さかたのみかん

さかたのみかん

みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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このブログは肥料屋さん+etc-43および、さかたのみかんの公式ブログです。


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今年の春、みかんの木に異変が起きました。

例年、表年(花が多く咲く年)であれば花が主役になるはずが、今年は新芽も花も、力強く共存して現れたのです。これは、不思議で仕方ない現象でしたが、言い方を変えれば理想的な状況でした。

 

様々な要因を考えてみましたが、一つだけ見落としていた点がありました。

それは、昨年10月まで続いた異常な高温です。

毎年10月10日頃から極早生品種の収穫を始めるのですが、昨年は尋常ではない暑さで、みかんの着色が全く進まなかったことを思い出しました。

みかんの着色は、エチレンの発生によって促進され、同時にジベレリンという植物ホルモンの働きが抑え込まれることで進みます。しかし、昨年の状況は、エチレンどころではない、まさに「異常な高温」だったのです。

 

この高温下では、当然、ジベレリンが旺盛に働き続けていたと考えられます。

ジベレリンは、細胞の伸長を促進し、芽の成長を促すホルモンです。このジベレリンの過剰な働きが、翌年(今年)の春に、新芽と花の共存という形で現れたのではないでしょうか。

私は日頃から「切り上げ剪定」を行っているため、新芽も枝の背から出ているものが多いのですが、それらの芽が例年以上にしっかりと出てきたのは、まさにジベレリンの影響と推測できます。

 

そして、現在。

6月も気温が高く推移しているため、生理落果も例年より多めに進んでいるのが現状です。これは、新芽が多すぎたことで、樹体が全ての果実を養いきれなくなっている可能性を示唆しています。しかし、その一方で、程よい長さになっている春芽の中には、来年も花が期待できそうな枝も多く見受けられます。これは、今年の経験が来年の収穫に繋がるかもしれないという、新たな希望を感じさせてくれるものです。

 

去年の極早生の収穫時には、着色が進まず焦りや悩みを抱えましたが、それが今年の春に予期せぬ「好影響」をもたらすとなると、これからの栽培方針について考えることが、これまでにないほど楽しみになってきました。

 

自然の摂理と向き合い、新たな発見や試行錯誤を繰り返しながら、みかん栽培の奥深さを改めて実感しています。この経験を活かし、来年以降もより良いみかんを皆さまにお届けできるよう、日々精進してまいります。

肥料屋として長年お客様と向き合う中で、特に代替わりのタイミングでよく耳にする言葉があります。

 

「もっと資材費を抑えて、今よりもっと美味しいみかんはできないものか?」

 

もちろん、経営において経費を抑えることは非常に重要です。

しかし、安易なコストカットは品質の低下を招きかねません。肥料という作物の根幹を支える資材においては、特に慎重な判断が求められます。

 

先代が築き上げてきた栽培方法や使用してきた資材を、新しい世代が疑問に持ち、見直そうとするのは決して悪いことではありません。

むしろ、その逆、つまり思考停止こそが危険だと私は考えます。時代は常に変化し、農業資材の世界も例外ではありません。次々と新しい技術や資材が登場しています。

 

重要なのは、それらの新しい資材が、自分たちが育てている作物の生理のどの部分に、どのような目的でアプローチするのかをしっかりと理解することです。

 

最近、微量要素の重要性を改めて強調する肥料屋さんが増えているという話を耳にしました。少し前にはBS(バイオスティミュラント)資材が注目を集めましたが、「結局、何が効果的なんだろう?」と疑問に感じている方も少なくないのではないでしょうか。

 

もしかすると、この微量要素再評価の動きは、BS資材のような新しい技術がもたらす効果が曖昧な中で、改めて作物の生育に不可欠な基本的な要素に立ち返ろうとする揺り戻しなのかもしれません。

 

あるいは、これまで十分に活用されてこなかった、非常に有用な微量要素を効率的に肥料として補給する新しい技術が確立された、という可能性も考えられます。

 

しかし、ここで立ち止まって考える必要があります。本当に、現在市場に存在する微量要素資材以上に、単肥として補給しなければいけないほどの新たな微量要素が必要なのでしょうか?

