神楽坂「ふしきの」の営業日記


今日、9月9日は重陽の節句ということで、
故事にならって、お店で「菊酒」をお出ししてみました。


今日のベースは、開運の純米吟醸。
それに営業が始まるちょっと前から菊の花を漬けこんで、
吟醸香に菊の香りをプラスした上品なお酒です。


実は、あまり漬けこんでしまうと法律上問題があって、
どうしても直前に漬けこまないといけない関係上、
一日にお出しできる量には、限りがあります。


それでも物珍しさも手伝って、お客様の評判は上々ですからね。
9月中、どこまで続けられるか分かりませんが、
可能な限り菊酒をお出ししていきたいと思っています。


そうそう、昨日いらっしゃったお客様から、
ちょっと面白いエピソードを伺うことができました。


そのお客様は、今日、雑誌の企画の打合せがあったのだそうですが、
その場で「ふしきの」の話題で盛り上がったんだとか。


どうやら打合せの場に、そのお客様以外にも、
「ふしきの」に来られたことがある方がいらっしゃって、
よくよく話してみると、こんな偶然ってあるもんなんですね。
何とお二人とも、昨日、来店されたお客様だったのです。


来店された時間帯が違ったため、
お二人がお店で顔を合わせることはなかったのですが、
たった9席のお店に来店されたお客様が、
次の日に、仕事の場で顔を合わせることがあるなんて・・・


「ふしきの」は不思議にも通じる言葉ですから、
このお店はきっと何かあるんじゃないかと、
お二人のお客様から、わざわざメールと電話を頂戴しました。


ホント、このお店は、準備段階でもそうでしたが、
吸い寄せられるように様々なものが手元に集まってきました。

そして今度は、面白いお客様がお店に集いつつあり、
そういったお客様が、お店を創っていっているように思えます。


きっとこのエピソードは、まだまだ序の口。

「ふしきの」の名の通り、ちょっと不思議なお店になりそうな、
そんな片鱗を垣間見た瞬間でした。


本日もご来店、誠にありがとうございました。<(_ _)>