というわけで、今回は前回のブログで書いたCommon Appに関して続きのお話しをしようと思います。

 

前回は主に自分がやらなければいけないことについて書きましたが、今回は学校の先生にお願いしなければならないことについて書いていこうと思います。

主に推薦状、成績表の2つです。

 

①推薦状について

各大学に先生方からの推薦状を出すことができます。大学によって出せる数は変わりますが、感覚的には3名〜5名ほどが多いと思います。まず、お願いする先生についてですが、基本は自由です。ただ、1人はカレッジカウンセラーという人にお願いすることが必要となります。

 

②成績表

大学に対して、私たちは当然英語での成績表を提出する必要があります。これは何校出願しても、一つ同じものを用意すれば問題ありません。私の高校の場合は、年に数人の海外大学進学者がいるので、英文の成績表を無料で簡単な手続きで出してもらうことができました。一方で、私の周りの別の高校では先生と一から英訳して作ったという人もいました。まずは、一から作る必要があるのかどうか、高校の先生に相談してみて下さい!

 

③その他

その他にも、Common Application内では先生が行わなければならない作業がいくつかあります。例えば、推薦状を実際にアップロードするなどです。

私は高校の先生に任せてしまっていたので、それ以外に先生が何をしたのかわかりません💦

 

今回は短くなってしまいましたが、一番大切なことを最後にお伝えしようと思います。

日本の高校には、海外大学受験担当の先生がいないことが多いです。先生によっては海外大学受験をする生徒をサポートすることが初めてのこともあります。

その上で大切なことは、周りの人が心から応援してくれるように自分の気持ちを率直に伝えることが大切です。

初めは反対されるかもしれない、みんなから無理だと言われるかもしれない、それでも自分の軸だけは曲げずにがんばりましょう!

 

【Common Appについて】

 

①Common Applicationとは?

この名前はアメリカの大学を受験する人なら、誰もが何度も聞く名前です。簡単に一言で言えば、Common Applicationは受験生と大学を繋ぐ出願システムです。要は、日本の大学のように各大学に自分の成績表などを郵便などで送付するのではなく、このネットサービスを通じて、多くの大学へ出願することができるオンラインの仕組みです。

 

②使い方

例年、8月に新しい学年用のアカウント登録ができるようになります。アカウント作成後は、自分のプロフィールや所属高校の登録など出願に必要な情報を入れることができます。ここから、自分自身で進めることと高校の先生にお願いすることの2つが出てきます。

 

〈自分でやること〉

自分のアカウントでサインインすると、DashboardやMy Collegeなどの並びに、Common Appと書かれたところが見えます。そこをタップすると、今度は以下の項目が左側に表示されます。

 

・Profile(名前・生年月日・出身地・母国語etc)

・Family(自分の家族の情報)

・Education(所属高校・受けている授業名)

・Testing(TOEFLやSATについて)

・Activities(高校生の間で参加した活動を10個ほどかける)

・Writing(エッセイ)←ここが一番大切!

 

各項目に記入することを簡単に括弧内に書いておきました。多くの項目はそこまで難しくはありませんが、私が特に苦労したActivitiesとWritingのふたつについて今から詳しく説明します。

 

②−1Activitiesについて

ここは括弧内にも書いた通り、高校生(ここではアメリカの高校生を指すので、日本に換算すると中学3年生以降)の間に行った活動のうち10個選んで書くことができます。記入内容としては、行った活動での役割・団体の名前・活動の説明&達成したことや気がついたことが挙げられます。

 

ここで、簡単に私が書いたことを紹介します。私は高校3年生まで課外活動はやっていませんでしたし、なんとか賞のような受賞歴もありませんでした。そこで、中学から合わせると5年間続けてきたソフトボール部についてとオーケストラについて書きました。また、高校三年生になり、部活を引退した後に参加した活動2つについても書きました。私が書いたのはその4つのみです。10個選んでかけると先ほど言いましたが、書けることが10個もない人は全て書く必要は全くありません。

