自然とプラスの方に向かっていくから。


よって、今どんな思考にアンカーが打ちこまれているのか、自分で確認しなよ。


確認して、より良い思考にアンカーを打ちこめるようにしなよ。


それだけで、人生は大きく変わっていくから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「自分が使っている言葉に重要なヒントが含まれている」