仕事の話

クリンネスト＆介護福祉士・ぼこ（篠木京子）のブログです。

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今日の話題

前々から読もうと思っていた本です。

読みやすい記述で、1時間半ほどで読んでしまいました。

出版されたのが1999年の本で、こちらは2003年に文庫化されたモノになります。

出版された25年前は私は37歳で、バリバリ専業主婦でした。

私は「仕事」のつもりで家事をしていましたし、私の生活費という対価をもらっていました。

「専業主婦なんていう職業は、存在しません。ただの無職です。ダンナに寄生するカチク以下の立場であり、働く人すべてから搾取する、社会の粗大ゴミのような存在です。」3ページ9行目から引用

25年前に読んでいたら、この記述を読んだ時点で（読む価値なし）と判断して放りだしたと思います。

16年前に夫が亡くなりました。

「仕事」なら次の職場を探せば良いのですが。

次の職場ということは、他の男と結婚する？　あり得ないです。

そのとき初めて、専業主婦って立場のことなんだなあとしみじみ思いました。

なので立場ということがわかっている人がどう専業主婦のことを書くのか知りたくて、最後まで読みました。

こんな内容の本が出せるほど、女性の社会進出は進んでいたのか。

というのが感想です。

女性に専業主婦を求めているのは、女性自身ではなく、男性を24時間こき使いたい社会だと思っています。

家に帰れば「メシ、フロ、ネル」でゴロンとしても快適に暮らせるよと、いう環境を整えるためのアイテムです。

だからせっかく専業主婦になってくれた女性に対して、無職だの粗大ゴミだのと言ってはならないという、社会からの圧力がかかって出版できない内容だろうと思っていました。

でも出てますし、話題になりました。

図書館で保存されてますから、興味を持った人は誰でも読めます。

この本では「パート」までしか勧められてませんが、いまや女性も「正社員」として働いて共稼ぎする家庭も増えました。

おそらく、この本がターニングポイントです。

女性が仕事を持つことを勧められるような風潮ができたのは。

ちなみに私はお金を稼ぐのが大好きです。対価があれば自分がしていることに価値を感じてくれる人がいると実感できます。

それでも、夫や両親が生きている間は仕事に出ませんでした。

仕事は突発的に休めないものと思っていたからです。家族が病気なんて言い訳にもならない。父の葬式なんかじゃ休めないと思ってました。病気や葬式は予定が立てられませんから、家族の面倒をみることを優先するなら仕事に出ることは諦めざるを得ないわけです。

今は熱が出たら休めます。というか「感染症にかかっているのに、仕事に行くなんて非常識な」と言われる時代になりました。身内の葬式で休むこともできます（いや、これはうちの家族が非常識だっただけで昔から大丈夫だったはずです）。

今なら、仕事にも行けた……かも知れませんが、たぶん無理ですね。

夫と両親の大反対を押し切るのは大変です。

「くたばれ！　専業主婦」のような考え方が一般的になった、とも、言い切れないので、強く推しておきます。

男女関係なく、仕事も家事もやりましょう！

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