 

アメリカ大学の受験において、マイナスになることは特にありません。「書けばプラスになることもあるよね、じゃあこれも一応記入しておこう」というスタンスでいいと思います。記す内容も「〇〇全国大会準優勝」のように素晴らしい、そしてわかりやすい功績である必要は全くありません。例えば、「幼い兄弟の面倒を親の代わりに見ていたこと」だっていいのです。実際、私の所属したソフトボール部は全大会予選敗退するようなチームで、全く強くありませんでした。大切なのは、そこで自分が何を学んだのかを振り返り、きちんと文字に起こすことです(これが一番難しいんですけどね笑)。


 

②−2 Writingについて

続いて、Writingについてです。

ここは主にCommon Application最大の難所であるPersonal Essayを書くところです。毎年、7つのテーマが発表され、そのうち好きなテーマ1つについて250〜650wordsで書きます。7つのテーマと言いましたが、大体何でも好きなことを書けるのが実情です。実際のサイトから引用してみました!(2021年度版なので最新版は各自でご確認お願いいたします)

 

  1. Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.

  1. The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?

  1. Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome?

  1. Reflect on something that someone has done for you that has made you happy or thankful in a surprising way. How has this gratitude affected or motivated you?

  1. Discuss an accomplishment, event, or realization that sparked a period of personal growth and a new understanding of yourself or others.

  1. Describe a topic, idea, or concept you find so engaging that it makes you lose all track of time. Why does it captivate you? What or who do you turn to when you want to learn more?

  1. Share an essay on any topic of your choice. It can be one you've already written, one that responds to a different prompt, or one of your own design.

     

おそらく海外大受験する方は、色々な説明会に出られていると思います!ただ、説明会でお話ししてくださる経験者や先生方のうち、Essayの詳しい内容について話す方はほとんどいらっしゃらないと思います。なぜなら、本当に何でも書けるので、自分なりのEssayをあなたに書いて欲しいと思っているから。それでも1から10を作るより、0から1を作るのは難しいですよね。私もEssayのテーマ選びは書いては変え、書いては変えを繰り返しました。

ただ、今回は特別に実際に私が聞いたことのある例を一言でバレない程度にここに書いておきます!「私にとってのお風呂」「自分なりのリーダー論」「趣味から見出す“私”」。とにかくバラバラですよね!自分の毎日の生活の中でのことを書いている人もいれば、ある時期の出来事やある特定の人について書いている人もいます。上記の1〜7を読んで、自分の人生を振り返り、当てはまることを書き出し、自分なりのEssayへと仕上げていってください!

 

番外編:Personal Essay とSupplemental Essay

ちなみに、アメリカの大学を受験するにあたって、Personal EssayとSupplemental Essayの2つのEssayを書く必要があります。この2つについても少し説明を加えておきます。Personal Essayというのは今話した自分なりのEssayのことでほとんどの大学が提出を義務付けています。一方で、Supplemental Essayというのは、各大学から課されるお題に対して答えるという形のEssayです。多いパターンとしてあげられるのは、“Why 〇〇 University?””(なぜこの大学なのか)です。大学によって指定文字数が異なる上、各大学に沿った話を書く必要があります。このSupplemental Essayに関しては、そもそも課していない学校もありますし、Optionとして出しても出さなくてもいいよとしている学校もあります。各大学のホームページ、もしくはCommon App内でその大学をMy Collegeに追加して確認することができます。

 

次回はCommon Appを進めるにあたって、先生にお願いすることをメインに書きます!