 

近年、夏の酷暑をはじめとして、一年を通して気候変動が激しくなっています。このような厳しい環境下では、様々な機能性資材に目が向きがちです。しかし、このような時だからこそ、私たちは改めて自分たちが栽培している作物の基本的な生理や、これまで培ってきた栽培方法を見つめ直す良い機会なのかもしれません。

 

肥料屋としての私たちの宿命は、 農家の皆さんの声に真摯に耳を傾け、最新の情報を提供しながらも、作物の本質的な生育に必要な要素を見極め、最適な提案をすることだと改めて感じています。

 

このnoteが、日々の栽培に向き合う皆様にとって、少しでも考えるきっかけとなれば幸いです。

最近、話題の生成AIを使い始めました。特にChatGPT、Gemini、Grokといったサービスは、その進化のスピードに目を見張るばかりです。無償版でも、ちょっとした疑問を投げかけると、驚くほど的確な答えが返ってくる。

本当に便利な時代になったと感じます。

 

さて、私の営むみかん畑では、来月にはいよいよ白い花が咲き始めます。

その喜びも束の間、その後には生理落果という、栽培家にとっては悩ましい時期がやってきます。

 

生理落果とは、樹が自らの生育に見合った数の果実を選び取る自然な現象ですが、収量に大きく影響するため、少しでも軽減したいというのが農家の本音です。

そこで、私は植物ホルモンの働きに着目し、生成AIに生理落果を軽減する方法を尋ねてみました。

AIは、オーキシンやジベレリンといった植物ホルモンの作用機序に基づいた、具体的な対策をいくつか提案してくれました。その理論自体は理解できるものの、ふと疑問が湧いたのです。

 

「この方法を試したとして、果たして全ての木で同じように効果があるのだろうか?」

 

植物ホルモンを基本とした対策は、あくまで「そのような状態の木」に対して有効なはずです。

もし、木の生育状況が異なれば、同じ対策をしても期待した効果は得られないのではないでしょうか。

「これで生理落果が軽減します!」という情報は、一面では正しいかもしれませんが、全てのケースに当てはまるとは限らない。

 

そう考えると、情報として正しいことと、実際に効果があることは、必ずしもイコールではないのかもしれません。

 

この考えは、生理落果対策に限った話ではないでしょう。

現在、多くの種類の葉面散布剤や、植物の生育を活性化させるとして注目されているBS(バイオスティミュラント)資材にも同じことが言えるのではないでしょうか。

 

これらの資材は、適切に使用すれば作物の生育を助け、品質向上に貢献する可能性があります。

しかし、その効果を最大限に引き出すためには、土壌の状態、肥料のバランス、日当たり、水管理といった基本的な栽培管理がしっかりと行われていることが大前提となるはずです。

 

農業を始める前、私は肥料会社の営業として様々な農家さんとお付き合いしてきました。

その中で、「この肥料を使っても、うちの畑では効果がなかったよ」という声を少なからず耳にしました。

当時の私は、その原因を特定できずにいましたが、今思えば、基本的な栽培管理が十分にできていなかったケースもあったのかもしれません。

 

どんなに優れた技術や資材も、土台となる作物の生育環境が整っていなければ、そのポテンシャルを十分に発揮することはできません。

まるで、基礎工事が不十分な建物にどんなに立派な装飾を施しても、耐久性に問題が残るようなものです。

 

生成AIが提供してくれる最新の情報や、魅力的な効果を謳う様々な資材。

それらを活用することは重要ですが、最も大切なのは、作物が健康に育つための基本的な環境を整えること

そして、目の前の作物の状態をしっかりと観察し、何が本当に必要なのかを見極める力なのではないでしょうか。

 

技術や資材は、あくまで「プラスアルファ」の要素。

基本があってこそ、その効果は最大限に引き出される。このことを改めて胸に刻み、来たるみかんの花の開花、そして生理落果の時期を迎えたいと思います

3月に入り、みかん栽培は冬から春の防除と剪定作業に追われています。

 

世間では米の価格高騰が騒がれていますが、私たちみかん農家にとって、最も気になるのは秋からの価格変動です。

農業において、販売価格から逆算して栽培計画を立てることは非常に重要です。

 

新規就農者が研修を受ける際も、まず販路の方向性を決め、それに合った品種や栽培方法を選ぶべきでしょう。

 

さて、今年のみかんの価格ですが、「昨年よりは下がるものの、どこまで下がるのか?」という点が懸念されます。

数年前からみかんの需給バランスは崩れ始め、需要に対して供給が追い付かない状況でした。

昨年は記録的な不作で価格が高騰しましたが、これは他の農産物にも共通する現象です。
農家が狙って高値にしたのと、ただ量が少なくて高値になったのでは、結果は同じでも全く違う現象です。ここを勘違いしないことが非常に重要と考えます。

 

