ただ、

 

何度も言うようですが、

 

考えることは面倒くさいし、

 

一朝一夕では、

 

自分の習慣にはならないので、

 

できるだけ早いうちからやり始めたほうがいいんです。

 

 

 

仮に芸能の世界が合っていなくて、

 

別の方面に進んでいくことになったとしても、

 

この習慣をもっている人は、

 

必ず上に上がっていくと思います。

 

 

 

それくらい大事なポイントなんだ、

 

っていうことが言いたいわけですね。

 

 

 

ですから、

 

まだ売れない時代から、

 

ずっと考え続ける習慣を、

 

自分のものにできた人は、

 

どこかで巡ってくるチャンスを、

 

活かす力が大きいと思うし、

 

そこで失敗してしまっても、

 

その失敗さえ、

 

次の成功の元手にしてしまうような、

 

そんなしたたかな人間に変わっていくだろうな、

 

なんて思っています。

 

これなんかも、

 

「だしの素」を、

 

意識的にか、

 

知らず知らずかはわかりませんけど、

 

自分のものにしている例ですよね。

 

 

 

ですから、

 

すぐに言語化できるかどうかはべつにして、

 

そういうコツみたいなものを、

 

本業の歌とかダンスとか演技以外に、

 

自分なりにいっぱい習得していくことが大事でして、

 

これはなにもトークだけに限った話ではないんです。

 

 

 

リアクションしたときの表情とか、

 

体の動きとか、

 

声の出し方とか、

 

超専門的な知識とか、

 

いろんな「だしの素」がありますから、

 

自分が活かせる方向で、

 

いろいろ試行錯誤し続けていくことで、

 

ピッタリしてくるものが、だんだん貯まっていくように思います。

 

 

 

そしてね、「考え続けて、だしの素を増やしていく」というのは、

 

これは「売れた」というステージから、

 

「売れ続ける」というステージに上がるには、

 

絶対に外せない条件になってくるんです。

 

消え込んでいってしまう人というのは、

 

この「だしの素」の数が少なくて、

 

いろんな場面に対応できなくて、

 

「なんか、面白くないな~」

 

みたいな雰囲気になってしまうと、

 

呼ばれることもだんだん減っていってしまうわけです。

 

 

 

世の中には、

 

話題にする素材じたいは、

 

いくらでも転がっているわけですが、

 

それをどう、

 

おいしい料理にしていけるかは、

 

「だしの在庫と使い方」

 

にかかっているわけで、

 

素材に合った「だし」を使わないと、

 

「うわっ、なにこれ」

 

ってなってしまうんですね。

 

 

 

話すことをいろいろとやってきている人は、

 

べつに芸人とか落語家さんでなくても、

 

あるていど、

 

聴いている人を飽きさせずに、

 

話すことができるようになってくるみたいで、

 

有名人の講演会みたいなのに行ってみても、

 

みんなをちょいちょい笑わせながら、

 

一時間話したりできていますよね。

 

こういうのを、

 

「波状攻撃の理論」

 

なんていったりしますね。

 

 

 

これなんかは結構大きな「だしの素」ですから、

 

なかなか気づく人も少ないし、

 

実行するのはさらに難しいんですが、

 

これができる人は、

 

かなりの確率で売れ続ける可能性が出てくるわけです。

 

 

 

小さいだしの素としては、

 

たとえば、

 

「誰かがボケたら、このタイミングでつっ込む」

 

みたいなのもあって、

 

早すぎても遅すぎてもウケないわけで、

 

このタイミングを発見して、

 

できるようになるだけでも、

 

制作側からすると、そうとう使いやすい人、

 

ということになってくるはずです。

 

 

 

ほかにも、

 

それこそエピソードトークをするにしても、

 

テンポや全体の尺、話す内容の順番や強弱などで、

 

効果はぜんぜん違ってきてしまいますから、

 

ひとつひとつ丁寧に研究して、

 

自分のものにしていくなかで、

 

「だしの素」がだんだん増えてくるわけです。

でもね、

 

そういう人をじーっと観察してみてほしいんですけど、

 

こういう、

 

「元々の素材というか、キャラがユニークで売れた」

 

っていう人たちも、

 

時間がたつにつれて、

 

二種類に分かれてくるように見えます。

 

 

 

ひとつは、

 

そのまま、ずっと売れ続ける場合、

 

もう一つは、

 

「一発屋」的に売れたあとは、

 

消え込んでいく場合。

 

 

 

この差は何なんでしょうかね、

 

もちろん「飽きられた」みたいな、

 

本人以外の理由もあると思いますけど、

 

売れ続ける方っていうのは、

 