 

【アメリカの大学への出願準備に必要なこと、スケジュール】

 

では、今回はアメリカのリベラルアーツ大学に出願した私の大まかな出願スケジュールをお話しします。

まずは全体としてはこのようなスケジュールで動いていました。

以前も述べましたが、私は結果として国内AO、国内一般、海外(アメリカ・リベラルアーツ)を併願しました。

 

では、まず6月の志望校探しからお話ししていきます。

先程も述べた通り、私は当初からアメリカのリベラルアーツ大学に行くことを目標としていました。総合大学を受ける気は初めからありませんでした。(総合大学とはいわゆる日本の大学のように入学時に専攻を決め4年間学ぶ大学のことです。)

 

アメリカに4000校もある大学から自分の志望する大学を選んだ基準は以下の5つです。

①規模

→リベラルアーツ大学は基本数千人規模がほとんどであるが、その中でも1000〜2000人である

②学生:教授の割合

→9:1から13:1の間くらい

③自分のやりたい専攻分野があるか

→女性学がある/ 社会学・心理学・教育学のうち少なくとも2つある/ 音楽・映像学があるもしくは盛ん

④日本語学/文化専攻があるか

→日本に興味のある人がいる環境の方が自分の居場所を作りやすい

⑤自分の高校の先輩が受験したことがあるか

→私の高校は毎年3〜5人くらい海外大学進学者がいるので、過去5年程の先輩の合格実績を参考にした

 

このように選んだ結果が以下の9つの学校です。

・DePauw University

・Denison University

・Kalamazoo College

・Knox College

・Connecticut College

・Trinity College

・Vassar College

・Oberlin College

・Grinnell College

 

次に、7月にある留学フェローシップのサマーキャンプについてです。このプログラムに参加して、現在海外大学の学生として勉強やさまざまな活動に励んでいる先輩たちにメンターとしてお手伝いいただき、海外大出願に必須のパーソナルエッセイのための自己分析をはじめました。今年は新型コロナウイルスの影響もありオンラインでのキャンプとなりましたが、例年は宿泊しながらのキャンプです。今年度(2021年)はどちらも行う予定のようです。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://ryu-fellow.org/activity/summercamp/

 

続いて、8月にSATの勉強をはじめました。

9月に入り、学校も始まりましたが、最低限の勉強以外はせず、9月出願だった早稲田の国際教養学部と上智の国際教養学部、そして奨学金のグルーバンクロフト基金への書類作成に取り掛かりました。とても時間がかかり、自分の思うようにいかないことも多くありましたが、サマーキャンプで自己分析をはじめていたこともあり、なんとか乗り切れました。AGOSの先生、両親、学校の先生に協力いただき、なんとか完成しました。

 

10月は高校の中間考査、TOEFLの勉強、そしてJASSOへの出願書類作成をしていました。

JASSOなどの奨学金についてはまた違うブログに書こうと思います。

 

11月に入ると、またSATの勉強が始まりました。12月の頭に高校の卒業考査もあったので、どちらもバランスよく勉強していました。また、この時期が最初の海外大出願時期でした。実際進学することになったEarlham Collegeは12月1日が出願締め切りだったので、11月に最終調整をしていました。

 

12月は、1月の共通テストへ向けて学校の冬期講習を受けながらセンター試験の過去問や共通テスト予想問題を解いていました。また、高校の担任の先生と面談しながら日本国内の一般試験で受ける志望校も最終決定しました。また、APU(立命館アジア太平洋大学)と上智国際教養学部(春Ⅱ期、秋Ⅰ期)へのAO書類出願もありました。

私が受けたアメリカの大学のうち半分くらいが1月1日、15日、2月1日締め切りだったので、12月に1度書類を揃え、提出できるように準備しました。

 

1月はJASSOの面接、そして共通テスト、APUの2次試験(面接)があったので、それらを優先順位の高い順番(上記の通り)に準備をすすめていきました。

 

2月に入ると、日本の大学の一般試験が始まりあとは順番に受けていくだけでした。私の一般試験はあまり対策する時間が取れないことがわかっていたので、1年間最も力を入れてきた英語力を生かせる試験を積極的に選びました。

