授業の中で子供とのやり取りをよりスムーズにするために読んでみました。
授業の中では説明する場面が多いですが、ただ説明しているだけではなかなか技術は身につきません。
全くわからないことは一度説明しますが、その後しばらくしたら、こちらから問いかけて子供に説明してもらいます。

 また、基礎的なことを説明した後に、ちょっと難しい文章題をやらせて自発的に図を描かせます。
『間違えてもいいから、考えて好きなように書いてみて』と言って、図を書いてもらいます。
最初は手が動きません。
完全にフリーズして、そのうち眠くなってしまう子
頭を抱えてパニックを装う子
『かわいそうオーラ』を出してこちらに同情させる子  などなど・・・
いろいろなタイプがいますが、
共通の目的はこちらの心を折って諦めさせて、私に説明させようとすることです。
どの方法を取るかは、ご家庭の中でどの方法で親からの追及を逃れてきたかによることが多いです。

 しかし、こちらがその方法では諦めないと感じ出すと、少しずつこちらの話に耳を傾けるようになります。
その後、ヒントを出すと悩みながら少しずつ図を書き出します。
最初は恥ずかしがってやらない子でも、慣れてくれば書くようになります。

 ただ、プライドの高い子はガードが硬く、なかなかやり出さないことが多いです。
そういうときは信頼関係が築けるまでは、あまり焦らずにゆっくりと進めるようにしています。

 偏差値が真ん中くらいまでの学校の算数では、パターンを覚えて当てはめていけば解ける問題が多いですが、
偏差値が上に行けば行くほど、その場で考えて自主的に動かないと解けない問題が増えてきます。
そのため、志望校の偏差値が高い場合には、すぐに答えは教えずに自分の頭で考えるように仕向けています。
授業の中だけでなく、自宅学習で自分が本当に何をすべきなのかを考えるように仕向けています。

 そうすると、自分の好きなことや得意なことしかやらない『勉強ごっこ』をやめて、
合格に本当に必要な勉強をするようになります。

 ただ、ここまで行くにはかなりのいばらの道が待っています。
これを難なくこなす子は、すでに御三家レベルのことが多いですね。
コーチングの理論を学ぶことによって、自分のやってきたことも間違えていなかったなと実感できました。
とても勉強になりました。
まだまだ修行が足りないなと痛感しました、、、、。
生徒さんが発した何げないサインを見逃さないように、
もっともっと聞き上手になろうと思っています!

皆さんも頑張ってくださいね!