今年3月のこと、高さ100mもある走水滝(八代市)の存在を知った。壮大な滝なのだが、道もなく近寄りがたい。だからか、遠くから眺めるだけではもの足りず、いつかその下に行っみたい思った。
言い伝えによると、75年前の豪雨で滝壺が壊れ、そこに棲んでいた龍は流されて下流の八代平野で死体が確認されたという逸話がある。はて、どんな滝、そして渓相なのでしょう。
その滝から流れ出る川の下流に行ってみると、一帯には田んぼが広がり、その奥から一筋の渓流が流れ込んでいた。谷は急で深かそうだし、その先がどうなっているのか、未知の世界である。
果たして”まだら”は(ヤマメ)... 。 田園地帯を過ぎたところで竿を出すと、さっそくヒット、カワムツが、続けて2匹。
少し遡上すると、アブラメ。カワムツはいなくなる。
イノシシ?
300~400m遡上すると大きな堰があった。下流から竿を出したかったが難所で、高巻きして上から竿を出すことにした。.........届かない。(笑)
さらに上流を目指す。川幅は小さくなってきたが思ったより勾配は急ではない。しかし魚信はない。たまに小さな小さなアブラメが釣れる。
少しづつ勾配がきつくなってきた。疲れを感じ始めたころ、このまま進んでも大丈夫だろうかとの不安が頭をよぎる。体力が面で..。
沢を遡上し始めて3時間近くたったけど「まだら」のあたりはなし。いないのでは、と思いかけたころにやっとヒット。20cmに満たない小さな一匹だった。 その後続けて...
こうやってあらためてみると3匹とも模様が違いますね。3匹とも18cm。
そして最後に名残惜しそうに遊んでくれたのは7~8cmの幼魚でした。自然繁殖しているのでしょうかね。
この日は梅雨の最中で水量は多かったものの、普段はもっと少ないはずで、たぶんこの半分以下でしょう。釣りをするには厳しい状況かもしれません。
昼を過ぎたところで釣りは一旦終了。しかしまだ滝の麓にはたどり着いてない。ならばと、竿をたたみ、釣りはやめて沢登りの開始です。
ただ渓流をを昇る、というのもなかなかいいものですね。涼しい。
滝。
目的の滝ではないけど、ここで行き止まり。さすがに高巻きをする体力が残っておらず、この日はここで終わることにします。
岩に向かって直角に落ち込んでる珍しい滝でした。”まだら”はいそうですけど、これ以上近寄れなかったのであきらめます。
帰り道、車の近くで誰かが待ってましいた。鹿の親子がじっとこちらを見つめています。いつも写真を撮る余裕はないのだけど、この日はじっくり撮ることができました。
とても美しい渓流でした。目的の滝へは行きつかなかったけど、来年の楽しみに採っておくことにします。このブログは6月に書き始めていたのですけどいまになってしまいました。6月上旬の散歩です。