 

次回はアメリカの大学出願に必須なCommon Applicationについてお話しします。

 

私は前のブログで述べた通り、理想的な海外大学スケジュールよりだいぶ遅れたスタートでした。しかも、そこまでの英語力があったわけではありませんでした。実際にSATの勉強を始めたのは、高校3年生の夏休みでした。夏期集中コースのようなもので週3〜4回(各3時間)を1ヶ月分とっていました。単語力を伸ばすこと、それから問題をたくさん解くことが一番、としかアドバイスできません。なぜなら、私はあまり点数が伸びなかったからです。

 

SATってそもそもなに?という話はこのブログの後半で書きますね!

 

8月の最後にあったSATは申し込んだのに受けられませんでした。というのも、人生最大の失敗をここでしてしまったのです。朝、余裕を持って会場につき、席は先着だったので、ある教室に入りました。そこで10分ほど待った後、教室にいた先生が受験者の名前と番号を確認しに来ました。

ここで事件が起こります。

 

「あなたの名前ないわよ?受験票見せて?……あ、会場が間違ってるわ」

 

え?はい?私の頭は混乱ですよね笑 緊張して来たのに、まさかの会場が違う?受けられないじゃん。はい、実際受けることはできませんでした。受験会場には8時にはついていなければいけないので、本来の受験会場に行くにはもう時間がありませんでした。そこで本来申し込む予定のなかった12月にあるテストにその場で申し込みを切り替えてもらう作業をしました。

 

「なんで、そんな間違いしたんだよ笑」と思うかもしれませんが、本当に注意してください。私は清泉インターナショナルスクールで受ける予定だったのですが、聖心に行ってしまったんです。

Seisen

Seisin

1文字違いなんです。よく見ればわかったはずですが、思い込みとは大変怖いものです。実際は聖心はSeisenではなく、Sacred Heart と書いてあるので間違えないようにご注意ください!

その後は帰って、気分転換にバッティングセンター行ってたくさん打ってきました笑

 

そして、9月にもう一度テストを受け、12月にも受けました。

実際、1200点までしかいかなかったので、18校出願したうち、平均が1100点台だった2校のみにSATの結果は送りました。

 

私が使っていた教材のURLを載せておきます!

・Princeton Review SAT Prep, 2021

https://www.amazon.co.jp/Princeton-Review-SAT-Prep-2021/dp/0525569359/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=SAT&qid=1612310598&sr=8-5

 

・Princeton Review SAT Premium Prep, 2021

https://www.amazon.co.jp/Princeton-Review-Premium-Prep-2021/dp/0525569340/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=SAT&qid=1612310598&sr=8-1

 

ではでは、SATとはなんじゃい?という話に移ります!

SATとはアメリカの学生が受ける、要はセンター試験のようなものです。

テストには2種類あり、SAT ReasoningとSubject Testの2つです。

Reasoningの方は、一般的な国語(英語のリーディング)と数学が含まれ、オプションでエッセイをつけることもできます。国語も数学も800点満点で、1400点取れると、どこの大学に出しても素晴らし点数といえると思います。1200〜1400の間は大学にもよると思いますが、数学ができる人は重宝されがちらしいです。日本の高校でそこそこ数学をしっかりやっているのならば、SATの数学はそれほど難しくありません。

Subject Testは世界史や理科系の科目などたくさんの科目があります。

どのテストを受けるかは、大学に指定されていると思うので、各自で確認する必要があります。(残念ながら私はSubject Testを受けたことがないので、よくわかりませんが、インターナショナルスクールに通っているのでなければ、理科系の科目の方が難しくないみたいですよ)

 

テストは3月、5月、9月、10月、11月、12月にあり、何度か受けることができるので、自分で準備ができた段階で申し込みます。申し込みはなるべく早くした方がいいです。日本ではそこまで会場数が多くないので、席がなくなることもあります。Waiting Listのようなものに入れれば、高確率で席の確保が可能だと聞いたことがあるので、とりあえず早めに申し込むことをお勧めします!

