誰しもが、自分独自の人生を歩んでいる。


だが、自分一人で生きているわけではない。


様々な人との間に身を置き、多くの人と関わりながら生きている。


決して、一人ではない。


なんせ、人は一人では生きていけないようになっているから。


動物の世界では、生まれてすぐ立ち上がることができる生き物はたくさんいる。


でも、人は、立ち上がるのだって、膨大な時間が必要。


しかも、しばらくの間は立ち上がることさえできないから、自分を支えてくれる人がどうしても必要となる。


誰かの支えがなければ、命をつなげることもできない。


基本的に、人にはこういう性質が備わっている。


だから、人とのつながりを意識し、人との間で生きていることを忘れてはいけないのだろう。


たとえ、何歳になろうと。


だが、ついつい忘れてしまうんよね。


残念ながら・・・


時の流れと共に歳を重ね、その間、様々なことを学び、多くの経験を積み上げる。


すると、自分一人で色々なことがやれるような錯覚に陥る。


「自分の力はすごいんだ」


と、自分の力を誇示するようになる。


確かに、経験を積み、成長するにしたがい、できることが増えていく。


ゆえに、自惚れを抱いてしまう傾向がある。


ただ、どんなに成長しようと、どこまでいこうと、自分一人でやれることはタカが知れている。


なんたって、何をするにしても、人の協力は必要だから。


人の協力が必要だからこそ、人の協力を得ることができる人間になることが求められているんよね。


また、人から応援されるような魅力を備えることが求められているんよね。


こういった能力は、本来、誰にだって備わっているものだが、育み続け力として発揮している人は意外と少ないもの。


なんせ、損得や肩書き抜きで、自分を応援してくれる人が百人を超える人は、あまりいないから。


ひょっとすると、十人いれば良い方なのかもしれない。


何気なく過ごしていると、自分を応援してくれる人は、家族を除けば、そうできるものではない。


だって、魅力を感じない人に、わざわざ自分の時間を費やしてまで力になろうとは思わないから。


そんなことをするくらいなら、自分のために時間を使う。


普通は、こう考える。


だからこそ、自分自身が、多くの人との間で生きている自覚を持ち、どうすれば、自分の周りにいる人達に喜んでもらえるかを考える。


そして、実行することが大事なんよね。


なんせ、目の前にいる人を喜ばせていると、その人は、自分に対して好意を持ってくれるから。


しかも、その時に強い感動を与えることができたり、あるいは、頻繁に喜ばせていると、この人は、自分を応援してくれる存在になる。


人との関係は、案外、こんなもの。


思っている以上に、シンプルだったりする。


なんたって、喜びを与えている人の周りに、人が集うようになっているんやから。


ただし、人とのつながりを無視し、一人よがりで生きていると、誰も、自分を相手にしない。


たとえ、どんなに優れた力を持っていたとしても・・・


なぜなら、自分の力は、人が認めて初めて活きるものだから。


一人よがりの人は、知ってもらうところで、大きな壁にぶち当たる。


そもそも、「自分の力を知ってほしい」とどんなに叫んだところで、人の心に届くことは少ない。


けど、相手の力になり、喜んでもらい、より良い人間関係を育んだ後では、話は違ってくる。


自分の話にも、耳を傾けてくれ、力になれるのであれば力になってくれる。


仮に、力になってくれなくても、自分の存在を認めてくれ、誰かに伝えてくれたりする。


そういうのが、めぐり巡って、自分のところに返ってきたりするもの。


ゆえに、人とのつながりを意識して、行動することは大事なんやで。


単に、自分の強みを活かそうとするのではなく、自分の強みを人とのつながりの中でどのように活かそうとするかを考える。


常に、人との間に自分のポジションがあることを自覚するんやで。


すると、人のことを考えた上での行動ができるようになるから。


例えるなら、自分自身は商人で、自分と関わる多くの人すべてがお客さんのような感じなんやで。


しかも、自分という商品を使って、どうやってお客さんに喜んでもらえるかを考えて実践することが、人生を通しての、自分の仕事なんやで。


自分という商品をどのようにアピールしていくかは、各々の自由。


自分自身が喜んでもらえる商品になると、そこには、多くの人が集うようになる。


だからこそ、多くの人の間で生きていることを自覚し、どうやったら人に喜んでもらえるかに、一生懸命取り組む必要があるんやで。


もちろん、すべての人に、認めてもらう必要はない。


ある一定の人達に認めてもらうだけで、その人の人生は楽しくなるものだから。


中には、時の流れと共に、自分のところに多くの人が集うようになる人もいる。


割合は少数派だが、こういう人は、次から次へと、多くの人に価値を与え続けている。


しかも、飽きさせる間もなく、展開し続けるから、更に引き付けることに成功している。


とにかく、人との間で生きていることを自覚することは大事なんやで。


なぜなら、自覚すると、一人よがりの行動は激減するから。


また、どうしても、人のことを踏まえた上で考え、行動するようになるから。


こういう姿勢と意識があるからこそ、人に喜びを与えることができ、かつ、自分を応援してくれる人を増やすことができるんやで。


すべては、自分がどんな意識で人生を生き、どんな言動をするかにかかっている。


とにかく、一人よがりで生きるよりも、人とのつながりを意識して生きた方が、人生は楽しくなる。


ゆえに、人とのつながりを意識しながら日々を過ごしなよ。


この意識は、自分に多くのものをもたらしてくれるはずだから。



サコヤンの独り言

「人とのつながりの中にいるからこそ、自分が自分としていられる」