映画『坂本君は見た目だけが真面目』

映画『坂本君は見た目だけが真面目』

プロダクション・ノート
公式ページ:http://www.sakamoto-movie.com/

3/15(土)~21(金) 渋谷オーディトリムにて連日21:10レイトショー

3/22(土)~29(土)渋谷エクランにて連日17:30上映
(但し3/23(日)休映 / 3/28(金)のみ18:30上映)

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みなさんこんにちは!ロボ坂本です。
FB連載企画「『坂本君は見た目だけが真面目』ができるまで」の最終回をお届けします。
映画とはこのようにして映像化に至るのか、と、とても興味深いものでした。
さて、仕上げをご覧下さい!


【 映画『坂本君~』ができるまで 】 
  シナリオ開発編 最終回

 こんにちは。映画『坂本君は見た目だけ真面目』の脚本を担当した鳥井です。現在、映画美学校、脚本コース高等科に通っています。今回は、脚本の映像化に向けて脚本家と関係者とで脚本の打ち合わせを行う(ホン打ち)について書きたいと思います。


『坂本君~』のホン打ちメンバーは鳥井と脚本監修の高橋洋さん、大工原監督、そして実際に脚本を読んでくれる脚本クラスの方達でした。

 ホン打ちでは、脚本を実際に映像にするにあたって描写の疑問点や行間にある細かな設定を打ち合わせして行きます。

 例えば、冒頭部の聡子先生と坂本君のぶつかり合いは何度目だったのか?休み時間になり、家に帰る坂本君とただ教室を出て行くだけの生徒をどう見分けをつけるのか?など、容赦なく質問とツッコミが入ります。返答に窮する事もしばしばでした。
 特に坂本君の部屋はどうなっているのか?という質問、自分の中では大したイメージはなく、脚本では「床や棚には機械工具や様々な大きさの金属片、人形のような物体が所狭しと置かれている」とだけしか書いていませんでした。

 後々、美術担当の淺雄さんのプロダクションノートを読むと背筋が凍る想いです。
 何気なく書いた一文がとんでもない事につながるのだと改めて思い知らされました。

 また、映像の演出する上でどうすれば面白くなるかを突き詰めて行くホン打ちには、脚本家以外の複数の人の意見を反映させていく場でもあります。
 例えば聡子先生が歌う設定は脚本段階では書かれておらず、ホン打ちを経て登場したものでした。
 このようにホン打ちでは打ち合わせを何度も繰り返し、改稿を重ねます。そうして最終的に撮影稿を作り上げて行くのです。

 私が『坂本君~』の映画作りに関わったのはこのホン打ちまででした。
 ホンは晴れて脚本家の手を離れ、大工原監督の元へと渡ったのでした!
 さて、今回でこの「『坂本君は見た目だけが真面目』ができるまで」、は最終回です。
映画作りを脚本の視点から書いていきましたが、脚本作り、映画作りの楽しさが少しでも伝われば幸いです。


 映画『坂本君は見た目だけが真面目』は3/29が上映最終日となります。
 見に来て下さった皆様、本当にありがとうございました。
 (鳥井雅子)




 ★最終日★ 3/29(土)@映画美学校エクラン 併映決定
 脚本コース第1期初等科作品である『ただいま、ジャクリーン』
(監督:大九明子、主演:染谷将 太)の併映が決定!
 皆さま、是非ご覧下さい。
 17:30~ ただいま、ジャクリーン/坂本君は見た目だけが真面目
 21:00~ 坂本君は見た目だけが真面目