何に基づいて世界を見るのか。


喜び、楽しさ、嬉しさ、怖れ、悲しみ、不安、希望、後悔、諦め、憤り。


といったように、様々なものを通して世界を見ている。


人には、感情があるがゆえに、それと同じほどの視点がある。


今のあなたは、どんな視点で世界を見ていますか。


どんな視点で世界を見ていたのか、考えたことがありますか。


今のあなたの視点は、無意識の内にあなたが設定したことに気づいていますか。


人は、様々な環境で育ち、歳を重ねていく。


そして、皆が皆、環境が異なるため、そこで経験するものも各々によって異なる。


すべて同じ経験をする人はいないし、まったく同じ感情を抱く人もいない。


ゆえに、各々独自の視点を設けている。


あなたと同じ視点で世界を見ている人はいない。


あなたの視点は、あなたにしかない特別なものなんやで。


ただ、あなたの視点は、特別であっても、ある程度は分類できるんよね。


大まかに分類すると、喜びに基づいて世界を見ているのか。


怖れに基づいて世界を見ているのか。


あなたは、どちらに基づいて世界を見ていますか。


おそらく、多くの人は、怖れに基づいて生きているだろう。


なんたって、小さい時から、意外と、怖れを抱く環境は身の周りにたくさんあるから。


しかも、怖れを抱くことは、案外、簡単なことだから。


何でもいいから、心を傷つければ、すぐ怖れを抱く。


親に怒られるでも、クラスメートにキツイ言葉を投げかけられることでも、失敗することでも、どんなことでも怖れを抱くキッカケとなる。


そして、心が傷つく回数が増えれば増えるほど、怖れは強く抱くもの。


多くの人が、育つ過程で、心を癒す術を知らないにもかかわらず、たくさん心を傷つけている。


だから、多くの人が、怖れを抱きやすくなっている。


もしくは、怖れに基づいて人生を生きている。


よっぽど、愛情の深い家族や友達に恵まれ、自分のことを信じることができていなければ…


ただ、幼少期の頃に、愛情の深い家族の下で育った人は、喜びに基づいて生きている人が多い。


なんせ、幼少期に膨大な愛情を注いでもらったことによって、自分の存在を無条件で認めることができるようになっているから。


自分の存在を認めることができていると、自ずと、自分に対して自信を持てているもの。


たとえ、何か特別なことができる状態でなくても・・・


存在しているだけで、自分が素晴らしいことを自然と知っている。


それに、親に注いでもらった膨大な愛情が、世界を前向きにとらえさせてくれている。


よって、喜びに基づいて、世界を見ることができるようになっている。


親からの愛情は、子供に大きな影響を与える。


ゆえに、幼少期の頃に、親の愛情を実感することは、すごく大事なことなんよね。


ひょっとすると、生涯にわたって大きな影響を与えるかもしれない。


ただ、すべての人が、親や家族から、たくさんの愛情を注いでもらえるわけではない。


むしろ、愛情を実感できずに、育つ人も結構いる。


そんな人は、喜びに基づいて世界を見ることができない、というわけではない。


なんせ、誰だって、喜びに基づいて世界を見ることができるんやから。


もちろん、親から膨大な愛情を注いでもらった人のように楽にはいかないが…


楽にいかないだけで、自分次第でなんとでもなる。


喜びに基づいて世界を見ることができるようになるためにも、まずは、今の自分が怖れに基づいて世界を見ていることを認識すること。


物事を、後向きでとらえていることを認識すること。


何かをやる際、失敗して損することばかりをイメージしているのを認識すること。


こういった視点で世界を見ているから、怖れが生じる世界を見ることになっているんやで。


怖れを抱く現象が目の前にあるから、怖れを抱くのではない。


元々、あなた自身が、怖れに基づいて世界を見ているから、目の前に怖れを抱くものが現れるんやで。


なんたって、怖れに基づいて世界を見る視点がなければ、怖れを見ることはできないんやから。


喜びに基づいて世界を見る人に慣れている人は、何を見ても喜びを探そうとする。


喜びを見つけようとする。


たとえ、ある人が、怖れを抱くものであっても…


怖れではなく、喜びを見出そうとする。


それが、喜びに基づいて世界を見ている人の習慣なんよね。


喜びに基づいて世界を見る視点は、世界を楽しいものとして映してくれる。


どちらが良いかは、一目瞭然。


だから、今がどうであろうと、喜びに基づいて世界を見ることができるよう意識しなよ。


とはいえ、一朝一夕にはいかない。


ゆえに、まずは、今日一日の喜びの数を数え、喜びを意識することから始めよう。


普段から喜びを意識し、喜びの数を数えていると、少しずつ、喜びの数が増えていく。


これは、意識が、喜びに移っている証なんやで。


喜びを意識するからこそ、喜びを抱くものがあなたの世界に現れる。


なんたって、意識しているものが、あなたの世界に現れるようになっているんやから。


そうやっていると、いつしか、怖れを抱くものより、喜びを抱くものの方が多くなっていくから。


これは、上手いことシフトしている証拠。


できる限り喜びを意識し、あなたの世界を喜びで一杯にするんやで。


そのためには、あなたが、日々、意識するかどうかにかかっているんやで。


ただ、ちゃんと意識して過ごしていると、少しずつだが、着実に喜びの数が増えていくから。


増えているのを実感するのに、多少時間はかかるが、やる価値はある。


そして、怖れに基づいて世界を見ることから卒業し、喜びに基づいて世界を見なよ。


きっと、あなたならできる。


なんせ、あなたには、その力が備わっているんやから。


誰だって、意識さえすれば、変わることができるんやで。



サコヤンの独り言

「意識して、今日一日の喜びを数えよう」