人は皆、自信もあるし、不安もある。


自信と不安って両方合わせて100%になるもの。


自信が100%ということもなければ、不安が100%ということもない。


ただ、おそらく、自信も不安も50%辺りで維持されているのであろう。


きっと、双方に大きな差はないはず。


だって、差が大きく出てしまえば、生きる上で支障が出てしまうから。


もちろん、自信満々な人もいるし、不安ばかり募らせる人もいる。


けど、実はこれって、本来の自信と不安の割合とはあまり関係ない。


自信に焦点を当て、自信を拡大して見ると、自信ばかりをとらえるようになる。


一方、不安に焦点を当て、不安を拡大してみると、不安ばかりをとらえるようになる。


どちらに焦点を当てるかが、自信を抱くか不安を抱くかの大きな分かれ目。


そして、このどちらに焦点を定めるかが、ものすごく重要なこと。


なんせ、自信に焦点を定めると、自信あり気で考え、動くようになるから。


考え方や流れの方向がプラスを向き、プラスの結果を導きやすい。


でも、不安に焦点を定めると、不安ありきで考え動くようになる。


考え方や流れの方向がマイナスを向き、マイナスな結果を導きやすい。


何かを考える以前に、何に焦点を定めているかによって、既に方向性が決まっている。


なぜなら、自信に焦点を当てている人は、世界をプラスにとらえているから。


不安に焦点を当てている人は、世界をマイナスにとらえているから。


世界をプラスにとらえていると、プラスのことに目がいき、プラスに考え、プラスに動く。


あらかじめ、プラスの流れができており、その流れに乗っているから、プラスのことばかり起きる。


けど、世界をマイナスにとらえていると、不安や怖れなどのマイナスに目がいき、マイナスに考え、マイナスに動く。


最初から、マイナスの流れができており、その流れに乗っているから、マイナスのことばかり起きる。


物事をとらえるスタート地点が、自信なのか不安なのか、プラスなのかマイナスなのかによって、人生は大きく異なる。


これは、どんなことでも言えること。


最初に抱いた印象に沿って、人は物事を進めていくもの。


プラスにとらえたならプラスに進めていく。


マイナスにとらえたならマイナスに進めていく。


最初の印象によって、そこからの方向性が定まってしまう。


もちろん、途中で修正することはできるが、修正するには、自ら方向性がまちがっていることに気づく必要がある。


気づかなければ、いつまでもそのまま流れてしまう。


気づくことができれば、まだ幸せな方。


なんせ、大概、一度進んでしまえば、中々、気づくことができないものだから。


何が原因で、今の状況に陥っているのか分からずにいる人が大半。


目先のことをあれこれ修正しようと試みるのだが、少し良い兆しが見えるだけ。


大きな流れは、ほとんど変わらないことが多い。


こういう状態であれば、視野が狭くなり、きちんと判断できる状態ではない。


ゆえに、あさっての方向ばかり見ているし、考えている。


このままでは、無駄に多くの時間を費やしてしまう。


だからこそ、そんな時は、原点に戻ること。


最初に戻ること。


その時に自分が抱いた印象を改めて思い出してみること。


何に焦点を当てていたかを思い出してみること。


とはいっても、あれこれ思い出す必要はない。


ただ、自信に焦点を当てていたのか、不安に焦点を当てていたのか、それだけで良い。


これだけで、自分がプラスの方向を選んでいたのか、マイナスな方向を選んでいたのかが分かるから。


人は、無意識の内に、自ら方向性を選んでいるもの。


もちろん、すべての人が、プラスの方向だと思って選んでいる。


けど、残念ながら、マイナスな方向に進んでいる人は多い。


不安や怖れに基づいて考えたら、自分では正しいと思っていても、自分が望む方向性には進めないもの。


そして、何に基づいて考えるかは、今までの経験によって異なってくる。


成功体験が多い人は、自ずと自信に焦点を当てていたりする。


成功体験が少ない人は、自ずと不安に焦点を当てていたりする。


知らず知らずの内に、物事の何を見ているかが、決まっているもの。


でも、これは絶対的なものではない。


一度決めたからといって、修正は可能。


そのため、不安に焦点を当てる癖がある人は、まず、「不安に焦点を当てていたんだなぁ」と実感することが大事。


できることなら、現場で実際に感じることが大事。


気づくだけで、すごく楽になるから。


気づくことで、焦点をずらす意識を持つこともできるから。


すると、自分の視野に自信をとらえることができるから。


今までは、視界の大半を不安で埋まっていたのに、自信の割合が大きくなる。


これって、焦点をずらすことによって、自信をとらえることができている証なんよね。


すると、できる理由、やれる理由、大丈夫な理由など様々なものが見えてくる。


「やれないと思い込んでいただけなんだ」、ということにも気づくことができる。


最初の自分に戻ると、見えてくるものはたくさんある。


当時は、知らず知らずの内に不安に焦点を当てて進んだかもしれない。


けど、それが誤りだったと気づくと、これからは自信に焦点を当てて進もう、と思えるようになる。


たとえ、進んで随分経っていたとしても、最初の頃の自分に戻って意識を修正すると、今の自分にも大きな影響を与える。


修正した意識で今を生きることができるようになる。


自信に焦点を当て生きることができる。


初めの頃では、自信に焦点を当てることができなかったかもしれないが、今の自分なら自信に焦点を当てるだけの経験を積んでいたりするもの。


よって、今の自分のまま、過去の自分に戻って選択すれば良い。


意識の中だけなら、過去に戻ってやり直すことも可脳。


でも、不思議なもので、イメージの世界で過去の自分の選択をやり直すと、今の自分にも影響を与えるもの。


「今の自分なら、あの時違う選択をしたのになぁ」とちゃんと思うと、これからそのような選択肢を選ぶようになる。


意識を修正する方法として、過去を振り返るという手段もある。


後悔のために過去を振り返ると、過去を引きずるが、意識を修正するために過去を振り返ると、過去を絶ち切ることができる。


不安に焦点を当てていた自分が、自信に焦点を当てて生きることだって可能。


こうした方法もあるんやで。



サコヤンの独り言

「今からでも自信に焦点を当てて生きることはできる」