前に進む上で妨げとなるのは、心にある想い。


しかも、この心にある想いは、強力なブレーキとなり、自分を今に留める。


前に進めないようにする。


ただ、心にある想いは、中々、気づきにくくなっているんよね。


おそらく、何気なく過ごしていると、まったく気づくことができないだろう。


だが、意識していると、意外と気づけるもの。


なんたって、心にある想いは、行動になって現れていることが多いから。


だから、自分の行動をあえて意識することで、その背景にある想いを知ることができる。


特に、何かしらマイナスな行動を取った時には、よく分かる。


理由もなく、マイナスな行動を取る人はいない。


だって、マイナスな行動は自分を傷つける行為だから。


好き好んで、自分を傷つける人なんてめったにいない。


自分を傷つけるには、それなりの理由を要する。


過去に、何かしらの想いを抱いた場合が多い。


じゃなきゃ、自分を傷つけることなんてしないもの。


ただ、時が流れれば流れるほど、過去にどんな想いを抱いたのか忘れているもの。


時の経過がその時の想いを風化させているのだが、解決しているわけではない。


ゆえに、何度も何度も行動として現れる。


マイナスな行動というのは、実は、心からのメッセージなんよね。


あの時の想いに気づいてもらうよう、メッセージを発している。


でも、そのメッセージに気づく人は少ない。


なぜなら、マイナスな行動にそんな意味があるという発想がないから。


「やっちゃった」


と軽く反省して終わらせてしまう。


そのため、少し時が経つと、また同じようなことを繰り返してしまう。


繰り返すのは、根本的に何も解決していないから。


しかも、今回は、以前よりも状況が少しきつくなっている。


これは、厳しくしなきゃ、気づいてもらえないと判断されたからなんよね。


気づかないでいると、ますます厳しい状況が自分の下にやってくる。


終いには、とんでもないことが、取り返しのつかないことがやってくる。


不思議なことにそうなっている。


だから、取り返しがつかない事態になる前に、自分の心にある想いに気づき手放す必要がある。


では、どうしたら心にある想いに気づくことができるのか。


それは、自分自身に問いかけること。


自分が取った行動に対して、「その背景にある想いは一体何なのか」といった問いを。


ミソは、背景にある想いに焦点を当てること。


なんたって、「なぜ、そうなったのか」と問いかけても上っ面の答えしか出てこないから。


でも、背景にある想いに焦点を当てると、自分でもビックリするような答えが出てくる。


「あっ、過去にこういう想いを抱いていたから、今回こんな行動をしたんだなぁ」


と改めて気づかされる。


そして、気づいた時には、ほぼ解決しているもの。


なんせ、気づいた瞬間に、無意識だったものは、無意識なものではなくなるから。


心にある想いは、自分で意識できないからこそ、対処の仕様がない。


見えない敵ほど、どうしようもないんよね。


だが、意識できるようになれば、いくらでも対処の仕様がある。


だから、すぐ解決に向かう。


問題の多くは、気づくことが難しく、気づいた後は意外と容易なもの。


ただ、自分自身に意識を向けずに過ごしている人は、心に膨大な想いが溜められているから要注意。


それらの想いが、自分にプラスに働いていれば良いが、自分のブレーキになっている場合もあるんやで。


しかも、強烈にマイナスな力を発している想いも中にはある。


これによって、前に進めない人はたくさんいる。


継続的に前に進むためには、このマイナスな想いに気づき、手放す必要がある。


じゃなきゃ、いつまでもブレーキがかかり前に進めなくなってしまう。


前に進むために、プラスなことをたくさん取り入れようとする人は多い。


もちろん、プラスなことが多ければ、前に進むことはできる。


でも、プラスなことだけを取り入れるだけでは、限界がある。


だって、自分の中にマイナスな想いが溜められている状態は変わらないから。


このマイナスな想いをどうにかしない限り、継続して前に進むことはできやしない。


ゆえに、自分自身と向き合い続ける必要があるんやで。


自分がとった行動を意識する必要があるんやで。


こうやって意識して過ごすからこそ、自分の心にある想いを知ることができるんやから。


ちなみに、自分の心には、膨大な想いが溜められているため、こういったことを何度も何度も繰り返す必要がある。


何か一つに気づいて手放しても、また何か一つに気づいて手放す必要がある。


この一連の行為には、終わりがない。


どんなに手放そうと、尽きることはなく、次から次へと新たに出てくる。


途中で止めなければ死ぬまで続けることができる。


ただ、自分の心の想いに気づき手放していると、ある時、行動に変化が現れ環境がガラリと変わる。


なんたって、行動に制限をかけていた想いを手放すことができるから。


ゆえに、ステージが変わり、上のステージに行くことができるんよね。


不思議とそうなっている。


だから、自分の想いに気づき、手放し続けることは自分のためにもなるんやで。


そのことを自覚しながら、日々、自分と向き合い続けなよ。


そして、自分の想いに気づき、想いを手放すよう過ごしなよ。


きっと、後々に意識して過ごして良かったと想えるようになるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「前に進む妨げとなっている想いを手放すと、前に進めるようになる」