 

(正確な情報はこちら↓)

 

コロナウイルスの影響もあり、2020年は多くの大学がSATを出しても出さなくてもいいよというOptionalの位置付けにしていました。今年(2021)もそれが適応される可能性もあります。また、2021年6月よりあとのテストからSATSubjectとEssayが廃止されるそうです。

 

TOEFLに対してあまりアドバイスができませんでしたが、何かお役に立てれば幸いです!

次回は、アメリカの大学への出願準備に必要なこと、スケジュールなどについて書こうと思います!

 

 

⒈ TOEFLってなに?

まずは一般的に海外大学受験に必要なTOEFLとは何かということをお話ししますね!

インターナショナル生(留学生)はアメリカの大学に出願する際に、大学の授業を受けるのに十分な英語力があるということを証明しなければなりません。そこで、英語の4技能試験を事前に受けておく必要があります。日本ではTOEICや英検が有名ですが、海外大学学部進学の場合はTOEFL iBT、もしくはIELTS を受けることが主流です。日本人が多い学校の中には英検を英語力証明として受け入れている学校もなくはないですが、英検だけで受けようとするのは厳しいです。残念ながら、私はIELTSを受けた経験がないので、今回はTOEFL iBTについてのお話が基本になると思います。

 

TOEFLとはTest of English as a Foreign Languageの略です。つまり、英語圏の大学やそこでの研究を希望するが、第一言語は英語ではないという人向けの英語のテストです。アメリカ人の友達にTOEFLを知っているかと聞いたら、全く聞いたこともないようだったので、英語が第一言語の人たちからすると全く馴染みのないことみたいです。 iBTというのはInternet-Based Testの意味で、紙とペンを使って解くものではなく、全てインターネット上で行われるというテスト形式です。

 

海外大学と一概に言っても、多様な大学があるので全てに通用するとは言えませんが、120点中100点以上がいわゆるトップレベルの大学に挑戦する一つの基準であると言えます。60点より高ければ、コミュニティカレッジという2年生の語学学校のような大学に通い、3年生から編入という形を取って海外大進学をすることができると思います。80点以上あれば、ある程度のレベルの大学には挑戦できると思います。

いつからTOEFLの勉強を始め、どのレベルの大学を目指すかにもよりますが、自分の目標をたて、それに向けて対策していくことが大事です。

テストの形態など内容のことはhttps://ja.wikipedia.org/wiki/TOEFL

 

 

をチェックしてください。

 

⒉ TOEFL対策

次に私のTOEFLの対策についてお話しします。私は主にAGOS(予備校)の授業を取ることで点数を上げました。2020年2月〜2021年1月までが私のTOEFL勉強期間でした。

 

2〜3月は週に3時間の授業とあとは自習というコースの取り方をし、初めはリスニングとリーディングを伸ばしました。4月以降は週に2つのコース(週6時間)を取ることで、スタートが遅れた自分の英語力4技能全てを伸ばしました。実際にやったこととしては以下のようなことです。

 

*Reading

TPO(TOEFL Practice Online)*や塾が作成したオリジナルの教材を週2〜4つほど解いていました。復習が大切です。どこに答えのキーがあったのか、分からない単語や熟語はなかったか、とひとつひとつの文章をしっかり復習します。単語は毎週テストがあったので私はそれで満点を取るように頑張りました。授業を取り終えてからは、旺文社のTOEFLテスト英単語3800を使っていました。 私の場合、それ以前の問題として、日本の大学を受けるのにも足りないくらいの語彙力しかなかったこともあり、学校の英語の授業も全力で取り組みました。小テストはとにかく満点、大きいテストも上のクラスの平均以上など、危機感を持って勉強していました。

*TPO(TOEFL Practice Online)は過去の実際の問題を同じ形式でパソコン上で受けられるというサービスです。値段は5000円前後だったと記憶しています!

