楽な行動ばかりし続けてきたツケ。


今になって現れている。


ツケは、いつかは返さなきゃいけないものだから、仕方ないといえば仕方ない。


だって、ツケにしていたのは、自分だから。


誰のセイでもない。


そもそも、人は、楽をしようとする性質がある。


だから、様々なものが生まれ、色々なものが発展してきた。


おそらく、こういうことは、今後も続くであろう。


ただ、楽できるもので溢れ、楽をすることに慣れ、いつしか、その状況が当たり前のようになっている。


よくよく考えてみたら、この状況は、ものすごく恐ろしい。


なんせ、自分でも気づかないうちに、自分をドンドン劣化させていくから。


楽することに慣れ、楽することが当たり前になると、何をするにしても楽をしようとする。


面倒なことを避け、汗水流すことを意味ないものと思い込んでしまう。


これが、自分の人生に与える影響は計り知れない。


だって、物事の多くは、面倒なことや、汗水流すことを積み重ねた上に成り立っているから。


ゆえに、自分の人生において、面倒なことや、汗水流すことが必要になる時が必ずある。


でも、楽をすることに慣れていると、こういった時に懸命に取り組むことができなくなる。


なんたって、自分の潜在意識には、楽をすることが浸透しているから。


もちろん、自分に起きる出来事が、自分の力を下回っている時、力を出さなくとも、楽をしながら乗り切ることができる。


だが、自分に起きる出来事が、自分の力と拮抗していたり、上回った時には、楽をすることなんてできやしない。


なぜなら、楽をして乗りきれる状況ではないから。


そのため、自分の持てる力すべてを出して取り組む必要がある。


当然、泥臭いことも、面倒なことも、汗水流すことも必要となる。


こういったことをやってこそ、乗り切ることができるもの。


けど、潜在意識に楽をすることが浸透していると、たとえ、自分の力と拮抗している出来事であろうと、楽をすることを追求しようとする。


そんなやり方では、乗り越えることができないにもかかわらず・・・


乗り越えることよりも、いかに、楽にやるかが優先されてしまう。


なんせ、楽することが大事とインプットされているから。


ただ、楽を選び適当にする状況が続くと、自分を危険な目に遭わせる可能性は高くなる。


なぜなら、楽できる状況は、半永久的に続くものではないから。


大概、今楽すると、将来、危険な状況が待ち構えている。


よって、今楽を選択するのは、先にある危険よりも、今楽をすることが重要と認識しているからなんよね。


そして、この状況が続く限り、いつまで経っても、楽な選択肢を選び続ける。


しかも、自分では気づいていないだろうが、楽な選択肢を選んでいる期間というのは、自分が思っている以上に長いもの。


だって、小さい時から無意識の内に続けていることだから。


今の時代、小さな子供だって、インターネットはできるし、携帯は普及している。


誰でもすぐ、インターネットで様々な情報を検索し、瞬時に入手することができる。


もちろん、便利な面も多々あるが、便利すぎて楽を覚えやすくなる。


なんたって、仮に、インターネットで読書感想文を見つけて、それをそのまま写し、学校に提出したとする。


そして、その提出したものを、先生が認めたとしよう。


すると、インターネットで見つけた読書感想文を提出した人は、高い確率で、再び、同じことを繰り返す。


なんせ、手軽で楽だから。


本を読むこともなく、考えることもなく、「提出」という結果だけにこだわる。


そして、結果至上主義の自分ができあがっていき、効率的で効果的で、かつ、楽ができることを求めるようになる。


極端に言うと、やり方はどうであろうと楽にやれれば良い、といった考えに行きつく。


果たして、これは、良いやり方なのか。


確かに、結果さえ出せば良い、という考え方もある。


だが、楽な行動ばかり続けていると、いざという時には、何ら役に立たない人間へとなってしまう。


楽にやれるやり方がない場合、何もできない自分になってしまう。


あまりにも、楽な行動に依存してしまっていて・・・


ただ、楽な行動ばかりを選ぶのも、一生懸命にやり続ける行動を選ぶのも、結局は自分自身なんよね。


ゆえに、自分の好きな方を選べば良い。


でも、選んだ自覚をちゃんと持ち、自分で責任は取りなよ。


どちらにも、一長一短はあるんやから。


楽な行動ばかり選んでいると、今は、楽ができるかもしれないが、それは、いつまでも続くものではない。


おそらく、後になって、突然、楽に生きていたツケが降りかかってくるだろう。


一生懸命な行動をし続けていると、今は、泥臭いことも、面倒なことも、汗水流すこともある。


だが、後になって、やって良かった、と心の底から思える。


しかも、人生の醍醐味と言っても過言ではない、充実感を味わうことができる。


これは、楽な行動ばかりをしている人には、絶対に感じることができない。


楽な行動ばかりを選び、楽な状況に慣れれば慣れるほど、自分はドンドン堕落していく。


そんな人生でも良いなら、何も言わない。


自分の好きなように、今、楽をして、後で苦しめば良い。


そして、後悔と共に人生を終わらせたら良い。


でも、自分の人生をより良いものにしよう、という想いがあるのなら、楽な行動は、封印しなよ。


そして、泥臭いことを、面倒と感じることを、汗水流すことを、自ら率先して取り組みなよ。


そうやって生きていると、必ず、人生は展開し、好転していくから。


楽な行動ばかり選んでいても、本当の楽しさは、いつまでも見つからない。


なんたって、本当の楽しさというのは、一生懸命に生きる中にあるんやから。


今まで避けてきた、泥臭いことの中に、面倒と感じることの中に、汗水流すことの中にあるんやで。


そのことを普段から自覚して過ごしなよ。


そうやって、楽な行動ばかりを選び続けてきたツケをできる限り早く返すんやで。


そこから、新たな人生が始まっていくものだから。



サコヤンの独り言

「楽な行動ばかり選ぶのは、人生の楽しみを捨てているも同然」