白か黒か決めたがらない。


白と決めると、黒の場合に悔しい想いをする。


黒と決めると、白の場合に悔しい想いをする。


どちらがいいか、決めることができないから保険のつもりで真ん中のグレーを選ぶ。


ものすごく卑怯なやり方。


だが、どちらにも決めることができないと、中途半端な自分になってしまう。


自分の意思を発することができない人になってしまう。


周りに流されてしか生きることができない人になってしまう。


何をするにしても、グレーの立場を選んでいると、どんな結果になろうと、大きく傷つくことはない。


だって、どちらにも行ける立場をとっているから。


大勢が白になったら白の方に立ち、黒になったら黒の方に立つ。


世渡り上手といえば聞こえは良いが、しょせん、ずるいやり方に過ぎない。


白にも決めることができず、黒にも決めることができない。


こういう人は、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと右往左往している。


だから、行動に落ち着きがないんよね。


しかも、右往左往しているのは、周りの人は見ているから、時の流れと共に信用を失い、信頼を失う。


なんせ、自分の意思を持たない人を人は信じようとしないから。


周りに流される人を、人は信頼しないから。


中途半端な行動を取っていると、次第に人は離れていく。


最初は、保険のつもりでグレーの行動を選んでいたのだろう。


でも、その行動が、いつしか、自分の首を絞めることになる。


だから、中途半端な行動を取らない方が良い。


中途半端な行動で味をしめると、中途半端な行動を何度も何度も繰り返すようになるから。


中途半端な行動は、実にならないことが多い。


なんたって、途中で止めてしまうから。


途中で止めて大成することは、まず考えられない。


ゆえに、まず、自分が中途半端な姿勢で生きていないかを確認しよう。


仮に、中途半端な姿勢で生きていれば、改め直そうではないか。


今後の人生を今以上に輝くものにするために…


そもそも、日本には、曖昧という文化がある。


白か黒か決めずに、グレーの部分を残すという文化が。


小さい時からこの文化に触れ、自然に自分の中に定着している。


だから、自分が思っている以上に曖昧にすることってあるんよね。


曖昧にすることで、楽なことって結構あるから。


白か黒かを決めると、角が立ち傷つくことも増える。


ハッキリ言われたくないこともあるし、ハッキリとした意見を言いたくない時もある。


白か黒かを決めたくない時って、意外とたくさんある。


そういう時こそ、グレーの部分が、曖昧な部分が役に立つ。


だが、日頃から、グレーの部分ばかりに頼っていると、自分自身の決断力が鈍る。


何も決断できない自分に、何も判断できない自分になってしまう。


なぜなら、決断や判断というのは、白か黒かを決めることだから。


そして、この決断や判断というものを、いかに早く正確にやれるかで、人生は大きく変わる。


それほど、大きなファクターなんよね。


決断や判断というのは…


なのに、決断や判断といった力を育むことなく、グレーゾーンに逃げ込む。


だから、中途半端な姿勢が定着し、中途半端な考えに基づいて生きることになる。


そのため、何をするにしても、中途半端になってしまう。


何をしようとしても、決断や判断ができずにグダグダの状態になってしまう。


最悪、何も決めることができないまま、多くの時だけが流れていく。


長い人生を考えると、中途半端な姿勢で生きることは、大きな損を被る。


その時その時では、どうにかごまかせても、次第に状況が悪くなっていくもの。


ゆえに、少しずつでも、決断や判断ができるようになった方が良い。


もちろん、最初の方は、決断や判断をすることによって、傷つくことは多々ある、失敗することは山ほどある。


ただ、こういったことを経験するからこそ、少しずつ決断力や判断力が伸びていく。


傷つくことが嫌だからといって、失敗することが嫌だからといって、グレーゾーンに逃げ込むばかりでいると、人に依存する人間になってしまう。


人に追随して生きることもできるが、人生の節目節目では、そうはいかない。


自分の意思で決断や判断をし、自分で道を切り拓いていく必要がある。


でも、中途半端な姿勢で生きることに慣れ切ってしまっていると、人生の節目節目でも、中々、決断や判断ができなかったりする。


決断や判断ができないだけで、後延ばしにしてしまう。


多くの時間を無駄に使ってしまう。


よって、できる限り、普段の生活から決断や判断をすることを心がけなよ。


たとえ、些細なことであっても…


この積み重ねが、決断や判断ができる人につながるから。


そもそも、中途半端に態度を示すことは一見楽に思える。


だが、実は、最も傷つく態度なんよね。


だって、どんな結果が出ようとスッキリはしないから。


どうしても、後味の悪い感じがしてしまう。


ゆえに、白か黒かハッキリつける習慣を身につけなよ。


ハッキリさせた方が、まちがいなく楽だから。


気を使わずに済むから。


どんな結果が出ようと自分で納得できるから。


出た結果が白であろうと、黒であろうと自分の意思で決断したのなら、大概、すぐ受け入れることができ納得できる。


もちろん、結果によって、悔しさや喜びは抱くが…


その後は、引きずることなく次に進むことができる。


とにかく、普段から、意識して決断や判断をするよう心がけなよ。


その姿勢が、自分の人生を切り拓くのに役に立つから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「中途半端な姿勢は、中途半端な行動を引き起こし、中途半端な結果につながる」