子は、親を見て育つ。
といっても、意識して見ているわけではない。
無意識の内に見ており、無意識の内に感じている。
ゆえに、自分の長所や短所の多くが、親にもある一面だったりする。
良くも悪くも受け継いでいるんよね。
ただ、何から何まで受け継いでいるわけではない。
部分的に受け継いでいる。
だから、親から受け継いでいることに気づきにくいようになっている。
そのため、気づきにくいからこそ、気づいていない人は多い。
気づいていないからこそ、自分の長所や短所を自分で自覚していなかったり、認めることができなかったりする。
何か卓越した成果を出している人は、自分の良さや長所に気づきやすいもの。
だが、突出した成果を出していない人は、自分の良さや長所に気づきにくいもの。
そんな時は、親の良さや長所に意識を向けて見るのも一つの手。
親の良さや長所が高い確率で、自分の中にも含まれているから。
「そういえば、親のこういうところが、自分にもあるかもしれない」
と気づくことができれば、自分の良さや長所を自分で認めることができる。
なんたって、親から受け継いでいるものだから。
親という根拠がある。
根拠があるからこそ、信じることもできる。
でも、普段、親の良さや長所というのは、あまり意識しないもの。
ゆえに、自分では気づいていなかったりする。
けど、無意識の内に感じているもの。
なんせ、親の良さや長所の片鱗が自分の生活の中に現れているはずだから。
親を見て育つことで、親の考え方や行動様式などが、いつの間にか、自分の中に備わっている。
いつ学んだかは確定できないが、自然と自分の中に刻まれている。
親が本を楽しそうに読んでいれば、その子は本を好きになったりする。
親が経営者であれば、その子は、お金に対してシビアな感覚を身につけていたりする。
親が前向きに楽しそうに生きていれば、その子は、人生に対して自然と夢を抱くようになったりする。
子は親を見て育つ。
幼少期は、行動を真似する。
でも、育つごとに考え方や意識、生き方までも真似をする。
自分では真似しているつもりはなくとも…
無意識とはいえ、真似をするからこそ、受け継いでいるようにさえ感じてしまう。
ただ、本当に強く意識しなければいけないのは、親の芳しくない点や短所を真似していることなんよね。
だって、親の良さや長所を受け継いでいても、何の支障も出ないから。
けど、芳しくない点や短所はそうはいかない。
自分を留める強力なブレーキとなる。
無意識の内に親を真似し、身につけた芳しくない点や短所に気づくまでは…
しかも、気づいて取り除かなければ、今いる自分の子供or将来できる自分の子供にまで受け継がせることになる。
負の遺産として、自分の子供にまで受け継がれる。
自分が親から受け継いだように…
子供が親から受け継ぐのは、資産だけではない。
親の考え方や意識、生き方というものも受け継ぐ。
むしろ、こっちの方が重要。
なんせ、人生を通して影響を与えるものだから。
親を真似し、親から受け継いだ芳しくない点や短所は、自分を留める強力なブレーキになるだけでなく、自分の子供にも強力なブレーキとなる。
だから、親から伝わる負の流れを自分の代で絶ち切る必要があるんよね。
自分の子供には負の遺産をつなげないことが、人としての役割の一つだから。
そのためにも、自分自身に、芳しくない点や短所が見つかったのなら、親のことと子供のことを考えることをお薦めする。
親にも備わる短所であれば、より受け入れやすくなる。
そして、子供につなげたくない想いがあれば、改善する意識は高まる。
短所は短所であっても、自分だけのものではない。
だって、親から伝わるものでもあるし、子に伝わるものでもあるから。
家族としての流れがあり、血としてのつながりがある。
人は人を見て学ぶことができる。
特に、子は親を見て様々なことを学ぶ度合いが強い。
同じ場所で多くの時間を共に過ごすため、言葉で伝えないことまでも自ずと伝わる。
感じることで、多くのことを学んじゃう。
考え方や意識、生き方といったものまでも…
こういったものが、人生に大きな影響を与える。
たとえ、自分では気づいていなくとも…
だから、親と自分を照らし合わせることは、すごく重要なこと。
でも、自分と親を照らし合わせることなんて、中々しないこと。
なんせ、学生の時は、親を遠ざけ、学生が終わると家から出る。
そんな環境では、親と照らし合わせることなんてそうあるものではない。
ゆえに、親を真似し親から受け継いだ芳しくない点や短所を備えたまま、自分の人生を過ごすことになる。
よって、自分自身でも気づいていないブレーキを抱えたまま過ごし、自ずと、自分の子供にも伝えちゃう。
自分は親を見て多くのことを学んでいる事実。
これは、自分の姿を見て、自分の子が多くのことを学ぶことにも当てはまる。
より良い子供になってもらうためにも、自分自身が、自分の代で負の流れを絶つ必要がある。
一つでも多く、芳しくない点や短所を改善する必要がある。
それが、子のためになることだから。
つながりを考えると、自分の意識や考え方、習慣といったものを改善しやすくなる。
だから、普段から、人とのつながりを意識して過ごしなよ。
特に、家族としての血のつながりは…
最も近い関係で、意識しにくいことだからこそ尚更に…
サコヤンの独り言
「親から受け継ぐものは自分が思っている以上にたくさんある」