みなさん、こんにちは！
今日はノートPCやタブレット、スマートフォン、ゲーム機などで使われている Bluetooth の２回目のお話しをします。
前回は Bluetooth は、色々な用途に使われて、今まではケーブルがあったものが無線通信になって、邪魔なケーブルがなくなったというお話をしましたね。
Bluetooth は、色々な用途や機能があるために、その規格を定めているIEEE-802.15.1では、一括に規格を決めるのには、無理があります。
このために、用途や機能ごとに共通にできない部分を、プロファイルというものにまとめて、用途や機能によっての通信手順を細かく定めています。
例えば、H.I.D.(ヒューマン・インタフェース・デバイス）のキーボードやマウス、それにヘッドホーンやマイク付ヘッドセットなど、というふうに、別々のプロファイルがあって、その詳細が定められています。
これらの機器を設計製造するメーカーでは、このプロファイルに合うように設計して、製造され、検査を受けて出荷されています。
もうひとつ、みなさんが知りたいのは、
Bluetooth って、いったいどの位の距離届くの？でしょう。
これは、Bluetooth のことを、日本名では、近距離無線通信技術といいますから、まあ、そんなには届かない！？
と考えていいのですが、Wi-Fi と同じようにやはり知りたいですよね！
Blutooth の規格では、電波強度によって３つのClass(クラス）が規定されています。
Class1・・・100mW （およそ100m程度）
Class2・・・2.5mW （およそ10m程度）
Class3・・・1mW （およそ1m程度）
※上記通信距離は目安の数値です。製品や通信環境により、通信距離は増減します。
しかし、ここは重要です。よく聞いてください！
日本では電波法という法律によって、電波の出力は厳しく制限されています。
これは、国土の狭い日本では、お互いに混信などをしないように、厳しく定められています。
また、米国などでは、逆に広い敷地におおきな平屋がありますから、ある程度は電波が強くないと使い物にならなくなってしまいます。
昔、輸入品のコードレス電話は日本では使えない（使ってはいけない）ということがありましたよね？ これは、出力が大きすぎて日本の電波法に違反してしまうのでした！！
日本の電波法では、Bluetooth の、電波強度では、およそ50mW程度と言われていますので、Class1 の100mWでは、日本では使えません。
ですから、最大でも10数メートルというところでしょうか？
でも例えば、キーボードやマウスだと、幾ら離れても、PCの画面が見える距離が限界ですから、Class2の10m程度で十分でしょう。
それから、もうひとつ
１台のBluetooth の親機には、何台の子機をつなげられるでしょうか？
答えは、最大７台です。 ここまでいいですか？
次に無線通信ですから、当然、
セキュリティはどうなのか？についてお話をします。
セキュリティについては、Bluetooth には、128ビットの暗号化技術、それからPINコード認証、セキュア・シンプル・ペアリング(S.S.P.)などのセキュリティ機能が搭載されています。
また、周波数ホッピングという毎秒1600回もチャンネルを切り替える機能もあって、事実上、この通信を傍受して解読することは不可能とされています。
はい！ そういうわけで、iPad や iPhone にキーボードを繋いだり、ヘッドホーン繋いだりできるわけです。色々なことが、ケーブル無しでできるようになったわけですね！！
それから、最近、カタログなどで見かける Bluetooth 4.0 という規格は、この規格から、電池の消耗を減らす、省電力化の技術が使われているということです。
さて、Bluetooth も、その陰では大変な技術が使われていることが、おわかり戴けたと思います。
今日は、Bluetooth のお話を２回に渡ってお送りしましたが、いかがでしたでしょうか？
次回は、USB についてお話をします。USBでも知っておいてためになる話は結構ありますよ！
では、また、次回をお楽しみに！
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