失敗から学ぶ

 

開花は順調だった
 

 

今年もマンゴーの季節が近づいてきたー🥭🙌

 

今年のマンゴー、開花は割と順調
9割以上の花が咲き、「今年も大丈夫!」とホッとしてた照れ


樹の状態は去年より良くて、いい果実ができるかもしれない。
4月まではそう思ってた...。

 

でもここで、思わぬ 

 

 

 


それは、冬から春先にかけての断続的な寒さ

沖縄の冬にしては気温も低く、例年になく厳しい寒さだった。


今、摘果の時期を迎えているんだけど、果実の肥大はゆっくり。
作業も例年より1か月ほど遅れている。


そして何より、着果が思うようにいかなかった(※着果⇒実がつくこと)。

奇形の果実も多い(=商品にならない)


半分、着果していればいいかな――
そんなふうに感じる現実に、ただ落ち込む。

ただただ落ち込んでる。


1年間積み上げてきた時間が報われないように思えて、
ここ1週間は畑に行くのが辛い。


マンゴーの樹を見ていると泣けてくる。

お腹まで痛くなるし...。ストレスだね💦
 

私が目指している場所

 

私は、農家は栽培のプロであるべきだと思っているわけ。
栽培の本質は、その作物のポテンシャルを最大限に引き出してあげること。

そしてマンゴーは、もっと高いポテンシャルを持っていると信じている✨

いい果実を作りたい🥭
食べた人が「このマンゴーは違う!」と感じるような、心に残る一玉を届けたい。


その想いで、この1年、土づくりと樹づくりに力を入れてきたし、
少しずつだけど、確かな手応えも感じていたし。


花も咲いた。「よし、今年は去年よりいいものが作れる」と信じていたのに...
 

今、果実は思うように育っていなくって。
私の目指した未来に、たどり着けていない。


この悔しさは、自分自身へのもの。
ちゃんと観てきたつもりだった。ちゃんと向き合ってきたつもりだった。
でも、結果は追いつかなかった。

果樹栽培って、年に一度の勝負。失敗は、来年まで取り返せないの。
収入の不安もある。「どうやって来年までやりくりしよう...」そんな現実も押し寄せてくる。


でもね、私知っていたんだよ。

農業って、こういう状況が起こり得ることを。


だって私の前職は公務員で、農家の指導・支援をするお仕事だったから。

たくさんの農家さんを見てきたし、こういう大変さも知っていた。

そんな農業を「なんてリスキーな職業なんだ」とさえ思っていた。

 

それでも私は、農家になるっていう選択をしたわけよ。

それでも、マンゴーの栽培にチャレンジしたかったの。

だけど農家2年目の今、本当の意味で農家さんたちが抱えていた苦労や苦悩を知った気がしている。

ここ数日でやっとちょっとだけ気持ちが落ち着いてきて、

この経験にも、意味があるのかもしれないって思えるようになった。
この悔しさは、もっと深くマンゴーと向き合うための問いかけなのかもしれない。
 

 

 

マンゴーのポテンシャルと最大限に引き出せたとき、

どんなパフォーマンスを見せてくれるんだろう...

 

私はそれを見てみたいと思っている。叶えたいって思っている。

 

だからね、やっぱりチャレンジしたいんだよね。
たとえ今年、思うような果実は得られなかったとしても。


Sow your dream, Reap the future.

夢のタネを蒔き、それがいつか“未来”という果実になると信じて。

 

今は悔しい。これは本音

だけどね、この仕事を通して常に成長・進化したいって思ってるよ🔥

 

へこたれてらんねー!!!