自分に勢いをつけ、その勢いを保つこと。
すごく大事。
なんたって、勢いをつけ、その勢いを保っていると、自ずと前に進めるから。
放っておいても前に進む。
ものすごく当たり前なこと。
だが、これができている人は少ないのが現実。
なんせ、勢いをつけたとしても、その勢いを保つことが容易ではないから。
多くの人が、何かキッカケがあるだけで「よしっ、やろう」と勢いをつける。
けど、その勢いは長く続かないことがしばしば。
途中で失速して、また元に戻る。
そして、少し時が経ち、また「よしっ、やろう」と思うのだが長続きせずに再び元に戻る。
といったことを繰り返している人は、案外、多いのではないか。
ただ、こんなことを繰り返していると、いずれ「よしっ、やろう」とは思わなくなってしまう。
やる前に、「どうせ、今回も無理だろうな」という諦めが出てしまって。
元に戻ることが繰り返されると、元に戻ることが当たり前に感じ、やる意欲が弱まる。
だから、やる気が起きない状態が当然のようになってしまう。
そうやって、妥協する人生が、堕落する人生が始まる。
これは、すべて、勢いを保つことができていないところから始まっている。
勢いを保ち、元に戻ることなく、前に進んでいれば、こんなことは起こらない。
起きようもない。
だって、はるか前に進んでいるんやから。
以前とは違った世界で生きているんやから。
双方に生んだ差のキッカケは、少しの差。
でも、ちょっとの差が、結果に大きな違いを生み出す。
あとちょっとできていれば、異なった世界の住人になっていたのかもしれない。
といっても、これを、知る術もない。
なんせ、あくまでも、仮定の話だから。
そもそも、多くの人は、勢いをつけることはできる。
だって、簡単なことだから。
ただ、勢いを保つとなると、そうはいかない。
なぜなら、勢いを保つ方法を教わらないから。
また、何か強い目標や想いがなければ、どうしても、失速しやすいものだから。
ゆえに、多くの人が勢いを失速させて生きている。
しかも、失速した勢いを、受け入れ、その環境が当たり前のように過ごしてしまう。
悪い意味で、以前の自分より下のレベルの環境に適応してしまう。
そういうことも起こる。
なんたって、人は、今いる環境に適応しようとするから。
では、どうしたら勢いを失速させることなく、勢いを保つことができるのか。
やはり、どうしても叶えたい望みや目標といったもの持っている方が保ちやすい傾向にある。
だが、そういう人達ばかりだけが保てるというわけではない。
僕のような一般的な人でも、勢いを保つことはできるんやで。
その方法は、考えるという行動を場面によって、使い分けること。
もちろん、何かをする時、最初の段階では、目一杯考えれば良い。
でも、最初の段階が過ぎた辺りからは、考える量を減らしていくことが大事になる。
なんせ、目一杯考えた後は、考えるよりも実際に動くことが重要になっていくから。
なのに、考えることを頻繁にやっちゃう人は多い。
あれこれ気になって、心配しちゃって…
石橋を叩いて渡るような人は特に。
ただ、いつまでも石橋を叩いていては、叩くだけで時が流れ、結局は何もできなくなっちゃう。
行けると思ったら、叩くのを止め前に進むことが大事。
叩くことが大事なのではない。
けど、過度に心配し、石橋を叩くことを重要と勘違いしている人は結構たくさんいる。
残念ながら…
考えることは、もちろん大事。
なぜなら、何をするにしても考えることが始まりになるから。
でも、考えなくて良い時に考えてしまうと、自分自身の勢いに強力なブレーキをかけてしまう。
そして、次の行動につながる前に、失速してしまう。
不安、焦り、迷い、心配、ためらい、すべてが、思考を基にしている。
考えることによって、この世に生み出されている。
しかも、こういった思考(感情)は、飛び立とうとする寸前に抱くことが多い。
だから、飛び立つことよりも、考えることが優先され、結局は、飛び立たなかったりする。
まるで、走り幅跳びで、踏み板目指して走っているにもかかわらず、踏み板直前で強力なブレーキをかけて止まろうとしている行為のよう。
一体、何がしたいのか分からない。
しかし、人生では、こんなおかしなことが平気で行われている。
考えることは大事な行為ではあるが、時に、自分の勢いを弱める。
なんせ、勢いを弱めるものは、大概、思考か感情だから。
多くの場合、頭によって勢いは弱まる、ブレーキがかかってしまう。
ただ、これを自覚しているだけでも、ブレーキはかかりにくくなる。
なんせ、今は考えても良いタイミングなのか、そうではないのかが、分かるようになってくるから。
考えても良い時には、目一杯考え、考える必要がない時には考えない。
そのメリハリが大事なんよね。
そして、準備ができた時には、もう考えない方が良い。
考えて勢いを殺すよりも、今ある勢いに任せて前に進んだ方が断然良い。
それに、準備ができた時に考えてもロクなことはない。
「大丈夫かなぁ」「上手くいくかなぁ」といった類のものばかりだから。
こんなのは、やってみれば一目瞭然。
やる前に思ったところで、不安にしかならない。
不安を抱いて勢いを弱めるくらいなら、何も考えずに、やった後に確かめたら良い。
その方が確実な結果を知ることができるから。
そもそも、勢いを止めてまで考える必要があるなら考えても良いが、そんなのは、人生を生きている間に、数回程度しか起きやしない。
おそらく、片手で十分足りる。
案外、勢いを止めてまで考える必要があるものなんてないんやで。
大概は、考えなくていいものを考えているものなんやで。
実は、そうだったりするんよね…
サコヤンの独り言
「一度勢いをつけたら、何も考えずにその勢いに身を任せて進めば良い」