橋本side




理「なんてね………

ごめんなさい。奈々未さん。
お芝居の練習です(笑)

橋「びっくりしたよ……まったくもう
理「プク顔の奈々未さん、レアだ……
橋「どさくさに紛れて写真とんな。

アホ。
理「フフフ


いいのが撮れた。




理佐はスクッと立ち上がり、
私の方を向いた。

理「私の部屋、来てくれませんか?
橋「え?
理「色々と、相談したいことがあるんです

ここだと、話しづらいから……
橋「そうだよね……うん。いいよ。

お言葉に甘えて理佐の部屋に
お邪魔させてもらいます!

理「やった!

行こ!奈々未さん!


理佐はありったけの釣り顔で笑ってきた。

ヤバイめっちゃ可愛い。



だからファンからの評判もいいんだろうなぁ。

テクテクテク




理「ここです!奈々未さん!
橋「わぁ

綺麗にしてるんだね。
理「ただ単に物を置いてないってだけです


あ、ベッドに座ってください。

テーブルが、あるのが唯一そこだけなんで

橋「え⁉ご飯どこで食べてるの?
理「ベッドです。
橋「すごいね………



私はベッドに腰掛けた。



理佐side


橋「で、悩みって何?
理「自分に自信が持てなくて……

自分の事が好きになれないんです。

橋「あぁー

私も、自分の事は好きじゃないよ。

自信もないしね(笑)

だから今は自分の事を外から見てる。
理「え⁉どういうことですか?

橋「自分からと、人からを使い分けるの。

例えばダンスが上手くなりたい、
でも、また失敗しちゃうとするでしょ?

そしたらその時に

どれくらい橋本頑張ってたのかな〜


って自分を外から見るの。

ファン目線で。

で、ファンとして橋本奈々未を見たあとは
橋本奈々未として、橋本奈々未を見るの。

そうすればファンから見えてないところで
こんなにミスってんだなって
わかるじゃん。

そしたら、そこが次の改善点になる。

それで、どんどん自分は上手くなるってこと。

理「なるほど……………


うん。やっぱりすごい。奈々未さん。

だから、私、奈々未さんの事好きなんだ。

橋「理佐、お芝居の練習もいいけど
程々にね?

理「今度はお芝居の練習じゃないよ?

ですます調のガードを外し、
本格的に奈々未さんと向き合った。


理「綺麗な顔、してるね。
橋「理佐?急にどうしたッッ………


奈々未さん、ううん。
奈々未が喋ってる間に

私は奈々未の唇を奪った。


奈々未が口を開いた瞬間に
舌を滑り込ませる。

舌をあちらこちらに動かせ、
奈々未の口の中を堪能する。


奈々未の荒い息づかいが聞こえてくる。


理「プハッ

奈々未どうしたの?

橋「理佐…………




奈々未は涙目でこっちを見つめてくる。



私はニヤッと笑い、
また、奈々未の唇を奪い取った。


奈々未、ガード薄すぎ


私は奈々未と舌を絡ませた。


奈々未は私のものだ。
誰にも渡さない。
そんな意味を込めて
深い
深いキスをした。



橋「ハアッ……ハアッ……


理「いいね、その顔。

もっとぐしゃぐしゃにしたくなる。


私は奈々未の顔を両手で挟んで
こう言った。

理「ねぇ奈々未。

後輩だからってナメてたら痛い目みるよ?

次は奈々未の顔も気持ちももっと
ぐしゃぐしゃにして、

私の事忘れなくしてあげる。



奈々未が釣ってくるのが悪いんだよ?

次は、寝かせないから……」



私はフワッと奈々未に笑い掛け、

死にそうになっている奈々未の頬に

キスを落とした。