かわすばかりでは大切なものは手に入らない。


この言葉、なんだかキツイ。


でも・・・


妙に的を射ている。


そうなんよなぁ・・・


かわしていては、大切なものって手に入らない。


達成感や喜び、やりがいといったものは・・・


今できることだけをする、どこか手を抜く、人任せにする、といった行動では感じることができない。


自分自らが汗を流し、懸命になる。


そういった過程を経るからこそ、大切なものを感じることができる。


けど・・・


最近は、あまり感じることがない。


ひょっとすると、当分の間、感じていないのかも・・・


小さい時は、ガムシャラにやることが、性分であった。


なのに・・・


歳を重ねるごとに、かわすことを覚え、手を抜くことに味をしめる。


しかも、年々、憶病にもなっていく。


自分でも気づかない内に、様々な習慣を身に着けている自分。


なんだか、面白い。


人は、歳を増やすにつれ、多くの経験を積んでいく。


自分でも驚くほどの経験を・・・


もちろん、大きな成長を遂げている。


だが・・・


心までは成長させていないことが案外多い。


歳を重ねるごとに守りに入ってしまってね。


歳が一つ増えれば、それだけ、挑戦を抑える傾向がある。


今さらチャレンジしたくない、今さら傷つきたくない、現状を維持できたらいい。


下手に臨んで、大きなダメージを受けたくない。


そんな理由から一歩を踏み出すことをためらう。


中には、いくつになってもチャレンジしている人もいるが、そういう人は少数派。


大概は守りに入るんちゃうかなぁ・・・


だって、挑戦することが良い。


と、教わることなんてほとんどないから。


むしろ、かわすことを学んでいる。


特に集団生活においては・・・


自分がやりたくないもの、自分が望まないもの、自分が面倒と思うものを、人に任せるなどして、どうやってやらずに済むかを考える。


また、仲間外れされることを恐れ、皆と同じ意見になびく。


そこには、自分の本当の想いなんてものは、存在しない。


いかに、自分に害が出ないように振る舞う。


かわすことは、世を渡るためによく使われる手段。


おそらく、子供も大人も多くの人がしているんちゃうかなぁ・・・


ただ、こればかりではアカン。


なんせ、生きていたら、誰にだって、重要な局面を迎えるから。


かわす習慣が身に染みついていたら、重要な局面でもついかわそうとしてしまう。


例えば、「どうせ自分には無理なんやろうなぁ・・・」とやる前から失敗の理由を考え、やり遂げることよりも、自分が受けるかもしれないダメージをかわそうとしちゃう。


よくよく考えてみると、おかしなことじゃけど。


そりゃそうと、かわしてばかりでいるのに、それとは裏腹に、多くのことを望んでいる。


成長、喜び、達成感、やりがい、壁を乗り越えること等など、本当にたくさんのことを。


楽なことをしながら、多くのことを得ることに思いを馳せている。


たとえ、望みのことといえ、身勝手甚だしい。


そんな想いが自分の中にはびこっている。


なんだか、面白い。


だって、自分で自分を堕落させているんやから。


このまま、かわすばかりの人生を歩んでいていいのか。


と問われれば、もちろん、「よくない」と答える。


かわすばかりの人生で終わらせるつもりは毛頭もない。


そんな人生、まっぴらゴメン。


自分から願い下げ。


なんたって、生きている間に、大切なものを、何度も何度も実感していく意向があるから。


それなら、これから、どうしていけばいいのか。


自分でも分かっていることじゃろう。


かわすばかりでは、大切なものは手に入らない。


チャレンジするからこそ、アタックするからこそ、自分自ら懸命に動くからこそ手に入れることができる。


このことを、肝に銘じて日々を過ごしてごらん。



サコヤンの独り言

「大切なことを手に入れるためには・・・」