ルーキーズのある卒業生が、大学の体育会バドミントン部で主将になったことを知りました。
その卒業生が書いた文章を読ませていただきましたが、私たちにとって、とても感慨深いものでした。

仲間や先生、憧れのような先輩の存在が、彼女を支えてくれていました。
文武両道という目標をもち、日々努力しているその姿こそ、今はきっと後輩の眼に彼女自身が憧れの存在として映っていることでしょう。

ルーキーズのことも書かれていて、あらためて、原点に返った思いがしました。

ルーキーズを立ち上げたときに、チームの方針を決めました。
せっかくバドミントンが好きになっても、学力がある程度ないと、自分の希望する中学、高校、大学を選んでバドミントンを続けることは難しいと私は考えています。
私自身の経験からも、ルーキーズの文武両道という方針はここから生まれました。

バドミントンの練習方法についての情報はたくさんあるのですが、スポーツも勉強もできるようになる練習について書かれた本や情報はまったくなく、試行錯誤です。
毎回わくわくする練習や、飽きさせない練習メニューがベースにあることで、勉強の要素を少しづつ取り入れられたのではないかと思い至ります。
当時は、都道府県名、県庁所在地、国名、元素名、円周率(何桁まで覚えられるか?)、略語(EUは何の略?とか)、ことわざの穴埋めクイズ、歴代首相名、バドミントンの選手名、東海道53次、戦国武将名など競い合って覚えたりしていました。コロナ下で体育館が使えない時期は、漢検、数検、百人一首にも取り組んでいました。

ルーキーズの卒業生は今年で50人になりました。
みなそれぞれの人生を歩んでいることでしょう。
バドミントンを続けている人、新たな道を選んでいる人、新しい環境で頑張っている人。
若い人は、考え、悩み成長していきます。しかし、時には、道に迷うこともあるかもしれません。
そんな時、原点に、ホームに、ルーキーズに1度戻ってきてもらえればと思っています。