人は、誰しもが、自分独自の距離感を持っている。


人と接する時、この距離感を基準に人と接している。


もちろん、人に応じて、この距離は変わっていく。


家族や学生の時の仲間、職場の人とでは距離感は異なるもの。


近かったり、遠かったり、近からず遠からずの関係を築いたりと、人に応じて違う距離を設けているんよね。


相手との距離を探りながら、落ち着くところを自然と見つけている。


そうやって、相手との距離が決まってしまう。


一度、相手との距離が決まってしまえば、その距離が変わることは少ない。


自分が意識して縮めようとしなければ・・・


なんせ、お互いが、無意識の内に、その距離を保とうとしてしまうから。


設定された距離を保つようにお互いが接する。


ゆえに、いつまでも、一定の距離が続いてしまう。


仮に、距離を縮めたいのであれば、自らが縮めるための一歩を踏み出す。


そうやって、少しずつでもお互いの距離を縮めることが大事なんよね。


もちろん、一歩踏み出すことは勇気がいる。


だって、相手が、ちゃんと受け入れてくれるかが分からないから。


一歩踏み出しても、相手に受け入れる気がなければ、相手は一歩足を引き、今までの距離を保とうとする。


これは、自分にも言えること。


相手が踏み込んでくれても、自分が受け入れる気持ちがなければ、一歩足を引いてしまう。


傷つくことに恐れている人ほど、踏み出すことも、受け入れることも敬遠しがち。


なんたって、傷つくことを受け入れることができずに、避けているから。


お互いの距離を縮める場合、相手の都合の良いものばかり言っていたところで、さほど効果があるものではない。


良いことを言ってくれる人は、確かに、良い人なのであろう。


だが、良い人は良い人止まりで、記憶に強く残る人ではなない。


良い人は、いつしかどうでもよい人になっていることは、結構多い。


人と人との距離が縮まる。


これは、一朝一夕なものではない。


なんせ、人の悩みの多くが人間関係である場合が多いから。


相手との距離を縮めるのであれば、芳しくないことを受け入れる姿勢を持つことは、非常に大事なこと。


だって、相手との距離を縮める過程には、厳しいこと、キツイこと、傷つくことなどを、お互いが言い合うことが必要となるから。


こういったことを一つずつ積み重ねていくことで、どういった言葉で傷つき、どの程度で傷つくのか絶妙なポイントが分かっていく。


これは、言わなければ分からないこと。


だから、厳しい言葉であっても言うことが大事。


たとえ、相手が傷つくとしても・・・


なぜなら、これは、相手との距離を縮めるためには、相手をより深く知るためには重要なことだから。


育ってきた環境が異なるもの同士、異なる個性を持った同士が相対する時、瞬時にお互いがピタッとハマることなんて滅多にない。


そんなのは、稀であって奇跡でしかない。


多くの場合、お互いがぶつかりながら、傷つけ合いながら、お互いの心地良いポイントを探っていく。


そうやって、お互いの本当にベストな距離が見つかっていく。


ゆえに、自分からぶつかっていくことがすごく重要になるんやで。


なんせ、相手からぶつかってくることはあまり期待できないから。


相手がぶつかってくることを期待できなければ、自分からぶつかっていくしかない。


もちろん、自分からぶつかっていけば、相手は気を悪くし、お互いの距離が遠のく可能性はある。


だが、何をすれば相手が遠のくのか、一つ経験を得ることができる。


この経験を得ることがものすごく大事なんよね。


なんたって、この経験を次ぶつかっていく時に活かすことができるから。


こういったことを得ることで、人との距離を縮める方法を自分なりに学んでいく。


こればかりは、自分で実際に学んでいくしかないんよね。


誰も教えてはくれないし、頭で学んだからといってその通りになるわけでもない。


実体験がすべて。


そもそも、人は、自分の想いを相手にぶつけていくからお互いの距離が縮まるもの。


だから、人は、自分の想いを相手にぶつける勇気を持つと共に、傷つくことを受け入れる必要がある。


お互いの距離が近い友を持ち、人生を充実して過ごすためには・・・


自分との距離が近い友は、自分が相手との距離を縮めようと意識して、実際に動くから持てるものなんやで。


そして、こういった意識を持っていれば、人生は、大きく動いていく。


なんせ、今までの人間関係やこれから築いていく人偏関係が大きく変わっていくから。


そのためにも、相手に興味を持つと共に、自分に興味を持ちなよ。


こうした想いを持つことが、相手との距離を縮めるための原動力となるから。


とにかく、自分と相手との距離は無意識の内に決めてしまうが、意識すれば自分次第でいくらでも縮めることができる。


ゆえに、相手との距離を縮める意識を持って過ごしなよ。


その意識を持って過ごすことで、自然と仲間が増え、素晴らしい仲間に恵まれるようになるから。


人は宝。


いつか命を失うことが決まっているのであれば、この宝は一つでも多く持っていた方が充実した人生を送ることができる。


人間関係は悩みの基になることは多いが、人生を充実して過ごすための源でもある。


どうせなら、人生を充実して過ごすための人間関係を築きなよ。


それが、自分の人生のためになるから。



サコヤンの独り言

「人との距離を縮めるのに傷つくことを恐れたらアカン」