新たな世界の先では、成長した自分が待っている。


今の自分を優しく、微笑みながら待っている。


目をつむるとその姿がくっきりと浮かぶ。


少し先に、成長した自分がイメージできるのなら、今の自分は高い確率で、そこまで到達することができる。


なんたって、成長した自分は、そこまでの過程をちゃんと歩んで乗り越えているから。


未来の自分が鮮明に思い浮かぶなら、今の自分にだってできるはず。


だって、基本的能力や考え方まで、ほとんど同じなんやから。


ゆえに、向こうにできて、こっちにできないわけがない。


何も、難しく考えることはない。


なんせ、成長した自分が、ちゃんと向こう側に立っているんやから。


それだけで、向こう側に行ける確信を抱くことができる。


案外、そんなもの。


なぜなら、人は、できもしないことをイメージすることはできないから。


だが、反対に、イメージすることができるものは、どんなものであれできるもの。


今、新たな世界にもまれ、大きく成長した自分が少し先に見える。


ということは、そこまでは、今の自分も行けるんよね。


なぜなら、イメージすることができているから。


だから、胸を張って堂々と歩めばエェ。


未来の自分が進むことができた道だし、それに、未来の自分が今の自分の到着を待ってくれているから。


何にせよ、未来の自分が通ることができた道。


そのため、怖れることは何もない。


だって、自分が通れることは、通る前から分かっていることだから。


未来の自分が少し先で待っていてくれているおかげで・・・


今自分が通ろうとしている道が、誰も踏み入れていないなら、どうしても、ためらい、不安がつきまとう。


だが、それが、誰かが通ったことがある道ならどうだろう。


あの人ができたんだから、自分にもできるはずと思えるんちゃうかなぁ・・・


なんせ、誰かにできたんであれば、自分にもできる可能性は十分あるから。


そもそも、人が持つ基本能力なんて、そないに差がないものなんやから。


しかも、その誰かが、身近な存在であれば尚更良い。


なんたって、身近な人が何かを成し遂げたら、それがすごいことではなく、当たり前として受け入れることができるから。


多くの人は、東大に入ることは難しいととらえるが、東大出身の親を持つ子は、そうではない人に比べ、東大を難しいとはとらえないらしい。


親に入れたんだから、自分にも入れるはず、といった意識を抱くことが多いのだろう。


意識レベルでブロックがあるのとないのでは、成し遂げる確率は大きく変わってくる。


ゆえに、素晴らしい人が周りにいれば、それだけで、成し遂げやすくなるんよね。


なんせ、自分でも気づかないうちに、当たり前の基準が高くなっているから。


ただ、そうそう、素晴らしい人が身近にいるものではない。


いたらいたで、その人は幸せな人なのであろう。


では、いない人はどうしたらいいのか。


自分の環境を嘆かなければならないのか。


というと、そうでもないんよね。


だって、人は、様々なものを想像することができるから。


その想像力を活かして、未来の自分が成し遂げた姿をイメージすればエェ。


そうすれば、後はそのイメージに向かって進めばエェだけなんやから。


未来の自分がどうにかこうにか成し遂げることができたのなら、今の自分にだって成し遂げることができるのではないか。


ムチャクチャな理屈だけど、自分にもできる、という自信は与えてくれる。


成し遂げた未来の自分を具体的に想像するだけで・・・


想像の世界では、何でもあり。


けど、この想像が現実に大きな影響を及ぼすことは確かなんよね。


なんたって、世の中にある素晴らしいもののほとんどが、最初は誰かの想像から始まっているんやから。


飛行機だって、携帯だって、ディズニーランドだって・・・


もちろん、世界を揺るがすような画期的な発明をすることは、だれにでもできることではない。


だが、少し先にいる自分のことなら誰にだって想像はできるんちゃうかなぁ・・・


これまで、いついかなる時も、自分として生きていたんやから。


今ある姿の少し先を想像する。


これは、人の想像力を持ってすれば、どうってことない。


だから、少し先の自分を想像して、今の自分との間に、勝手に道を創ればエェ。


それだけで、不安も迷いも怖れも、軽減することができるから。


一歩を踏み出せないのは、道の存在が不確かだからなんやで。


じゃあ、自分の想像力で、進む道を確立させたらエェ。


そうすれば、進む道が存在し、堂々と進むことができる。


想像の世界ではどのように考えても自由。


しかも、想像力は、現実に大きな影響を与える力を持っている。


ゆえに、前に進むために、この性質を利用したらエェ。


たったこれだけで、前に進みやすくなるから。


たかが想像。


されど想像。


想像する力を馬鹿にしてはならない。


想像力には、無限の可能性が秘められているんやから。


とにかく、できる限りリアルに、成し遂げた少し先の自分を想像しなよ。


それが、今の自分の道を拓けることにつながるから・・・



サコヤンの独り言

「想像力を活かせ」