長男の高校卒業式
本気でオリンピックを目指していた息子。
高校体操競技は
1.2.3と部が分かれていて
インターハイ予選に出場する権利があるのは
1部だけ。
もしくは勝ち上がってきて権利を得るか。
インターハイは必須。
絶対でたい。
1部の体操部のある高校に行くしかない。
実力的には2部だったけど
こだわった息子。
茨城県にある高校にも見学に行ってきた
信頼できる整骨院の先生がいる大阪の高校を選択しました
でも大阪は一強地区。
他県の1部の中でも上位校ならインターハイ出場が不可能ではないかもしれない
でも大阪で勝負することに決めました。
さぁここからだ。
絶対支える
何があっても私が被る
下げられる頭はなんぼでも下げる
祈りが足りないなら寝ずにでも祈れる
私にとっても戦いの日が始まりました。
息子は痛い怖い辛いが苦手
体操競技に向いてるとは思えないと
私だけは言い続けてきました。
それでもここまで続けてきた息子の決意を感じて
やっと私も腹を括りました。
笑顔で帰ってきたのは初めの1ヶ月だけでした
その後はずっとしんどい、辛いと口にしました。
2ヶ月に一回は熱を出して
具合が悪いようだと電話がならないか
怪我をしたと電話がならないか
元気に帰ってきてくれるか
今日は笑顔が見られるか
お昼のお弁当はあれでよかったか
夜ご飯はどうしてあげた方がいいか
ずっとずっと、ずっと考えて過ごしました。
頭から落ちて熱が出た時もありました
しんどくてトイレから出て来れなかったことも何度もありました
そんなことでどうする
6種目やるんやろ
インターハイでるためにここに入ったんやろ
甘ったれてるんだこいつは
甘やかしてはダメだ
私は変わりなく彼に檄を飛ばしていました
きっとあの体操場で
自分の不甲斐なさに情けなくて
恥ずかしくてやめたくてやめたくて
うなだれていた日も多かったんだろう
暑くて寒くて
痛くて怖くて
辛かっただろうに
長男にしっかり思春期がきて
私に積年の恨み辛みをぶつけてくれて
愚かな私はようやく気付きました。
私の叱咤なんてもうとっくに必要なかった
私はただ
彼を信じて見守っていればよかった。
気付かせてもらえてから
行くだけでえらい
毎日お疲れ様やな
がんばったんやな
あなたの体操が見られたらそれが1番
あなたの体操は美しくてお母さん大好きやわ
彼の体操人生が幕を閉じる
その間際にそう声をかけてあげられるようになりました
息子にやっと、お母さんにならせてもらえました
私が育ててもらいました。
私だけの人生では気付けない事
彼の高校生活からたくさん教えてもらえました。
友達と名残惜しく写真を撮る息子を見て
それなりに楽しんでたよっていう息子を見て
よくぞ、命あって卒業してくれたと
ただそれだけが私の当日の感想でした。
インターハイ予選団体メンバーで出場
日体大との合同練習の参加経験
立派です。
制服姿の息子を見ることも
体操着で演技をする息子を見ることも
もう今後一切ない。
それは寂しくもありますが
ここまで元気に育ってくれた感謝も入り混じります。
私の役割も一つ区切り。
私もよく頑張った。
えらかった私。
下げられる頭は下げたし
何度も祈りに行った。
よく頑張った。