前回の続きです。
NHKテレビ『アナザーストーリーズ』の番組の最後にカルーセル麻紀さんが、
「差別はしない。私自身が差別されてきたから」と語っていました。
それを聞いて私は違和感を感じました。
差別をせずにこの社会で生活することはできるのでしょうか?
私は、とても難しいと思います。
「私はマイノリティかもしれない」と感じる体験があったら、それがない人よりも差別することは随分と無くなるとは思います。
けど、ゼロにすることはとてつもなく難しい。
自身がセクシュアルマイノリティだからといって、
障害や病気を抱えている人をわかり切ることはできないし、
同じセクシュアルマイノリティでも、
同性愛者とトランスジェンダーは困り感は違います。
なんなら、同じ特質を持っていても、
一人ひとりの感覚はその人だけのもの。
もちろん、共通点や共感するポイントは多いかもしれませんが、
完全に同じ体験、感覚、考え方を持っている人なんていない。
番組の発言は最後の最後にポンと置かれただけで、詳しく背景や文脈は描かれていませんでした。
けれど、その発言だけで私の思いを語ると、
「私もどこかで差別をしているかもしれないし、これまでにも誰かを傷つけてきたかもしれない。
でも、気をつけていたいと思う。
自分の表現や態度を。
それでももし誰かを傷つけてしまったなら、対話したい。
いつ、どんなやり取りで傷ついたと感じたか。
どう感じたか。
それはどんなニーズを充したかったからなのか。
それを対話できる正直さを大切にしていたい」
saki*