「我以外皆我師也」

 

「我以外皆我師也」(ワレ イガイ ミナ ワガ シ ナリ)という言葉をご存じでしょうか?宮本武蔵等の小説で有名な吉川英治が好んで使った言葉と言われています。自分以外の人、モノすべてが自分の足らざるを教えてくれる、そんな謙虚な心持で生活をすることで人はより磨かれていくという教えです。

  ある試合の1シーンです。CBCBの距離が遠くカバーができていないポジショニングに対して、普通は「もっと絞れとかもっと近づけ」とかティーチングしまうことが多いと思います。でも、そのコーチは「それで仲間を助けられるか?」とコーチングしていました。守備においても攻撃においても仲間を助けたいという心が体を動かしたり、走ったりする原点だなぁと改めて考えさせられました。

 また、「今日は全員がヒーローになろう。」とも言っていました。攻撃で守備でそれぞれがヒーローになるためのプレーを考えてプレーしていました。選手の心に火をつける素晴らしい声かけだと思いました。

 春休みになり、色々なチームと試合をする機会が増え、様々な指導者のコーチングを観たり、聞いたりすることが多くあると思います。

 改めて、指導者としての幅を広げていきたいと考えさせられた1日でした。


境トリニタス育成部長 齊藤和浩