前を向いて生きる。


この姿勢はものすごく大切。


多くの人が知っていること。


なのに、人は弱く、いつまでも前を向いたまま過ごせなかったりする。


毎日毎日同じような生活を繰りかえしていると、いつしか、現状をこなすだけに意識が向いてしまい、前を向くことを疎かにしてしまう。


また、望む結果が出ないことが続くと、気持ちが落ち、不安や焦りが強くなり、前を向くどころではなくなる。


すると、肩は落ち、背中は丸まり、姿勢そのものが悪くなってしまう。


前を向いて歩んでいるかどうかは、普段の姿勢に、結構、現れるもの。


歩いている姿勢や、信号を待っている時の何気ない姿勢に・・・


だが、普段の姿勢を、自分では見ることができないから、前を向いていない自分に、中々、気づけなかったりするんよね。


人間観察をしてみると、歩く姿勢を見るだけで、自信に満ち溢れている人と、自信がなさそうにしている人は一目瞭然。


やはり、背筋を伸ばし、胸を張り、颯爽と歩いている人は、自分に自信があるように映るし、何か華やかなオーラを感じる。


その一方、肩が落ち、背中を丸め、視線が下を向いている人は、なんだかどんよりとしたオーラを感じる。


自分の気持ちって、普段の自分の姿勢に現れるものなんよね。


おそらく、自分の気持ちと姿勢というのは連動しているのだろう。


こう考えると、自分の気持ちが前を向いている人は、姿勢がシャキッとしている人が多いのもうなずける。


仮に、連動しているのであれば、姿勢を正すことで、気持ちが前を向くようになるのではないか。


やってみる価値はありそうじゃね。


だって、気持ちが前を向いていない状態で、不安や焦りが強くなっている状態で、動いたとしても、かえって、悪い方に進んでしまうことがあるから。


やればやるほどドツボにはまり、悪循環に陥る。


そして、更に不安や焦りが強まり、より悪循環に陥る。


気持ちが落ちている時って、案外、悪循環に陥っていることって多いんよね。


自分では気づきにくいことだけど・・・


不安や焦りが強くなっている時には、無理に、行動をするものではない。


冷静な判断ができない時の行動は、事態を悪くする可能性が高いから。


ゆえに、不安や焦りを抱いている時は、まず、自分の気持ちを前に向けることが大切。


そうしてこそ、冷静な判断ができるようになるもの。


だから、特に、今、リクルートスーツを着て就活をしている学生には、自分の気持ちに意識を向けてもらいたい。


不安や焦りを強く抱えたまま、就活をしていないかどうかを。


ゴールデンウィークを前後して、内定を得る人がちらほら出てくる。


ましてや、友達が内定を得て就活が終わったことを知ると、自分がまだの場合、不安や焦りを強くする。


ただ、不安や焦りを強く抱えたまま、臨んだところで、自分が望む結果なんて出やしない。


むしろ、望む結果が出ないことで、かえって、不安や焦りを強くしてしまう。


就活をしている学生にとって、勝負できる期間は来年の三月まである。


そのため、まだ、不安や焦りを抱く必要はない。


それよりも、前を向いて、今やれることをやることが大事。


この積み重ねが、望む結果を得ることに近づくから。


前を向いていない時ほど、不安や焦りに蝕まれるもの。


でも、こういった状況下では、素晴らしい結果が出るものではない。


よっぽどしっかりとした地力がある人でない限りは・・・


ただ、不安や焦りを抱いている時に「前を向け」と言われても、前を向ける心境ではないかもしれない。


だって、前を向けないからこそ、不安や焦りを強くしてしまっているんやから。


だが、前を向かなければ、その状況が改善されはしない。


これは、事実であろう。


前を向きたくても前を向けない状況であろうと、どうにかして前を向くことは大事。


なんせ、後ろを向いていたら後ろの方に進んでしまうから。


誰にだって、不安や焦りを抱く時期はある。


なんたって、皆が皆それぞれの人生を一生懸命に生きているから。


決して、強くはない人間だから、そんな時期もある。


でも、いつまでも、こうした時期を過ごしている場合ではない。


なぜなら、結果を出すことにおいて、期限が設けられているものはたくさんあるから。


期限内に結果を出すためには、いつまでも、不安や焦りを抱いて過ごす時間はない。


ゆえに、不安や焦りを抱いている時には、あえて、人に会いに行くことをお勧めする。


できれば、何でも話すことができる人や、一緒にいて気を使う必要がなく楽に過ごせる人に・・・


気心知れた人と会話をすることで、無駄な力を抜くことができる上に、表情を和らげることができる。


普段はあまり気にしないが、会話には、ものすごく大きな力があるんよね。


だから、気が落ちている時こそ、人に会いに行くことが大事なんやで。


そもそも、人は人と関わり合いながら、支え合いながら生きている。


そのため、自分一人ですべてを解決する必要はない。


もちろん、自分一人で解決すると、それが、自分の自信となり、糧となる。


だが、限られた時間の中で結果を出す必要があるなら、遠慮なく人の力を借りたらエェ。


何も、これは、恥ずかしいことではないから。


人の力を借りることができるのも、自分の立派な力なんやで。


それに、人を頼ると、頼られた人は、結構嬉しいもの、喜ぶもの。


迷惑と思う人は、案外、少ないんよね。


だって、人は、少なからず頼られたいと思っているから。


力になりたいと思っているから。


前を向くために、人の力を借りるのはありなんやで。


遠慮することなく、力を借りたらエェ。


すると、お互いの関係は以前に増して良くなったりするものだから。


力を借りることは、お互いの人間関係を発展する潤滑油的な効果をも発揮するんやで。


このことを意識して過ごしなよ。


なんせ、自分が誰かの力を借りる必要がある時に、案外、すんなりと頼めるようになるから・・・



サコヤンの独り言

「前を向くために、人の力を借りるのはありやで」