ども、





白神さきです。

先週の土曜日はバーペガでパフォーマンスをしてきました。
20分で「ハムレット」オフィーリアを演じました笑

今回のパフォーマンスについて、こだわりポイントなどかいつまんで書いて行こうと思います。

以前のブログでも書いたのですが、8月にシェイクスピアをテーマにした舞台を観に行きました。
そこが今回のパフォーマンスのきっかけとなりました。
オフィーリアをテーマにしたダンス作品があり、とても美しかったので、私もオフィーリアをやりたいなと思ったのです。
そこで、ハムレットを読み直してみると、演じる上で、オフィーリアは埋まらない部分が多くて。
描かれているものだけではオフィーリアを一人の人間として表現出来ないなと。
なので私なりにオフィーリアを解釈して、描かれていないオフィーリアを創り出しました。

戯曲のオフィーリアと、私が創ったオフィーリアを区別するために、

戯曲のオフィーリアは本を持って読みながらお芝居をする、創作の部分は本は持たずに、日記を書きながら話しているようにお芝居する、

ということをやりました。

また、小道具で造花を使用しました。
今回のこだわりポイントは「花」です。

パフォーマンスの冒頭は白神さきとして、何でこのパフォーマンスをするか、というプロローグ的なシーンを創りました。そこからオフィーリアに切り替わるために、白い花を髪に飾りました。

オフィーリアとして日記を書く時は、羽ペンならず花ペンで笑
花もシーンが変わるごとに変えて行き、オフィーリアの心の変化を花でも表そうと試みました。

戯曲を読んでいて、花はオフィーリアにとって象徴的だなという印象がありました。
狂った時のセリフにも花の名前を上げていくくだりがあり、死ぬ時も花冠を木にかけようとして川に落ちてしまいます。
だから、花にこだわってみました。
さすがに原作通りの花ではないですけど泣き笑い



自分が創ったセリフの中で好きなのは、


「死に方は生き方」というワード。


生き方に選択肢を持てなかった彼女は、死に方を選ぶことで、最後に生き方の自由を得た、そう思います。

彼女にとっては悲劇じゃないから、「今私は満たされている」と言うセリフで締めました。

けれど、その生き方しか選べないのは側からみたら悲劇かもしれません。


私の設定ではオフィーリアは精神を本当に病んだのではなく、病んだ振りをしている、だったのですが、当日やってみて感じたのは、生き方の不自由さ故に彼女は病んだのかもしれない、でした。


かなりのチャレンジで、非常に大きな収穫を得られました。

準備している間、何度か挫折しそうになったけど、やれて良かったです。