思考は、固まっていくもの。


同じ環境にい続ければい続けるほどに…


なんたって、同じ環境にいれば、同じルートを通り、同じ人と過ごし、似たような日々を過ごすことになるから。


最初の内は、新鮮に感じはするが、徐々に新鮮さは失われていく。


終いには、何も感じなくなってしまう。


何も考えなくなってしまう。


習慣になって、当たり前になりすぎて、疑うことがなくなる。


すると、新たに考えることを止め、新たに取り入れることを止める。


毎日、同じようなことを考えるから、どうしても、今の自分が持つ思考を強化してしまう。


そして、自分でも知らない間に、ものすごい強度を持ち、他の考えを受け入れることができなくなる。


そのため、一つの思考を貫き通してしまう。


他の考えには目もくれず、自分の考えが唯一正しいものと思い込んでしまって。


決めつけてしまって。


ただ、今の自分の考えが唯一正しいものである可能性は低い。


なんたって、完璧な人なんて一人もいないから。


人は誰もが未熟な存在なんよね。


ゆえに、素晴らしい人は、自分の周りにも世の中にもたくさんいる。


そういう人達の、知恵や力を借りると、自分一人では出すことのできない力を発揮することができ、自分一人でやる時よりも素晴らしい結果を出すことができる。


だから、自分の思考に固執するのは、我侭であり、傲慢。


自分の思考に固執する人ほど、一つのやり方にこだわる。


たとえ、それが、上手くいかないやり方だと分かっても、中々、変えようとしない。


だって、変えることは、自分の考えがまちがっていることを認めることになるから。


自分の思考が正しいと思い込んでいる人ほど、思考を変えようとしない。


それによって、上手くやれず、足踏み状態が続く人は、意外と多い。


自分の思考にこだわり、その思考のまま時を刻んだ人ほど変化への対応が弱い。


一つの思考に固執することで、変なプライドが生じ、思考もプライドも固まってしまう。


しかも、時が流れるほど、カチンコチンに固まっていく。


こうなると、溶かすのに一苦労。


よっぽどのことがない限り溶けるものではない。


溶けるとしても、多くの時間がかかってしまう。


そのため、溶けることを諦め、今持つ自分の思考に固執して生きる人もいる。


すごく不器用な生き方。


自分が損することの多い生き方。


もちろん、こういう生き方が好きなら、今まで同様続けていけば良い。


けど、そんな物好きな人は滅多にいない。


では、どうしたらいいのか。


それは、カチンコチンに固まる前に、自分の思考が絶対的なものではないことを自覚すること。


そして、他の人の考えを受け入れると共に、今までと異なる行動を取り入れること。


同じ思考の基に同じ行動を繰り返していると、どうしても、思考は固定化していくもの。


だが、今までと異なる思考を取り入れることで、思考に柔軟性が生まれ、思考が固定化されにくくなる。


ただ、大事なのは、今までと違う行動を取り入れること。


いくら他の考えを取り入れたところで、考えだけでは、元に戻りやすい。


でも、新たな行動を取り入れていると、元に戻りにくい。


なぜなら、新たな行動を取り入れていると、必ずといって、環境に影響を及ぼしているから。


環境に変化が生じているにもかかわらず、環境を変えてまで戻ろうとはしないもの。


それが普通。


しかし、いきなり行動を変えることは、中々できるものではない。


仮に、できているのなら、新たな行動を取り入れようと思いはしない。


だから、固まりつつある思考を溶かし続ける必要があるんよね。


自分が動けるようになるくらいまで…


人は生きていると、自分が生きやすくなるような考え方を身につける。


そして、この考え方に固執するから、一つの考えに縛られてしまう。


一つの考えに縛られるから、行動も縛られ、今に縛られる。


だったら、自分を縛っている考えを解放したら良い。


自分と向き合い続けて…


どんな考えが、自分を縛っているのかは、今までどのような人と関わり、どんな環境で育ったかに大きな影響を受けている。


なんたって、自分の思考は、生きている中で定まっていくものだから。


自分自身と向き合い続けることで、自分の根底にある思考に気づくようになる。


無意識の内に抱いている考えに気づくようになる。


普段、気づくことのない考え。


だが、この考えに、大きな影響を受けている事実。


だからこそ、自分と向き合い続けて、根底にある思考に気づくことが大事なんよね。


気づくことができれば、解放することができ、新たな行動につなげることができるから。


そして、できることなら、年齢が若い内に、自分と向き合う習慣を身につけた方が良い。


なぜなら、年齢が若い人ほど、思考が固まっていないから。


新たな行動につなげることができるほど、思考を和らげることが容易。


歳を重ねれば重ねるほど、自分の思考に固執するようになる。


あまりにも、カチンコチンに固まってしまって…


今さら、これまで続けていた思考を止めて、新たな考えを受け入れることが怖くなって…


とにかく、多くの時が流れていない人の方が、思考は固まっておらず、変化をさせやすい。


社会人になってしまうと、思考が固まるスピードは速くなるから、極力、それまでに自分と向き合う習慣を身につけることをお薦めする。


思考が柔軟な人ほど、新たな行動に移る時間も早い。


そして、新たな行動に取りかかることが多い人ほど、人生が拓けていくもの。


思考の柔軟性は、生きる上で、非常に重要な要素なんやで。


思考が固まれば固まるほど、人生の選択肢は狭くなる。


損するのは、結局のところ、自分自身。


だから、思考が固まらないような工夫を、日々、取り入れなよ。


それが、楽しい人生につながっているはずだから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「今ある思考に固執すればするほど、人生の選択肢は少なくなっていく」