将来のことを考える。


ものすごく大事。


できることなら、普段から考えることを習慣にした方が良い。


なぜなら、将来に対して、不安が強まると、将来のことを考えることができなくなってしまうから。


人は、苦痛が伴うことは、考えることができないように、意識できないように、シャットダウンしてしまう性質がある。


これは、自分を守るための、防衛本能の一つ。


ゆえに、将来に対して強い不安を抱いている人は、将来について、ほとんど考えていない人が多い。


きっと、サラリーマンの人で、普段、将来のことを真剣に考えている人は、あまりいないだろう。


なんせ、先行きが見えずに、どうなるか分からないから。


考えたところで、明るい話になる可能性は低い。


現実性がある話になる可能性は低い。


だから、考えないようにしている。


将来のことは、どうなるかは、誰にも分からない。


予測はできるが、正確に見通すことはできやしない。


ひょっとすると、将来って、闇に例えるとイメージしやすいのかもしれない。


あなたは、光が一切ない真っ暗闇を経験したことがあるだろうか。


真っ暗闇の中では、一歩進むのも億劫。


なんたって、手で対象物を探しながら歩く必要があるから。


一歩一歩こうして歩くから、進むのにも時間がかかる。


しかも、大して進んでいないにもかかわらず、疲労度は大きい。


真っ暗闇って、神経をすり減らすんよね。


自分が思っている以上にずっと。


暗闇は、濃ければ濃いほど前に進みにくくなり、薄ければ薄いほど前に進みやすくなる。


暗闇の濃さは、将来においては、不安の強さに言い換えることができるのではないか。


なんたって、不安は強ければ強いほど、前に進みずらくなり、弱ければ弱いほど前に進みやすくなるから。


また、暗闇では、灯りをともせば、周囲を見渡せる。


光が強い灯りをともせば、先まで見渡せる。


そして、暗闇を照らす灯りは、将来において考えると、自分の能力や性質、身近にいる仲間などが挙げられるのではないか。


自分の能力が高ければ高いほど、先まで予測でき、低ければ低いほど、目先のものしか分からなくなる。


素晴らしい仲間がいればいるほど、その場が明るくなり、先のことを教えてくれる人もいる。


暗闇の中を進むにおいては、いかに暗闇の濃さが薄いところを歩むか、どんな灯りをともして歩むかが重要になる。


もちろん、強力な灯りがともるものがあれば、言うことはない。


だが、そういったものがあることは少ない。


ゆえに、工夫しながら進む必要がある。


何も考えなければ、暗闇の中を進むのはままならない。


これは、事実であろう。


そして、将来においては、いかに不安を弱め、どんな力を出して生きるのか、どんな仲間と共に歩むのか、といったことが重要となる。


これによって、進むルートも、進み方も全然違ったものとなる。


なのに、何も考えずに、やみくもに進む人は多い。


そのため、途中で失速する人はたくさんいる。


人は一人で生きているわけでもないし、一つも力がないわけでもない。


必ずといって、人に支えられながら生きているし、自分独自の力を持っているもの。


でも、一人で生きようとしたり、自分を活かせる力を使わなければ、より多くの労力を要するようになっている。


こういった生活を繰り返していると、不安は増し、ストレスは膨れ上がり、自分が自分ではないようなスタイルを作り上げてしまう。


しかも、次第に、将来のことなんて、全く考えられなくなってしまう。


あまりにも、将来そのものに不安を強く抱いてしまって。


そもそも、苦しみが伴うような強力な不安を抱いているものは、考えられないようになっている、思い出すことができないようになっている。


だから、無意識の内に、将来のことは選択肢から外し、過去から今という時の流れにおいて判断を下すようになる。


いつしか、将来のことを、無視して、判断するようになっちゃうんよね。


ただ、無意識とはいえ、将来のことを選択肢から外してしまうと、自分に不利益なことが意外と頻繁に起こってしまう。


なんせ、目先の損得で判断するようになってしまうから。


たとえ、将来、得する可能性が高いことであっても、現時点でリスクを感じる選択肢を選ぼうとはしなくなる。


将来得られる得よりも、目先の損を避けるようになる。


将来の選択肢を外すと、こんなことが平気で起こる。


ゆえに、普段から、将来のことを考えておくんやで。


特に、学生が終わってから考えることが重要。


なんたって、将来のことを考えなくなるのは、学生が終わってからの方が圧倒的に多いから。


その証拠に、大人になって、目指すものがあり、それに向けて、日々、頑張っている人というのは、やはり少数派だから。


多くの人は、将来のことを、ちゃんと考えていなかったりする。


自分の将来だというのに…


案外、そんなものなんよね。



サコヤンの独り言

「普段から、意識して将来のことを考えよう」