近年の異常気象により、開花しても結実しないケースが増えています。

特に九州では2年連続の不作だったため、今年は豊作が期待されていますが、再び結実不良が起こらないか心配です。

 

最近、ブロッコリーの価格が下がっているのは供給量が増えたためです。

農産物の価格は需給バランスで決まるため、安定生産が不可欠です。

しかし、安定生産が難しくなる中で、品質を維持するのは至難の業です。

それでも、「あなたのみかんは美味しい」と言われるような高品質なみかんを作りたい。

 

私たちみかん農家は、栽培方法を見直す時期に来ているのかもしれません。

 

私の知見が何が参考になるなら、大いに意見交換いたしましょう。

Twitter農家仲間でライターの農家の決断さんにインタビューしていただきました。


今まではみかん農家側からのインタビューは受けたことありますが、液肥メーカーとみかん農家両面からのインタビューは初めてで、あれだけまとまりまく話したのに、よくここまでまとめられるなと感服しだいです。


読んでいただければ、両氏共に喜びます。

 

 

キャベツの価格高騰が話題になっていましたが、みかんもスーパーでは今までにないような価格で置かれていたり、全ての農産物の値段が上がってます。
原因は「夏の気温が高すぎる」ことしかありません。
SNSで話題になってるような政府のせいでは決してありません。

 

みかんに関して言えば、今までは市場で高値を付けてもらうための評価を狙うには、量は当たり前として味が良かったり、外観が他を圧倒していたりと中身で勝負しなければいけませんでした。

しかし、みかんが栽培されているような西南暖地では一年中気温が高い天候に変わったために、各農家が量の確保に大変な時代になりました。
数年前からみかんやりんごの需給バランスが、供給のほうが減っているという話題が農業新聞に掲載されていましたが、令和6年産はそれに加速度をつけて進んだ感じでした。

みかんは売れる

令和6年産はおそらく市場が混乱したために、市場価格が高騰し体力の弱い販売店がみかんを購入できないという事態が発生しました。
さらに、昨今は「小玉のみかんが美味しい」ということがTVでもよく放送されていて消費者にもなかなり周知されたと思いますが、農家から出荷されてくるみかんがM以下の中玉から小玉がほとんど出てこない。出てくるのはL以上の大玉ばかり。
それでも、みかん、りんご、柿は売り場に必ず置かなければいけない商材なので、スーパーは大玉を置きました。
 

それでも、「みかんは売れました」
 

なんなら、売り場にみかんがないからと直売所やネット通販を探された方も多かったのではないでしょうか?

もちろん味が良くないといけませんが、そのための技術は今までの試行錯誤の末にそれぞれの農家のレベルである程度確率してきてると思います。
 

そんな時代に必要なのは、「量の供給」です。

これは、一人の農家で大量に供給するとかそういうことではありません。
顕著なのは市場でしょうが、競りだから自分の都合の良い時に出荷するではなく、1週間における出荷日、1回あたりの出荷個数、こういうことをきちんと話をして、それをきちんと守る。
様々な要因で無理な時には1週間前には連絡する。
こんな当たり前で、就農当初にやっておかなければいけないようなことが相手からの信用を得ることになります。

もう他責にはできない

今までみかんは様々な時代を乗り越えてきました。
表年で量が多ければ暴落、裏年で量が少なければ高く。
そんな時には「全国的に生産量が減れば価格が安定するから」という声を多く聞きました。
はい。減りました。これからも生産量が増えることは期待できません。価格も安定してきてます。

となればこれからは、全てと言っていいほど農家の責任です。
もう量が多いから安くて収入が低いという言い訳ができなくなります。
よく考えてください。かなり厳しいターンになりました。

天候もこれだけ変われば生産の何かを変えなくてはいけません。
そのためには、これまで以上の資金の投入が考えられます。
今まで以上に勉強し実践していくことが農家に求められるでしょうね。

これからは今まで以上に農家の力が試される時代なのではと思います。

私も偉そうに書くばかりではなく、去年の反省を今年の栽培に活かしていきます。

長年、アメブロでブログを書いてきましたが、見やすさがnoteのほうが優位のような気がして、noteも始めました。

 

まだ始めたばかりですが、ブログはそちらに移行するかもしれませんので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

さかたのみかんの坂田です。

 

本日より令和6年度のさかたのみかんの販売を開始します。

 

今年の特徴として4点お伝えしておきたいことがあります。

 