 

*Listening

まずは耳がなれることが大切なので、洋楽を聞いたり、洋画を見たり、TED Talkを聞いてみたりと英語に毎日必ず何か触れることから始めました。

テスト対策としては、

❶問題を解く(1回目)

❷答えを見る前にもう1度解く

❸答えあせ→スクリプト(原稿)を見ながら、答えのキーとなる部分と聞き取れなかった単語・熟語の確認

❹発音練習も兼ねて音読(ゆっくりでいいので、意味を確認しながら)

❺音声を流しながらシャドーイング(聞いた音声をそのまま音声の少しをついていきながら復唱する)この際、ついていけなくてもある程度のところまで(例えば段落など)は音声を止めずにいきます。何度かやってついていけるようになったら、意味を考えながらシャドーイングすることも効果的だと思います。

 

他にもたくさん対策としてできることはありますが、私はとにかく毎日何か英語を聞くことに触れることを大切にしていました。

 

*Speaking

方法は一つです。「同じ問題を何回も解く」これにつきます!満足いく答えができるまで解きます。自分の言いたい言葉を英語で知らない場合は学校で使う教科書や辞書から探し、そこでも見つからない場合はネットを使います。繰り返すことが大切な理由は、赤ちゃんが言葉をどう覚えていくのかということと同じです。お母さんが「ママ」という言葉を繰り返し赤ちゃんに教えていれば、赤ちゃんは「ママ」と言えるようになり、そのうち、お母さんお父さんが話す言葉や話し方を真似しながら学んでいきます。つまり、繰り返し使っているフレーズや単語はいつしか考えなくても自然と出てくるようになるのです。TOEFLに置き換えてみると、お題が少し似ていれば、もしくは全く異なっていても、過去に使ったことのあるフレーズを組み合わせて答えを作り出すことができます。

SpeakingもListeningと同じで、毎日触れることが大切です。ネットで検索すれば多くの問題が出てくるので、毎日話すことを意識してください。一つ注意点があるとすれば、言いたいことを文字で書き起こさないこと。自分の頭の中で考えて言葉にするという練習の方が書くことより大切です。

 

*Writing

Writingは実は私はあまり点数が伸びませんでした。自分の語彙力と読解力が上がったのと共に少しだけ上がりました。とにかく問題を解くこと。そして、誰かに採点/チェックしてもらうことが必要です。TOEFLに関していえば、高得点を取りやすい型のようなものもあるので、必要であれば塾なり先生なりをネットで探せば、すぐに見つかると思います。

 

⒊ 実際の点数変化

今までのブログで特に明確に言っては来ませんでしたが、正直受験する1年前に52点でそこから100点前後を目指して頑張るというのは少し無謀です。もちろんその人のポテンシャルや最終的に目指したいレベルによりますが、本来であれば、TOEFL対策は高校2年生までや高校3年生の夏までに終わらせるのが理想的です。

「え〜もうその時期過ぎちゃったよ…」

という方へ、大丈夫です。私は100点までは届きませんでしたが、97点まで点を伸ばせました。点数が低い人ほどやることがたくさんあるわけですから、やる気さえあればすぐに点数は伸びます。

 

2020.1→52(R11  L12  S15  W14) (4月TPO 72←曖昧な記憶です💦)

2020.5→79(R19  L20  S19  W21)

2020.7→83(R16  L24  S21  W22)

2020.8→90(R23  L25  S19  W23)

2020.9→87(R20  L23  S25  W19)

2020.11→97(R23  L26  S25  W23)←My Best Scoreでの点数。要は各セクションの最も良かった点数を集めたもの。

 

100点までたかが3点、されど3点。今思うと、100点まで頑張れたんじゃないかなという気がしますが、97点をとってから、TOEFLが本当に嫌で精神的にも辛いし点数も上がらない暗黒期でした。辛いから勉強したくなくなるし、でも勉強しないと点数上がらないし、でもやりたくないしのような悪循環でした。

その辛さに耐えられなかった自分の未熟さも今後成長したいポイントです!

