中高年におすすめの職種として介護の仕事を紹介したが、それ以外だとコールセンターの仕事も見逃せない。
コールセンターでの電話応対には、丁寧な言葉づかいや相手の話をきちんと聞く傾聴の姿勢が大切なので、人生経験の豊富な中高年には向いているのだ。
しかも、基本的なことを記したマニュアルが完備されていたり、空調が整った職場環境が準備されていたりといったメリットもある。
それに、肉体的な疲労はそれほど感じないので、体力に自身がない人もチャレンジしやすいだろう。

介護業界においては高齢者雇用が年々増加し続けている。
統計的にみると、総務省が発表している2013年のデータでは65歳以上の就業者数の割合が全体の10%を上回っている。
つまり、働く高齢者が増加しているということだ。

 

介護というのはスキルや知識も必要ですが、もっとも重要視されるのは人としての優しさだ。
年齢を重ねるとそうした優しさがにじみ出てくるようになるので、介護職は高齢者が働くのに非常に適していると言えるだろう。
このような事情があるので、介護業界全体において60歳定年制がどんどん廃止されていっている。
高齢化社会に突入している日本では、家庭で90歳の両親を70歳の子供が介護していることも決して珍しいことではない。
したがって、介護業界で定年が60歳というのは適当ではないという声が大きくなっている。

 

厚生労働省の発表では現在介護士の数は約150万人程度だが、いわゆる団塊の世代が75歳以上になる2025年には、およそ250万人以上の介護士が必要とされている。
したがって、人材不足を解消するためにも、今以上に働く人材が求められている。
そのようなときに、中高年世代を積極的に採用することが、その手段として考えられる。
介護とは他人のために行う仕事なので、非常にやりがいを感じる職業だ。
他人に喜ばれることを通して自分の人生を豊かにすることができるので、今後の人生を充実したものにするためにも非常におすすめの道だ。

介護業界はかなり前から人手不足が続いており、これから団塊の世代が高齢化していく中で介護士が不足する事は想像出来る事だろう。それゆえ人員確保が重要視されている。

しかし、介護というのは人の役に立つ社会性の高い職業であるが、仕事内容は過酷なもので肉体的にも精神的にも辛いものがあるのだ。それゆえ志しても離職する若者が多く、また収入面に関しても問題視されており、必要数が集まらない状態が続いている。それゆえ、未経験者の中高年が採用される確率が高くなり、再就職先を探す際の1つの選択肢となるのだ。

しかし、介護業界は若者でさえ厳しい労働条件にある。更に、中高年になれば体力や筋力にも自信がなくなり、ついていけない状況になりかねない。長く続ける為には技術力を身につける事が大切であり、かつ現場で実際に働くポジションではなく指示をする立場に移ると良いだろう。もしくはケアマネージャーなど現場から別の立場になる事で介護業界内で働き続けられるのである。

年齢と共に体力や筋力が低下するのは自然の事であり、避ける事は出来ない。その事を考えて早い段階から資格取得に向けて動くのが良く、現状に満足せず先を見通す事が必要になるだろう。人手不足の業界は採用されやすいものだが、仕事内容を考えて先の事をシミュレーションしておくと良い。そして資格取得して現場から指導者側に移る事で、長く働く事が出来るのである。

このように、中高年からでも介護業界に転職し活躍する事は決して不可能ではない。更に、未経験から資格取得を目指しキャリアアップする事も可能なのだ。もし、中高年から介護業界に足を踏み入れようと考えているのならば、こちらの参考サイトを読んでおく事をオススメする。