「真澄」宮坂醸造
2015年の年末締めくくりは、ずっと行きたかった長野県上諏訪にある「真澄」で知られる宮坂醸造へ酒蔵見学へ行ってきました。上諏訪の駅から徒歩10~15分くらいの酒蔵通りで知られる通りの最後の蔵となりますが、全部で5つもの酒蔵があります!◆宮坂醸造株式会社http://www.masumi.co.jp/とても立派な佇まい☆*蔵元ショップ「セラ真澄」です!こちらが旧宮坂醸造の入り口です。宮坂さんをはじめ、宮坂醸造の方には日ごろから大変お世話になっているのですが、年末年始の忙しい時期にもかかわらず蔵へ行きたいとお願いしたところ、温かく酒蔵見学を受け入れて下さいました。ありがとうございます!宮坂さんはお仕事で忙しいということで、海外営業担当の中国人のハンさん(左)が親切に案内してくれました!びっくりしたのが宮坂醸造の蔵の方々のユニフォームが「パタゴニア」製とう何ともオシャレなのが驚きだったのですが、更に驚いたのが友人がその日着ていた上着が全く一緒のパタゴニアジャケットという事実!!!すごい、セレンディピティー!!!!!お揃いのツーショット♪笑敷地を進むと、右手に小さな神社があります。その横には「七号酵母誕生の酒蔵」の記念碑が!そうなんです、真澄は全国の酒蔵で良く使用される人気の七号酵母が誕生したとっても有名な酒蔵なのです!!普段は一般公開していない酒蔵の中を見せて頂きました。まずはお米を磨く精米です。通常の酒蔵は既に磨かれたお米を購入するケースが多いのですが、宮坂醸造のお米は全て自社精米で、富士見の工場で精米されているとのこと綺麗に45%まで磨かれたお米富士見工場で精米されたお米たち精米の次は、洗米です!こちらが洗米機。洗米されたお米はパイプを通って2階へ送られます。また大吟醸などを洗米する時は別途手作業でされるそうです。お米を洗った後はお米を水に漬ける「浸漬」磨いたお米は水分を吸収しやすいので時間勝負です!浸漬のあとはお米を蒸します。蒸し器は2つあり、こちらのベルトコンベア式のものでゆっくり蒸すタイプと一般の酒蔵で良くみられる甑です。蒸されたお米はこの中で外の空気を取り入れながらゆっくりと冷まされます。さて、お米の下ごしらえが整いました!次は麹づくり。酒造りの命である「麹室」も見せて頂きました◎中はとっても広い麹室で、2部屋ありました!(写真がなくてスミマセン)24時間経過した麹も見せてもらいました。麹室の中には奥のお米をしっかりと保温できるケースと、木製の台の2種類があって、最初は発酵を促すために奥のケースに入れるそうですが、発酵が進んで来たら木製の台に移して麹をつくってゆくそうです。麹が出来るまで48時間といわれていますが、本当になかなか眠れない根気のいる作業ですね。この機械ははじめてみたのですが、麹米をほぐすときに使う機械出来上がった麹米は外でゆっくり冷まされます。麹が出来たら、次はお酒の母の「酒母造り」酒母造りは麹、蒸米、水、酵母、乳酸を入れて約2週間かけて発酵させます。一方で、乳酸を入れずに自然の力で発酵を促すのが「生もと」や「山廃」ですが、このシートの奥でじっくり約4週間発酵させてつくってます。このタンクを温めたいときはこの冷却用マットを巻いてタンクを温めて、冷やしたい時にはこのマットを巻いたり、氷を鉄パイプの中に入れて冷やしたりするとこんなふわっふわの発酵が。美味しそうな香が漂ってきます。日本酒の母が徐々に出来上がってきます。酒母が出来たら3段仕込みなんとこの2階の床を開くと、穴が1階のタンクにつながっているという画期的な構造よく見ると、床にたくさんの穴が・・・!!この天井から吊るされたゴムは日本酒の温度を調整する際に鉄パイプの氷を天井からびょんびょんとさせて混ぜる際に使うそう。酒蔵の造りは色々と先人の知恵が活かされております。大きなタンクが沢山高価な自動温度調整が出来るサーマルタンクも沢山さすが「真澄」!お酒が出来たら絞りです♪2015年の絞たての新種です♪♪絞った後の酒粕宮坂醸造の酒粕は全然臭みがなくって、美味しい♪酒蔵見学の後は蔵ショップ「セラ真澄」へとてもスタイリッシュな建物で素敵なラインナップが並んでいます。奥には試飲スペースも♪自分の好きなお好みに合わせて選べます。今年の長野限定なお酒も♪ラベルがとってもオシャレです◎また奥には味噌や調味料、アイス等の様々な食材や素敵な陶器やお猪口なども販売してます。向かいの建物はオフィスと、貯蔵庫だそうで貯蔵庫へは地下で繋がっているとのこと。やっぱり、真澄はすごいです!諏訪湖に囲まれた諏訪は水も空気もとっても澄んでいて綺麗で、人々が温かいとっても素敵なところでした。真澄は元々すごく好きでしたが、更に大好きになった旅でした。どうもありがとうございました☆