今年は例年にない高温のために、みかんが熟すまでの期間が長くかかってしまい販売開始も遅くなりました。

また、高温のために例年なら落ち着くはずの害虫の被害も多くなっております。

特に夜蛾の被害がひどく、傷みが多い年となっています。

箱詰めの際に細心の注意を払っておりますが、人間の目ではどうしても判別できない物もありますので、到着しましたら出来るだけ早めに食べてもらいますようお願いいたします。

 

またその高温のために過去にないほどの不作となっていますので、今年のみかんはL玉以上の大玉傾向にあります。

小玉は少なくなっていますので、「小玉を送ってください」というご要望にはお応えできないこともありますので、ご了承ください。

2,600円の商品は本来サイズ混合の商品となっております。

今まではできる限りサイズを揃えて小玉寄りのみかんを箱詰めしていました。

苦渋の決断なのですが、多くのお客様にお届けできるように今年はM玉以下のみかんを混合で箱詰めさせていただきます。

 

すでにみかんを食べられてる方なら感じられてることだと思いますが、例年よりもみかんが美味しくないと感じられませんでしょうか?

これも高温が長く続いた影響です。

今年は全国的に平均値が非常に低いみかんが出来上がっています。

私の信条としまして、「偏差値の高いみかん」を提供することです。

毎年同じ味のみかんは今までの天候でも難しいのが露地栽培による農業ですが、今年はそれが顕著な年となっています。

 

今年は収穫が思うように進まないのが現状です。

さしあたって、数量限定で販売させていただきますが、これから当地も晴れ予報が続いていますので、収穫が順調に進めば随時在庫も追加していきますのでご了承ください。

 

以上のことをご理解いただいた上で、ご注文いただければ幸いです。

 

今年からクレジットカード払いに対応するために、BASEによる販売ページを追加いたしました。

価格は今までと何ら変わりませんので、クレジットカード払いをご利用されたい方は以下のリンクよりご注文ください。

https://sakatamikan.base.shop/categories/6154971

 

また、今までのショッピングカートもご利用できますので、以下のサイトからもご注文いただけます。

https://sanshou.cart.fc2.com/?ca=2

 

ご質問がありましたら、メールにてお知らせいただければご対応いたします。

 

それでは、今年もみなさまの多くのご愛顧をいただけますよう、お願いいたします。

 

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一昨日までは汗をかきながら作業していましたが、昨日から福岡でもやっと平年並みの気温まで下がってきました。

一昨日まで夏だったのに、急に11月下旬の気温になったという感じです。

 

今年はとにかく高温が続いているので、みかんの着色が遅れに遅れています。

みかんの着色は紅葉と同じで、気温が下がってくることによりみかんの葉緑素(緑)が抜けていって、その下の黄色が表面化する現象です。

更に、そこから熟度が進むと赤みがついてきます。

みかんの味は着色(=熟し具合)に比例するために流通しているみかんで「こんなもんだっけ?」と思われることも多いのではないでしょうか?

農家としても本意ではないのですが、気候が原因で平均値の低いみかんになってしまっています。

 

「じゃ、収穫を遅らせれば良いじゃないか」と思われがちなのですが、12月になるとやはりいつ寒波がやってくるのかという心配との競争になります。

仮に強烈な寒波がやってくると、畑の立地によってはみかんが木になったまま凍ってしまいます。

一度凍ったみかんが解凍されると味が劣化しますし、皮も劣化していまい、商品化できなくなってしまいます。

 

今年は害虫の被害や鳥の食害、獣害の被害が多く発生しています。

原因は分かりませんが、害虫は気温が高いことが影響しているのは間違いないです。

 

もう一つは気温が高かったことで、外皮がいつまでも成長していて、浮皮の発生の心配があります。

こうなると味はぼやけるし、箱の中で傷がつきやすいので傷みやすくなります。

 

そういうことで、収穫は人間以外の者たちとの競争でもあります。

 

これらのリスクはある中で、そろそろ早生みかんを収穫しないと年内の収穫終了に間に合わないと判断して、昨日から色を見ながら早生みかんを収穫していますが、収穫できたみかんは極わずかで色がつくために収穫をお休みする決断をしました。

 

そんな中でも、畑や木の具合によって赤みがついてるみかんもありました。

試食してみると、平均値が低い年なのに納得の味に仕上がっていました。


想像ではありますが、12月にならないとネット通販は始められないのではないかと思います。

ありがたいことにリピーターの方も含めて、「まだですか?」というお問い合わせもいただいております。

誠に申し訳ございませんが、現状をご理解いだたき、今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

 

坂田