「因果応報なんてないからさ。そんなもんクソだ。やり方次第で、応報される前に因果から逃げ切るのだって余裕!」
波木銅さんの「オールグリーンズ 万事快調」読了です。
全てうまくいく、全部大丈夫。万事快調!なんてことあるはずないのに崖っぷちでなんとか堪えてる少女たち。純粋に崖から落ちる可能性にまで頭が回らなかったのかもしれませんが。
先のことを考えているようで考えていないような彼女たちの楽観さになんだかこちらも楽しくなってきてしまいました。
淡々と流れる物語の中に疑問もいくつかあったけど、それを説明することでだらだらした構成になってしまうよりもこのくらいのサッパリ感が丁度良いのかも
作者の波木さんは21歳の大学生ということで、同年代ならではのボキャブラリーやカルチャーにとても親近感が湧きます
唾奇さんのall greenがずっと頭の中チラついてました
この作品以降も彼女たちの物語が続いていくことにどこか不安な気持ちもあり、ワクワクもしています
精巧で緻密な伏線が散りばめられたような小説が好きな人よりも、もっとラフに、普段小説読まないけど漫画はよく読みますって人にオススメしたい小説かなと思います。みなさん是非
著者である波木銅さん、紹介してくれた母親、感謝に濁点✊