手放す勇気。
今の自分を変えたいと、思っている人は、案外たくさんいる。
そして、そういう人は、変わろうと意識し、懸命に頑張っている。
でも、過去の自分は変わりたくないととらえていて、懸命に頑張っている。
いわば、今の自分と過去の自分との綱引き状態。
今の自分が勝れば大きく変わっていき、過去の自分が勝れば何も変わらず今のまま。
ただ、この勝負は見えない世界で行われている。
じゃから、結果の行方なんてものは分からない。
ある時は、今の自分が優勢であり、またある時は、過去の自分が優勢になる。
何度も何度も、そんな状態が繰り返される。
そして、この勝負を続けている間は、終わりが来ることはないんよね。
今の自分と、過去の自分が引っ張り合っている限りは・・・
引っ張り、引っ張られる、という関係が永遠に続いちゃう。
じゃから、自分は、そんな状態から退くことにした。
今持っている、綱を手放すことで・・・
仮に、今の自分が持っている綱を手放したらどうなるか・・・
過去の自分は後ろにひっくり返り、今の自分は好きな方向に進める。
なんせ、過去の自分に引っ張られていないから、過去の自分から解放されるから。
過去の自分と年がら年中戦うなんて、なんかアホらしい。
なんせ、過去の自分は過去の自分で、今の自分は今の自分だから。
こんな勝負なんて、そもそも、する意味がない。
すればするほど、心のエネルギーを浪費するだけ。
そんなことに心のエネルギーを浪費するくらいなら、別なことに心のエネルギーを投資する。
その方が楽しく生きることができるしね。
過去の自分は、過去の自分として認め、今の自分は今の自分として好きに生きる。
過去の自分に縛られることなく、今を思うがままに・・・
そりゃそうと、人は、一度、何かを手にすると、手放せなくなることが多い。
それは、お金であったり、物であったり、地位であったり、名誉であったり、過去の習慣であったり、過去の栄光であったり、本当に様々。
そして、手放さないように、強く握り締めるから、かえって、それ自体に縛られてしまう。
でも、当の本人はこのことにあまり気づいていない。
つかんでいるものばかりに、焦点を合わせちゃってね・・・
ただ、ずっと握り締めていると、新たなものってつかむむことができなくなっちゃうのは明らかなんよなぁ・・・
新たなものって、手放してからこそ、つかめるものやしね。
じゃから、時には、手放す勇気を持つことって、ものすっごく大切
人生を楽しく生きるにおいては・・・
んで、物に溢れ、情報に溢れ、何かしら手にすることが多い今の世の中。
得るばかりだと、物に、情報に翻弄されてしまう。
じゃからこそ、手放す勇気が必要になる。
そして、一つひとつ手放していくからこそ、本当に自分に必要なものが何なのか、知ることができるもの。
なんせ、色々なものを手放して、最終的に残ったものが、自分にとって本当に要るものになるはずじゃから。
そういやぁ、自分にとって、本当に必要なものは何なのか?
あまり、考えたことがない。
今回を機に、自分を見つめ、一つひとつ手放すことにしよう。
たとえ、それが、過去の習慣や、過去の栄光、マイナス思考といった、手放しにくい物であっても・・・
ちゃんと、向きあって、手放すことにする。
より、今を楽しく生きるために、より大きな自分になるために・・・
自分自身について、取捨選択していこう。
仮に、どんなに時間がかかったとしても・・・
なんたって、自分にとって必要なことを知ることは、大きな大きな価値があるから。
おそらく、知る前と知った後では、大きく変わっているじゃろう。
自分の心が、自分の器が、自分の人間的魅力といったものが・・・
自分を見つめることが、大きな成長につながる。
たとえ、何か特別なことをしなくとも・・・
案外、そんなものなのかもしれない。
なんせ、大人になればなるほど、自分のことってあまり考えなくなっちゃうから。
目の前のことに追われ、日々に忙殺されてしまって・・・
いつの間にか、月日は流れ、歳だって増えていたりする。
意識しなければ、時間なんてあっという間に流れちゃう。
案外、そんなもの。
だからこそ、意識して、自分を見つめ、自分を大切にすることが重要なんやで。
そのための一つの手段が、自分の中にあるいらないものを取り除くこと。
なんせ、時の経過と共に、自分の中にはいらないものが増えているから。
それが、自分のエネルギーを滞らせている一つの要因となっているんやで。
ゆえに、意識して取り除きなよ。
すると、自分のエネルギーが循環するようになるから。
何にせよ、手放さなければ、新たなものはつかめない。
そのため、必要ないものは手放しなよ。
それが、あなたの道を切り拓くことにつながるから・・・
サコヤン独り言
「自分にとって、必要なものを知ろう」