 

よし、海外大受験に向けてがんばるぞ〜〜!

でも、ちょっと待って、、まず何をしたらいいの??

 

まずは、「自分の英語力を知ろう」ということで、英語の試験を受けてみることをお勧めします。海外大学興味はあるんだけどな〜という程度の人でも自分のレベル感を知ることは大切です。近年では、国内の大学を受ける際にも役立つことが多いので、英語能力試験は必須科目です!

 

私の経験をお話ししますと、2019年1月11日(高校2年生の冬)初めてTOEFLを受験しました。

「8ヶ月アメリカの高校で生活したし、帰国後の高校2年の間は語彙力・文法の力を伸ばしたからいけるんじゃないかな」

と思っていましたが、甘かったです。結果は52点。あとから聞いた話では、高校の先生の中では52点で海外大学なんていけないだろうという話が上がっていたそうです。

(52点って実際どのくらいだよって思う方もいらっしゃると思いますが、TOEFL自体については別のブログでお話ししますね!)

 

私の高校は1年に約2〜3人の海外大学進学者がいるので、学校でのサポートに関しての心配はありませんでした。一方で、何も分からない私たち家族にとって誰かサポートしてくれる人が必要でした。そこでAGOS JAPANという海外大学受験や国内の国際系の大学専門の予備校に通うことにしました。他にも海外大学進学へのサポートをしてくれる塾はいくつかありましたが、ここ以外には迷いませんでした。他のところからは、私の52点という点数を見て、コミカレ(コミュニティカレッジ)に2年間通って、大学3年生から一般の大学に編入する形を取るべきだと言われたり、何か受賞歴がないと合格は厳しいと言われたりとマイナスなことばかり言われました。私は家族と「そんなに海外は厳しいのか」と落ち込みながら、最後にAGOSの方にお話を伺いに行きました。

すると、「じゃあ、頑張ろうか」この一言。そして、「とりあえず、アメリカの大学4000校あるうち、トップ200校くらいを目指そう」と言われました。実際に合格をいただいた大学のほとんどがこの目標を達成しています。

 

どんな状況であっても、誰か一人応援してくれると人はできる気がしてくるものです。ここから私のコロナ下での海外大学受験が始まりました。

 

理由その①:学生数

私は主にアメリカのリベラルアーツ大学を受験しました。アメリカのリベラルアーツ大学の良いところとしては、まず学生数がとても少ないこと。大学ではあるけれど、日本の高校くらいの規模感です。学生が1000〜3000人くらいの大学がほとんどです。さらに、教授1人に対しての学生の割合が10人前後と少ないです。これはつまり、教授たちとの距離が必然と近くなるということです。日本の大学の教授の多くは研究をすることがメインの仕事で、教えることはその延長線上というような形の方が多いと聞きます。一方、アメリカのリベラルアーツ大学の教授たちは教育することが第一の目的であるので、このような学生と教授の割合になっているのだと思います。

 

理由その②:寮暮らし

また、私は寮暮らしができるという点においても、とても魅力を感じています。私は高校1年生の時に8ヶ月間アメリカのサンフランシスコあたりに高校留学をしていました。その期間のうち、6ヶ月間くらいは寮暮らしでした。もちろん、授業中や先生・友達との会話から学んだことはたくさんあります。ただ、異文化体験をどこでしたかと言われれば、私は「寮です」と答えます。そのくらい寮生活がとにかく楽しかったのを覚えています。

 

