ツアーも残すところあと二ヶ所、ライブ自体の本数で言うと3本と、『フテキゴウな林檎』の物語の幕引きも近付いてきている。

色々な事が決まって、正直、ツアーが始まるまでは、気持ちもザワついていて、皆の前にちゃんと立てるのかな、ちゃんと五人で一つの音を出せるのかな、ちゃんと皆の目を見てライブが出来るのかな、と、不安な気持ちや葛藤もありました。

あの頃の正直な気持ちでした、だからこそ、ツアーをここまで進んでこられた今、こんなにも楽しく、自信に満ちた気持ちの良いツアーになるだなんて思ってなかった。

おれらはカッコいい曲を作って、演奏のクオリティを少しでも高めるために練習を繰り返して、勿論、結果論としてその日のライブへの課題や反省点を見つけては試行錯誤して。

「この日のここはダメだった、でもあそこのあの部分は良かったな、次のここはどうする？」

そういう話し合いをしながら一本一本、出来る限り100点に近付けられるように、悩んで考えて。

でもな。

ここまで進んで来て、その100点って、もはやそういう演奏のクオリティだとかセットリストの選曲の良し悪しとかの物理的な事じゃなくなってきてるんだ。

どこかのライブで言ったよね。

成り行きで曲中にパートチェンジが始まってしまった『メリーさん』、本職のパートではない楽器に着いたメンバーを見ながら、私はマイクを持ってしまって。

「今、見ての通り、おれらの演奏力がかなり低い状態やから(笑)、おまえら、その分しっかり助けろよ！」

と。

思わず出たあの言葉は、このツアーをここまで進んで来て、本当に本音で心の底から出た言葉でした。

だから、何をもってして100点だと言えるのか、そんなことはもうどうでもよくって。

おれらがたとえステージ上で75点のライブをしてしまっても、あとの25点、こいつらになら安心して任せられる。

そう確信を得た、改めてまざまざとおまえらの力を見せつけられた、そんなツアーになっているよ。

中々やるやん(笑)

ツアー初日で早くも、自分が持っていたくだらない不安や、情けない気持ちは掻き消されてしまいました。

だから、自分自身、今になってまだまだますますアヲイのことが好きになっていくし、聴かせたい音や声、見せたい景色がどんどん出てくる。

これはもう本当に、おまえらにしか出来ない仕事を、見事に成功させてくれた証です。

今もこうして最強のアヲイであることが、おまえらのおかげであり、そんなおまえらがアヲイの誇りです。

一行目でいきなり書いちゃってて、「おまえが言うな！」、というツッコミはさておき。

残された時間でアヲイを考えるよりも、今は『次』またアヲイで会えることを楽しみに、待ってるよ。

お馴染みの顔も、久しぶりの顔も、未だ見ぬ顔も関係ない。

一緒にバカやれる仲間は多い方が楽しいに決まってるので。

セミファイナルのOSAKA MUSEでもまた色んな顔に会えるのを楽しみに待っています。

ここまでの林檎-vol.3-の巻。