自分の想いを知っている人がどれほどいようか。


おそらく、ほとんどいないはず。


だって、多くの人が、歳を重ねていく過程で、自分の想いに蓋をして生きるようになるから。


なんたって、自分の想いに正直に生きることって、今の時代では、特殊なことのように思われている。


なんせ、自分の素直な想いに従って上手くいっている人は、やはり少ないもの。


多くの人が、何かしら我慢をしている。


周囲に合わせながら生きている。


だって、その方が楽だから。


自分の想いを貫くには、強い意志と膨大なエネルギーを要する。


しかも、人と衝突することだってある。


人に何かを言われることも、思われることもある。


そんなの日常茶飯事。


なぜなら、自分の想いを追求すればするほど、集団からは浮いた存在になるから。


自分の想いを貫いて、集団の中で上手くいくのは、よっぽどのカリスマ性を備えた人くらいのもの。


普通の人が、自分の想いを貫こうとすると、大概、人とぶつかる。


人とぶつかるには、覚悟がいる。


生半可な想いでは、人とぶつかることなんてできやしない。


強い意志がなければ、自分の想いを貫き、相手に納得してもらうことなんてできやしない。


だから、多くの人は自分の想いを貫こうとはしないんよね。


ある組織の中で生きている間は。


なんせ、ぶつかって、相手に納得してもらえなければ、煙たがられる存在になってしまうから。


今いる組織にこれからもいようとしているなら、尚更、ぶつかろうとはしない。


リスクをとってまで、自分の想いを貫こうとしない。


表に出そうとしない。


どうしても、怯んでしまう。


そして、自分の想いに蓋をして過ごす日々が続く。


人は、小さい時から、組織に所属しない時期というのがほとんどない。


学生の間は、学校内に組織が生じ、仕事をするようになれば、働く場の組織に属する。


そのため、組織で生きる術を覚える。


当たり障りのない関係の築き方を覚える。


こうした組織の中では、自分の想いを素直に出すことは、マイナスになることが多い。


不思議なことだが…


人との関係を悪化させることはよくある。


人に気を使い、人から気を使われ、表面上の関係を築いていく。


自分の想いを貫くことなく。


自分の想いを出すことなく。


自分の想いを胸に秘めたまま過ごすようになる。


ただ、秘めているだけなら良いが、その内、蓋をするようになり、忘れるようになる。


なんたって、自分の想いを無視して日々を過ごすようになるから。


自分の想いなんて、全然、重要視していない。


それよりも、目の前にあるやることの方が大事と思ってしまう。


確かに、今目の前にあることは、やらなければ周りの人に迷惑をかけることになり、自分のポジションを危うくさせることになる。


けど、こうしたことを大事にして過ごしているうちに、自分の想いが自分で分からなくなってしまう。


何のために、何をしようとして生きているのかが分からなくなってしまう。


単に、こなすために今日を生き、再び、こなすように明日を生きる。


そんな生活を繰り返してしまう。


自分の中にある、自分の本当の想いを知らなければ…


自分の想いを知ると、生きる上での目標が見つかったり、使命が見つかったりする。


また、自分を留める否定的な想いに気づいたりもする。


そもそも、人は生きていく中で、様々な想いを心の中に溜めているもの。


その中には、自分にとって本当に重要な想いもある。


ただ、この重要な想いに気づいていない人は多い。


様々なことに忙殺されてしまって。


自分のことを考える余裕がなくて。


自分のことをないがしろにしてしまって。


自分の中にある重要な想いに気づくだけで、人生に変化が生じる。


たとえ、それが、プラスな想いであろうと否定的な想いであろうと。


プラスな想いであれば、それがエネルギーの源となり、一気に前進する。


仮に、否定的な想いであれば、それを手放すことで今に留まるエネルギーがなくなり、その分のエネルギーが前に進むために使われる。


よって、大きく前進することになる。


自分の中にある大切な想いにさえ気づくことができれば、人生はいくらでも変えることができる。


なんたって、大切な想いが、進む方向を指し示してくれる上に、膨大なエネルギーを生み出してくれるから。


大切な想いというのは、前に進むキッカケとなるんよね。


ただ、自分にとっての大切な想いというのは、そう簡単に気づけるものではない。


自分と向き合うことなく多くの時を刻んでいる人ほど。


だから、自分の大事な想いを知ろうとはしない。


だって、知るには、膨大な時間とエネルギーを要するから。


そんな手間をかけてまで、自分の想いを知らなくても良い。


日々やることは多いのに、こんなことに時間をかけたくない、


と思っている人は多い。


ゆえに、自分の想いを知ることなく、放ったらかしにしていたりする。


でも、自分の人生を今以上により良いものにすることを望んでいるのなら、自分の想いは知る必要がある。


知らなきゃ、どこに進んで良いのか分からなくなる。


進む方向も分からないのに、勢いよく進むことなんてできやしない。


これは、明らかな事実。


もし、今のまま人生を過ごすつもりならば、自分の想いを知ることなく、知ろうとすることなく生きれば良い。


だが、そう思っていないなら、自分の想いを知るよう日々心がけなよ。


自分の想いを知っていけば、ちゃんと、大切な想いに到達できるから。


案外、そんなものなんやで。


とにかく、自分の想いを知っているか知らないかは、人生に大きな違いをもたらす。


そのことだけは、自覚して過ごしなよ。



サコヤンの独り言

「自分の想いを知ることで、より大きく前に進めるようになる」