先日発売された、ovaltone od-five2 explosionについてレビューを書きます。
(ほとんどがultra、highモードについて該当するとお考え下さい)

あくまでも個人的な意見ですので、御了承下さい。



使用ギターは、アイバニーズの現行j.customです。(私のではありませんが)

①EXTREMEとの比較
(数年前の記憶との比較になります)
・音の傾向は似ています、od-fiveの音と言えるでしょう
explosionの方がマイルド~刺々しい感じまで使える音が幅広く出ます。(トグルスイッチがあるので)

・EXTREMEがPRESENCEとしてのボリュームノブだったのに対し、explosionはBRIGHTスイッチになってます。ONにするとハイが思い切り出ます(ミッド、ローがごっそりカットされるともとれます)

・midノブ
EXTREMEのミッドブースト程劇的な変化はありませんでした

Q.O.Oと同様に、音の雰囲気の微調整的な変化です。

・edgeノブ
EXTREMEでの使い所のないような範囲のトゲトゲしさがカットされており、フルテンでも使える音でした

・gainノブ
EXTREMEと同様に急に歪みだします。Suhrのriotのように、同じモード内でgainにのみよる音色の変化は難しいです(サスティーンの変化というイメージです)



②音の雰囲
・Q.O.Oが立体的な音なのに対し、explosionは二次元的な音に感じました。

音の芯が気持ちよく残り、非常にクッキリしています。

自分のピッキングした音がそのまま前に出ていく印象です。数多くの歪みエフェクターを弾いてきましたが、エフェクターでこのような経験は初めてでした。

この歪み方は、私の所持している3+seタイプのプリアンプと似ており、explosionはプリアンプ的な歪みを意識しているのではとおもいました。


・BRIGHTスイッチがあるので、抜ける音が瞬時に作れます。

・ultraについてはgainが高いので、ブースターなしてタッピングやレガートが決まります。gainでサスティーンを調整しやすいので、ベストなセッティングが出しやすいです。

・highについては、歪み過ぎず、いい感じでした。

・ローカットが大きく入っているので、ベースと被ることがなさそうで、音抜けは抜群だと思います。
モードスイッチで、幅広いジャンルに対応できると思います。

・本体のノブだけでは音の作りこみは難しいです。

EQでしっかりベースとなる音を作って、explosionで補正し、作りこむようなイメージです。


③アンプとの相性
・explosionは使用するアンプにより異なった音がでます。ovaltoneさんの開発コンセプトはアンプにチャンネルを追加するイメージだそうです。


JC-120
・ジャズ子との相性はかなり良いと思います。むしろ、ジャズ子使用前提のエフェクターではないかと感じました。
(od-100との比較動画でもジャズ子が使われてますし)
ジャズ子のリバーブをONにすれることで、エフェクターはexplosionのみでだけでバッキングから抜けが良さそうな綺麗なソロまで音作りができました。
短音弾きでは一音一音がくっきりと鳴るので、リバーブとの相性は抜群です。
もし一つだけエフェクターを使えるなら、explosionは有力な候補となるでしょう。

・私の使用方法としては、アンプかexplosionのどちらかのBRIGHTスイッチはONにする必要があると感じました。
explosionのBRIGHTスイッチをONにした場合、アンプでミッド、ローを足す必要がありました。普段(Q.O.O使用)はハイ:ミッド:ローが1時:8時:8時ところ、1時:12時:1時くらいから詰めていく感じでした。
(ハイを下げめというセッティングはやりわすれたので、誰か検証してください。)

・ブリッジミュートは歯切れよく決まります。
ただし、低音がバッサリ切られているので、重低音ゴリゴリの曲は難しいと思います。


マーシャル(JCM2000)
・OD-FIVEの歪みモードをJCM2000のクリーンチャンネルに接続すると、JCM2000の歪みの音の輪郭をハッキリとさせた感じになりました。


・私には少し音の粒が荒い印象でしたので、UBシリーズで前段ブーストすればもう少しきめ細かい歪みも得られそうに感じました。


・マーシャルはハイが出やすいアンプですので、BRIGHTスイッチはオフでいい感じの歪みが獲られます。



マーシャル(JVM、JCM900)

・クリーンチャンネルに繋ぎましたが、ミッド、ローの削れが酷く、ハイが出すぎており、どうツマミをうごかしてもまともに音が作れませんでした。ハイ8時、ミッド、ローMAXでも変わらずでした。(JCM2000アン直のハイMAX、ミッド、ロー0の印象です)
正直、マーシャル(JVM、JCM900)での運用は厳しいと思いました。
 

・恐らくプリ部との相性が非常に悪いと思われるので、別途プリを用いれば解決するかもしれません。(white faceを使用した動画が多数あげられているのは、explosionはクリーンなプリを別途使用する前提で設計されてるからなのかとも推測できます。)
私の所持しているクリーンのプリをリターン指しして、いずれ検証しようと思います。


④悪い点について
私を含め、良い方面のレビューを書いてる方が多いので、それでは片寄ったレビューになりますので、ここからはあえてマイナスな面について書きます。

・歪みの音色は普通の歪み、悪く言えば没個性的に感じました。
Q.O.Oを初めて弾いた時のようなビビットくる何かは感じませんでした。
JC対策としては非常に良い部類ですが、可もなく不可もなくです。

・正直なところ、「od-fiveは伝説的なエフェクターだから音も他のペダルとは比べ物にならないくらい良い音がするはずだ」、というイメージが先行してしまうとちょっと肩透かしにあった感があると思います。
ローゲインはfountain、ハイゲインはQ.O.Oの方が個性的でグッとくる何かを感じると思います。
ただし、先に述べました、プリアンプ的な音の芯と言うのが、explosionの音であると言えるでしょう!


・イメージと違ったということがないように、購入前には持ってる人に弾かせてもらうことを強く推奨します。

・使用するアンプに非常に影響されるので、注意が必要です。(私はJVM、JCM900での運用は無理だと感じました)

・費用対効果、納期を考えれは他のエフェクター2個という選択肢も十分考える余地があります。(34EXTREMEとslドライブ等)







⑤まとめ

良いこと悪いこと色々書いたのは、これも一重にovaltoneが大好きなメーカーだからです。

愛故にです。
こうして一つのペダルから沢山のことが書けるエフェクター、ブランドは私はovaltoneしかありません。
od-five2 explosionを通じ、私のovaltone愛がさらに深まったのは間違いありません。
これからもまたレビューを続けて行きたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*)