日本ではJALエアバスA350-900と海上保安庁のボンバルディアDHC8-Q300の衝突炎上事故の関連ニュースが連日、伝えられていますが、アメリカではアラスカ航空のボーイング737-MAX9=737-9の非常口ドアが上昇中に吹き飛び、急減圧が発生、緊急着陸して、乗員乗客は全員生還できた。というニュースが大きく伝えられています。乗客全員がシートベルトを着用していたので、機外に吸い出される事態を免れました。FAA・米連邦航空局は同型機の一時運航停止を指示しました。同型機を多数保有するユナイテッド航空が点検したところ、パネルを固定するボルトに緩みが見つかったと伝えられています。写真は2019年3月、セントレアに初就航したLCC タイライオンエアのボーイング737-MAX9です。RWY36に着陸後、スカイデッキ前のB誘導路へ左折するところです。

セントレアのスカイデッキ前のB誘導路を南に進むタイ・ライオンエアのボーイング737-MAX9です。問題の上昇中に吹き飛んだ非常口ドアは主翼端のウイングレットの直前にあります。前後のフルサイズドアと主翼上の窓から脱出する非常口ドアの中間のサイズです。200席以上で運航するLCCの機体では、実際に非常口となるのですが、上級クラスを設けて180席ほどで運航するエアラインは、非常口とはせずに、窓なしの座席スペースにすることが可能です。アラスカ航空もユナイテッド航空も上級クラスを設けて、非常口はクローズしていたのでしょうね。ボルトの緩みという単純な問題ならば、そこを点検、締め増しするだけで済むのですが…。737-MAXシリーズは就航直後に、2度の墜落事故を起こして長期の運航停止を喰らっており、今回の事態で、信用が低下することは避けられないのでしょうね。

アラスカ航空のボーイング737-MAX9の非常口ドアが飛行中に吹き飛ぶ事故！セントレアの同型機