人前に立ち、視線が集まると、なぜか恥ずかしくなったりする。


もちろん、人前に慣れていない、という理由を挙げられる。


だが、それだけではない。


なんたって、はじめて、人前に立った時でも、堂々としている人はちゃんといるから。


ひょっとすると、人前に立ち恥じらいを感じるか感じないかの差には、それまでの間に、自分のできる限りの準備を懸命にしたかどうかが影響しているんちゃうかなぁ・・・


事前の準備。


ものすごく大事。


ただ、事前の準備には、二つの準備がある。


一つ目は、本番をスムーズにやるための物の準備。



二つ目は、堂々とした姿で臨むための心の準備。


この二つの準備をどれだけ本気でやれるかどうかで、本番の内容がガラリと変わってくる。


上手くやるためには、事前の準備がものすごく大切。


準備を疎かにすると、自分の中に不安が広がり、浮ついた気持ちになり、中途半端な想いがいつまでも残る。


こんな状態で本番を迎えたところで、自分の中に中途半端な想いがあるがゆえに、人の視線が、痛く感じる。


なんだが、自信のない自分が見透かされているような気がして・・・


そんな状況では、始まりから終わりまで、堂々と立ち振舞うことなんてできやしない。


だって、自分がやることに集中してできていないんやから。


本番を集中して、堂々とやるには、事前の準備がどうしても欠かせない。


だから、事前の準備の段階で、本気で取り組むことが大切なんよね。


なんせ、準備の段階の想いが、そのまま、本番でも出たりしちゃうから。


ただ、物の準備は、案外、簡単にできちゃう。


だが、心の準備はそうではない。


なんたって、何かをしたからといって、心の準備が整うわけでもないから。


心の準備を整える方法は人によって異なる。


ギリギリまで練習をする人もいれば、自分が落ち着くことをやっている人もいる。


中には、開き直る人もいるが・・・


おそらく、心の準備を整える方法というのは、生きていく中で、自分が見つけていくものなのだろう。


そして、心の準備をととのえる方法を見つけているか見つけていないかの差はものすごく大きい。


だって、それがあるかないかで、準備の時間が変わってしまうから。


大概、物の準備より、心の準備の方が、時間がかかってしまう。


本番になれば、覚悟を決める必要があるのだが、それまでにどんな心境で過ごすかによって、本番の内容も変わってくる。


だからこそ、心の準備をぞんざいに扱ってはならない。


なんせ、それは、モロに自分に跳ね返ってくるんやから。


まだ、心の準備を整える方法が見つかっていない人は、物の準備を本気でやってごらん。


本気で物の準備に取り組んでいると、それに応じて、自分の心も準備が整ってくるから。


何でもいいから想いを込めてやることで、自分の想いが高まっていく。


連動しているのか、呼応しているのかは分からない。


でも、自分の想いが高まっていくのは明らかなことじゃろう。


ゆえに、物の準備を「これでもか!」と自分で思えるくらいに取り組めば、心の準備も整って、本番を臨める。


案外、そんなもの。


そのため、事前の物の準備は、死ぬ気でやりなよ。


物の準備は、単に物の準備をしているわけではないから。


物の準備をしていると同時に、心の準備もしているんやで。


当然のように、物の準備を疎かにしていると、心の準備も疎かになってしまう。


仮に、そんな状況で本番を臨むのであれば、それは、目の前にあることを馬鹿にしている。


たとえ、その時、上手くいっても、いつしか、しっぺ返しをくらう日がやって来るだろう。


なめた姿勢がいつまでも通じるほど、人生は、甘いものではないから。


ゆえに、どんな本番であろうと、本番を迎えるまでは、必死で準備をしなよ。


それが、自分の糧となるから、自信となるから。


必要なことは、こういったことなんやで。


一つひとつの糧が、自信になり、本番で堂々と振舞う姿につながるんやから。


もちろん、最初のうちは、人前に立って、視線が集まる状況では、堂々と立ち振舞うことはできないことが多いだろう。


けど、それは、それでエェ。


なんたって、いきなり上手くできることなんて、人生には、ほとんどないんやから。


回数を重ねながら、その空気をつかんだらエェんやで。


人生において、チャレンジできる場面というのは何度も訪れる。


自分に強い想いさえあれば・・・


だから、焦ることはない。


次につながるように、今できることをやっていたらエェ。


それが、自分の力となるんやから。


とにかく、どんな時であれ、事前にできる準備は、必死でやりなよ。


「これでもか!」と自分で思えるくらいにやりなよ。


それで丁度エェんやで。


本気の準備は、必ず、本番で役に立つ。


なんせ、事前の準備がしっかりしていたら、堂々と胸を張って立ち振舞うことができるんやから。


それほど、事前の準備は重要なものなんやで。


このことを、自覚して、ことに当たりなよ。


その意識があるかないかで、進む道が大きく変わってしまうから。


良い結果を出すためには、そこに至るまでの過程が大きなカギとなる。


良い結果には、大概、良い過程が存在する。


良い過程があってこその良い結果なんやで。


だからこそ、事前の準備は必死でやりなよ。


それが、良い結果を出す一つのコツなんやから・・・



サコヤンの独り言

「事前の準備を一生懸命するからこそ、本番で、堂々と振舞うことができる」