あまり早い時期から中学受験のための勉強をするのは、個人的にはあまり良くないと思っています。


 特に早い時期から英語もやると、日本語も危うい状態で英語までやることになるので、中学受験にとってはマイナスになっている子は多いと思います(もともと語彙力のある子には当てはまらないことが多いです)。


 小学校低学年では、まず学校の勉強についていけていることが大事です。

 小学校の成績が『よくできる』など一番良いものでない場合は、有名な大手の塾で難しい勉強をするよりも、しっかり基礎固めをすべきです。ご家庭で子供と一緒にドリルを解く、一緒に漢字や語彙を暗記するので十分だと思います。


 その代わりに、空いた時間で勉強ではない習い事をする方がいいと思っています。

うちの息子たちは、


水泳

ピアノ

絵画教室

工作教室

英会話

体操

バトミントン

ブラジリアン柔術

ボクシング

などをやりました。


いろいろなことをやらせたのは、


何が自分に合っているか?


自分は何が好きなのか?


いろいろな考えの人がいることを知る


どうやっても自分と合わない人がいることを知る


成功した時、勝った時の興奮や喜びを知る


失敗した時の悔しさを知る


失敗した時に周りの人達がどういう態度を取るのかを知る


我慢して努力する大切さを知る


到底勝てなそうな物凄い才能を持っている人間がいることを知る


そういう人に毎回勝つことはできないが、努力を続けていれば勝てることがあることを知る


どんなに頑張っても負けることはあることを知る


このようなことを肌で感じて欲しかったからです。


結局、

長男はブラジリアン柔術


二男はボクシングと英会話


だけが残りました。


 一つのことをやり続けて極めようとしていると、他の人には見えないものが見えてきて、その視点があらゆることに生きてくると思うので、息子たちにはぜひ続けて欲しいです。


 小学校低学年ではこういったことから人生において必要なことや肉体的にも必要なことを学んで、その後に中学受験の勉強に入った方が、子供もブレずに勉強するようになると思います。


 中学受験には精神力と体力と知力が必要ですから、しっかりと土台を作っておくことは大切だと思います。

(もっとも、これらは私の経験上感じたことなので、科学的な裏付けはあるかわかりません)