上の葉はメロンの葉です。
よ~く見てください。
全体的に黄色いと思いませんか?
思いませんか?じゃなくて黄色いのです。
これが段々と天葉の方まで上がっていくんです。 ひどくなるとホントの黄色になって、メロン自体の大きさや糖度も乗らなくなります。
メロンの場合、天葉に近い上のほうの葉で糖度が乗り、下葉で玉が太るんです。
だから、この黄化が下のほうだけならば、「玉は太らないが糖度は普通にのっている」というメロンができるんです。
去年の年末辺りから広がったのですが、あの時のメロンハウスの中はホントに「黄色」でした。
これ、原因は何だと思います?
ナント分からないんです(@_@;)
とは言うものの、おそらく2つのことが考えられます。
1、連作障害のため、根が充分に張っていないという生育の問題。
2、虫を媒介にした病気が入っているという病害虫の問題。
これがどちらなのかがわからないんです。
原因が分からないって言うのは本当にタチが悪いです。原因が分からないと解決策を考えることもできないんですから。
現在は「2」の病害虫の問題じゃないかということになっていますが、それもはっきりしません。
ちなみに「ミナミキイロアザミウマ」を媒介にした「メロン黄化えそ病」じゃないかと思われています。
「そこまで分かっているなら虫の害じゃないか」と言われる方もいらっしゃると思います。
なんで悩んでいるのかと言うと、このウィルスが全部から検出されているわけではないからです。
農協の営農課もはっきりとしたことはまだわかっていないようです。
しかし熊本県病害虫防除所では上記の病気が一部で出ているとありましたので、私としては「もしかしたら・・・」と思っています。
虫が原因なのならば、消毒を徹底すれば良い話ですから比較的簡単ですが、「1」の生育の問題ならば事は簡単ではありません。
この症状が特に出ているところは熊本県の植木町なんです。
ここはスイカとメロンの産地なのですが、畑を休ませることなく立て続けに栽培をしていきます。
このことはホントに問題だと思います。
一番簡単なのは、1年のうちでもどこかで畑を空けて土壌を休ませればいいのですが、現在の栽培のサイクルで生計が成り立っているところに耕作面積を減らして同じような生計を保つことは、そんなに簡単なことではないと思います。
となれば、堆肥の施肥量の見直しや改良材の導入などを真剣に考えなければいけないのではないかと思っています。
しかしこれも最低3年の年月を費やさないと何らかの効果は認められません。
最近のメロンはこんな状況で、これが続くようならばメロン栽培を辞める農家さんが出てきてもおかしくない状況です。