【ごあいさつ】

こんにちは、フョードルです。


読み書きが困難で

リハビリにブログを書いています。

読んで何かしら感じてもらえたら嬉しいですが

何も感じなくても、読んでもらえることに感謝。

 コメントは励みになりますのでありがたいです。

お返事ひとつにも膨大なエネルギーが必要なため

返せないこともありますがご理解いただけると幸いです。

 


いつの頃からだろう?
受け入れ難い現実は他人事のように受け流して
聞き分けのいい人間のフリをするようになった。

傷つき心が病んでいくのを止める手立てが
他に見当たらなかったからなのだが…
自分の事を他人事として見るようになったら
人生はネタの宝庫でしかなかった。

特に母親は淑女の皮を被った狂人で
この悪魔のような生き物から受けた扱いは
どれも理不尽なものばかりで
なかなか傑作なので書き残していこうと思う。


母親という悪魔

子供にとって母親は絶対的な存在。
幼いうちは特にそうだ。

幼い頃の私にとってもそれは同じで
どんなにぞんざいに扱われても
他の兄弟たちと違う扱いを受けても
自分を押し殺し親の望みを聞き
愛されようと必死だった。

虐待も他の兄弟とは明らかに違った。
ビンタげんこつは他の兄弟も受けていたが
包丁を突きつけられたり
アイロン押し当てられたり
風呂に沈められたりは私だけだった。

殺されはしなかったが
殺していいのなら殺したかったのだろう。

読み書きに難があり
左利きで鏡文字を書き
酷い吃音(どもり)があり
身体も弱く
運動能力も極端に低かった。

私もこんなふうに生まれかったわけではないのだが
『この出来損ないが!』悪魔は私を叱責した。
『私の人生の恥だ!』と嘆いた。

機嫌を損ねないよう
利き手も必要なものは右に直し
書道は県の書写展で
金賞をもらえるくらいには上達したが
それくらいはできて当然だと言われた。

一度だけ金賞をもらったことがある姉のことは
天才か神童のように自慢するのだが…
その差は何なのか謎すぎて考えるのはやめた。

とにかく気に入らないらしく何かにつけて
こんなふうになるなんて産んで損をした
私の人生に泥を塗ったと
ヒステリックに怒鳴り
怒りにまかせ物を蹴散らし
物と一緒に私も足蹴にされた。

幼い頃はとても辛かったが
高校生になった頃には
何とも思わなくなっていた。
他人事と思うようにしたからだ。

そんな日々の中にも楽しみはあった。
読み書きは苦手だが
絵を描くのが好きで
母親に隠れ漫画をよく投稿していた。
建設的なアドバイスがもらえるし
良いところはきちっと評価してくれるので
やり甲斐のある趣味だった。

何年か投稿し続けていたら
佳作だが賞をはじめてもらい
それがきっかけで
高校を卒業したら
編集社経由で漫画家のアシスタントの仕事を
もらえることになった。

しかしそんな夢のような話は
うまくいくはずもなく
悪魔にあっけなく握り潰された。

人さまに自慢できるような
まともな仕事以外は認めない。
この出来損ないが!
今なら大炎上間違いなしの
偏見まみれな暴言で罵られた。

私のことは何を言われようが構わないが
漫画家を当然のように侮辱するのが許せず
人生ではじめて声を荒げて反論した。

しかし、悪魔の理不尽さがここでも炸裂。

今すぐ家を出るか
言うことを聞くか迫られ
まだ卒業もしていなかった私は
お金もなく行くあてもなく家に留まることにした。
(アルバイト禁止。バレたら即退学の高校だった)
自分の非力さを呪った。

今思えばあの悪魔から逃れる
よい機会だったのかもしれないが
そこまでの勇気はなかった。

大学進学を条件に家においてもらえる事になり
バイトしながら1年浪人して
お金を貯めながら独学で勉強して
美術系の大学を受験。
私立大1校受けるのに30,000円かかるので
4校受けるのが精いっぱいだったが
運良く2校受かった。

女子大と新設大学。

悪魔がお望みの大学進学だ。
学費くらいは払ってくれ、でなければ進学しない。
小さな小さな反撃だが
お財布には大打撃だろう。

進学しろとは言ったが
さほど私に興味はないので
行かなくていいという選択肢を取るかと思ったが
悪魔は世間体を盛りたい症候群なので
学費がほんの少し安い新設校の方に行けと言った。

内心アホだなと思ったが
表情ひとつ変えず従った。
(私としてはどちらでもよかったし)

ランクで言えば女子大はA-かB+
それくらいはあるだろうか?
新設校はまぁ…新設校なのでFといったところだ。
(今でもFランクだが、人気はあるようだ)
女子大の方が自慢できたろうに…残念でしたね。

高校の美術教師と担任には
受験の事でお世話になったので報告に行ったら
ウチの学校の進学率を考えたら快挙だと
(進学クラス以外から大学進学は私含め数人だったらしい)
それはそれは喜んでくれた。
それと同時になぜ女子大にしなかったのか…と
凄く残念そうな顔もされた。

母の希望なのでとニッコリ笑っておいた。

大学生になり
大きな絵を描くスペースがないのを理由に
家に帰らない日も多くなり
家を出ると告げた。

家の手伝いもしない学生の分際で偉そうに
引越し代も生活費も1円も出すつもりはないから。
出て行きたかったら自分で何とかしなさい。

ええ、でしょうね。
待っていましたよ、悪魔らしいよい発言です。

20年近く共に暮らし
私も馬鹿なりに学習しているのを
まったく知らないんですねぇ。

はい、自分でなんとかするので出て行きます。
今までお世話になりました。
そう言い残し
コツコツ貯めた貯金をはたいて家を出た。

あの時の呆然とした悪魔の顔
皆さんにお見せできないのが残念。


子供にとって母親は絶対的な存在。
幼いうちは特にそうだ。

でももう私は幼くない。
そして目の前にいるのは母親の姿をした悪魔。
その存在は絶対的なものなどではない。




母親に内緒で家電を買い揃えてくれた
父には感謝している。
おかげで少し貯金を残すことができた。

炊飯器とアイロンはまだ使っているよ。
新しいの持ってるけど
嬉しかったから捨てられないんだ。

ありがとう。