そういうことを見越して、

 

売れている間、または売れる前から、

 

つぎの「売り」を、

 

前もって仕込んでいたりするんですね。

 

 

 

一発売れて、人気が落ち気味になって、

 

「さあ、どうしましょう」では、

 

もきや手遅れなわけなんです。

 

だから、

 

できるできないは別にして、

 

「そういう視点で考えてみる」

 

ということを、

 

とにかくやり始めないと、

 

前に進めません。

 

 

 

けど、

 

考えるって、

 

体力も使わないし、

 

お金もかからないし、

 

どこかにレッスンにいく必要もないのに、

 

けっこうな数の人が、

 

面倒くさがるんですよねこれが。

 

 

 

こののへんが、

 

成功者が少ない理由のひとつなのかも、

 

と思ってしまうんですが、

 

この一見面倒な作業を、

 

ずっと続けていった人が、

 

次のステージに上がることができるんです。

 

 

 

え?「そんなことしなくても売れる人だっているじゃん」

 

ですって?

 

そうです、そのとおりで、

 

そういう人も一定数いるのは事実です。

 

そして、

 

必要に応じて、

 

その場に一番合うと思える「だしの素」を、

 

自分の在庫から出してくる。

 

 

 

このだしの素も、

 

大きなものから小さいものまで、

 

その場に応じて、

 

いろんなものがあるわけで、

 

そういうものを「見つけ出す」技術こそが、

 

考える、ということなんだと思います。

 

 

 

難しく言うと、

 

「抽象化(ちゅうしょうか)」

 

っていうことですね、

 

ですからこれは、

 

「過去、こういうことがあって、そしたらウケた」

 

みたいなことを思い出すだけではダメで、

 

「この奥にどういう教訓とか、原理がひそんでいるんだろうか」

 

ということを「考える」

 

っていうことなんですね。

 

 

 

これ、けっこう難しいことでして、

 

学校の成績が良くてもできない人はできないし、

 

そうじゃなくても、

 

できる人はできるんです。

 

でも、

 

そういう事例をいっぱい集めていくと、

 

そういう、

 

「ウケた」

 

「注目された」

 

「面白がってもらえた」

 

みたいなことに、

 

隠れた共通点みたいなものが、

 

入っていることに、

 

気づく人は気がつくわけでして、

 

(気がつかない人は気がつかないけどね)

 

これを発見するというか、

 

抽出することで、

 

「味噌汁のだし」

 

みたいな、

 

「おいしさの素(もと)」が、

 

出来上がってくるわけです。

 

 

 

ほんとはたぶん、

 

こういう「だしの素」みたいなものが、

 

芸能の現場にも、

 

いろいろと必要とされていて、

 

売れている人は、

 

そういうだしの素を、

 

過去の経験から、

 

たくさんたくさん隠し持っていると思うんです。

 

これに成功した人が、

 

次の「売れている人」の仲間に、

 

参入していくことになると思うんですね。

 

 

 

で、

 

この「考え続ける」にあたって、

 

どういう風に考えたらいいのか、

 

って言うことなんですが、

 

「具体化から抽象化へ」

 

っていうのが、

 

コツなんじゃないでしょうか。

 

 

 

というのは、

 

最初はとにかく、

 

ライバルの人が、

 

「こういう発言をしたらウケた」

 

「これをやったら注目された」

 

みたいな、

 

「実際例」に注目していくところから始まると思うんです。

 

 

 

でもね、

 

それをそのまま自分がやったって、

 

「〇〇さんのマネかよ」

 

で終わるのがせいぜいで、

 

ほぼほぼウケることもなければ、

 

注目されることもないですよね。

 

今回のテーマでは、

 

総論的な話になってますが、

 

ひとつ、

 

具体的なヒントを申し上げると、

 

「考え続けることが大事」

 

だということがあります。

 

 

 

先日もね、

 

プロデューサーの佐久間宣行さんが、

 

アイドルの子のトークを聞いて、

 

それに批評、

 

まあダメ出しっていうんですかね、

 

かなり厳しく、

 

でも愛のこもったアドバイスをしていたのを、

 

You Tubeで見させていただいたんですけど、

 

慣れていない子たちとはいえ、

 

アイドル自身の側の発想と、

 

テレビとかプロデュースする側の発想とは、

 

ずいぶん見方が違うんだなあということを勉強させていただいたんです。

 

 

 

まず、

 

「うまい」は当然としたうえでの話ですが、

 

彼女たちが「売れる」子になるためには、

 

そういう、

 

「テレビやその他のメディアで売ろうとする側」の視点が、

 

どういうものなのかを考え続けないといけないわけです。