当時の寮生活では、最初に一緒に住んでいたアジア人の子と部屋をどう綺麗にするかという点においてうまく噛み合わず、またそこまで仲良くもなれませんでした。次にルームメイトになった子とは最後の最後までお互いに学校で一緒にお昼を食べるような仲になれました。最初の子とうまくいかなかったのは、お互い十分にコミュニケーションを取れていなかったからだと思います。また、寮生活では夜まで友達と会話することができるので、例えば宗教についてや、日本の中学校やアニメについて同級生と英語で会話する機会があり、ある意味日本が世界からどう見えているのか知る機会にもなりました。(語り始めると想いが溢れてしまってキリがないので、また高校生時代の留学については1つブログを書こうと思います笑)

 

とにかく、寮生活がしたい!というのは海外大学進学の大きな理由です。国内でもAPU(立命館アジア太平洋大学)とAIU(国際教養大学)は地方に大学があり寮生活が必須なので、たくさんある国内大学の中からこの2校を選びました。

 

理由その③:学びたいこと

私はアメリカでWomen's & Gender, Sexualityを専攻したいと考えています。日本では学部としてはあまり馴染みのない学問ですが、よく女性学やジェンダー学と呼ばれている分野です。

興味を持ったきっかけは、2019年度の東京大学の入学式の祝辞でした。上野千鶴子さんという日本における女性学のパイオニアの1人でもある方が、女性の見えない差別が未だにあるということをいくつかの例とともに挙げていました。(詳しくはこちらhttps://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html)。私はそのスピーチを聞いて雷が当たったような衝撃を受けました。なぜなら、私個人としては自分が女性だからという理由で何か差別されたと感じたことがなかったからです。さらには、自分が次のステップを踏む大学という場所でも性差別があるということに驚きました。

私の両親は同じ会社で働いており、母親の方が早く管理職に就きました。また中高6年間通った女子校は社会で活躍する女性を育てるという教育理念をもった学校で、生徒たちもジェンダーにオープンな人が多い印象があります。私の周りで大きな影響を持つ学校と家族、そのどちらでも私を性別で差別するようなことはなかったのです。

 

そのスピーチを聞いてから、先天的なもので苦しめられている人がいる社会に何か貢献したいと思うようになり、女性学・ジェンダー学への興味が強くなりました。日本では、この学問の学士を取ることができる大学は限られています。一方アメリカでは、ほぼどの大学でもこの学問の学士(Bachelor)を取ることができるので、アメリカの大学で学ぶことを決めました。

 

私が海外大(主にアメリカの大学)を受けようと決めたのは、高校2年生の12〜1月でした。それまでは、日本の国際教養系の大学に行くつもりでした。例えば秋田の国際教養大学、早稲田大学国際教養学部、上智大学国際教養学部、国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学などです。(私は、国内外の大学の受験を併願したのでこれらの大学を実際に受験しました。)

 

高校2年生で進路を決めるときに、どの学部に進学するか、悩んでいました。私の興味はいくつかの分野にまたがっており、いわゆる日本の大学にある、社会学部であったり、心理学部であったり、一つの学部に絞ることができませんでした。また、「もし入った後に自分のしたいことと違うなと感じながら違和感のある4年間を過ごすことになったら嫌だな」と思ったこともあり、さまざまな学問の基礎を学んだ上で自分の本当にやりたいことへの専門性を高めていくことができるリベラルアーツの学びができる学部や大学を目指すことにしました。

 

私は高校1年生の夏から春にかけて約8ヶ月の留学に行っていました。帰国後は、「まずは日本のことを知りたい。日本に貢献したい。」という思いがあり、日本国内の大学への進学を目指していました。

 

その後、高校2年生の12月に海外大学進学を決めたわけですが、そのきっかけはあまりしっかりとした出来事ではありませんでした。進路選択の段階で海外大学という選択肢が出てきて、情報を色々と知っていくうちにアメリカのリベラルアーツ大学は自分の本当にやりたいことができるなと感じたという感覚です。両親も大いに賛成してくれたので、海外大学への進学を決めました。